エコキュートには「フルオート」「セミオート」「給湯専用型」「多機能型」の4つタイプがあります。
これらは、お風呂の追い炊き方法や湯張り機能に違いがあります。
今回は各タイプの特徴やメリットなどを紹介します。
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フルオート
4タイプの中でもっとも主流のタイプがフルオートです。エコキュート全体の7~8割程度がフルオートだといわれています。
フルオートの特徴
フルオートタイプは、給湯・保温・足し湯・追い炊きの機能を全て「自動的に」行ってくれるタイプのエコキュートです。名前のとおり、全自動でお風呂の準備ができるイメージです。
フルオートのメリット
フルオートのメリットは、いつでも適温のお風呂に入れることです。自動検知機能があるので、人がお風呂に入り、湯温が下がったら、自動的に沸き上げを行ってくれます。
最近の機種では、毎日のお湯の必要量や、お風呂に入る時間の自動学習機能が搭載されているものもあります。無駄に炊くことが少なくなるため電気代の節約にもつながります。
フルオートのデメリット
フルオートのデメリットは本体価格の高さとメンテナンス面です。
セミオートタイプや給湯専用タイプと比較するとフルオートタイプのエコキュート本体価格はやや高くなります。また、追い炊きを自動的に行うため、節電機能が高まってきているとはいえ、電気料金も少し割高になることがあります。
また多機能であることの裏返しで、機能や部品が多いためにメンテナンスや修理の回数が増えてしまうことがあります。
フルオートの設置費用
フルオートの費用は、セミオートや給湯専用のタイプよりもやや高くなります。しかし、近年価格が少し下がっていることもあり、セミオートとの価格差は1万円程度まで下がっています。
フルオートの代表的な機種
フルオートタイプの代表的な機種を紹介します。
標準タイプ
・パナソニック NSシリーズ
スタンダードモデルで根強い人気のある機種です。
・日立 BHP-F37RDなど
水道直圧式ナイアガラ出湯が人気です。
薄型タイプ
・パナソニック Hシリーズ
薄型では低価格の機種です。
・ダイキン 薄型(パワフル高圧)EQ46UFTVなど
幅43.8cmの薄型で業界NO.1の高圧です。
セミオート(エコオート)
節約志向の方に人気のセミオートタイプについて紹介します。なおセミオートは、メーカーにより「エコオート」とも呼ばれます。
セミオート(エコオート)の特徴
セミオート(エコオート)タイプの給湯機は自動的にお湯張りをしてくれる点ではフルオートと同じです。しかし、自動的に保温(追い炊き)してくれる機能がついていないので、お湯が冷めてしまった時には手動で足し湯をして温度を調整する必要があります。
セミオート(エコオート)のメリット
セミオート(エコオート)のメリットは、フルオートタイプに比べて設置費用・電気料金を節約できることです。足し湯機能を頻繁に利用しなければ月々の光熱費の節約になります。
セミオート(エコオート)のデメリット
セミオートの最大のデメリットは、自動的に保温されないことです。
家族でお風呂に入る時間がバラバラの時や、お風呂に入る時間が日によってバラバラといった場合には、お湯が冷めてしまうため適温にするには足し湯をしなければなりません。快適な温度になるまで待たなければなりませんし、温度が下がれば下がるほど、足し湯の際の電気料金も高くついてしまいます。
セミオート(エコオート)の設置費用
セミオート(エコオート)の設置費用はフルオートよりもやや安くなります。金額の違いは1万円程度です。
セミオート(エコオート)の代表的な機種
セミオート(エコオート)タイプの代表的な機種を紹介します。
・三菱電機 SRT-C464など
お天気リンクAI機能搭載を搭載しています。エコキュートは電気料金の安い深夜に湯沸かしをしますが、翌日の天気予報が晴れの場合は夜に湯沸かしを行わず、昼間の太陽光発電を利用して湯沸かしをします(太陽光発電設置家庭の場合)。
・コロナ CHP-18AX5-2など
1~2人用の小型サイズのエコキュートです。少人数用の場合、セミオートタイプを利用することで光熱費を削減しやすくなります。
給湯専用型
給湯専用型は、湯張り機能を手動で操作するタイプのエコキュートです。最近は給湯専用型を選ばれるご家庭はかなり少なくなっています。
給湯専用型の特徴
給湯専用型は手動で湯張りを行う、最もシンプルなタイプの給湯機です。フルオートやセミオートと異なり、お風呂のお湯は蛇口から出ます。
給湯専用型のメリット
給湯専用型は、最も初期費用を安く済ませられることが最大のメリットです。個人宅以外に、アパートなどに設置をされるケースもあります。
湯はりをするときには、スタートと終わりに自分で蛇口をひねらなければならないという手間はありますが、必要なときだけお湯を張るので光熱費も節約しやすいでしょう。
給湯専用型のデメリット
機能がシンプルで最小限となっているため、自動湯張りなどの利便性はありません。
また、主流派ではないので機種のラインナップが限られる点もデメリットといえるかもしれません。
給湯専用型の設置費用
給湯専用型がエコキュートの中で最も安いタイプです。費用重視の方におすすめです。
給湯専用型の代表的な機種
給湯専用型の代表的な機種を紹介します。
・ダイキン 給湯専用らくタイプ
ダイキンでは給湯専用らくタイプは、設定湯量になったら音声で知らせてくれます。手動でもお湯を無駄にせずエコに利用することができます。
多機能型
エコキュートの機能は、フルオートであっても給湯専用型であっても、メインとなる機能はお湯張りのみです。ここに、床暖房などの機能を追加したのが多機能型といわれるタイプです。
多機能型の特徴
多機能型エコキュートとは、湯張り機能の他に、床暖房や浴室暖房の機能が付いています。機能はメーカーや機種によって様々に展開されていて異なります。
多機能型のメリット
多機能型エコキュートのメリットは、エコキュートのヒートポンプを利用して暖房機能などに活用できるので、エコキュートと暖房設備を別々に購入するよりも費用を抑えられる点が挙げられます。
床暖房には、他の暖房器具と比べて火災のリスクや空気の乾燥を避けられるメリットがあります。また、他の熱源で暖房していた場合などは、月々の光熱費を抑えることもできます。
多機能型のデメリット
多機能型のデメリットは、導入コストの高さです。
また、高気密高断熱の次世代住宅でないと保温性が無いため、床暖房の蓄熱量が間に合わない場合がある点、そもそも導入できる住宅が限られる点も要注意です。
多機能型の設置費用
エコキュートに加えて暖房機能などをプラスするので、4つのタイプの中では最も高額になります。
多機能型の代表的な機種
多機能型の代表的な機種を紹介します。
・パナソニック DFシリーズ
床暖房機能付きのフルオートタイプのエコキュートです。床暖房機能は最大で合計20畳まで対応しています。
・コロナ CHP-46ATX3
最大26畳の暖房機能の暖房機能に対応したフルオートタイプのエコキュートです。コロナ独自の直暖制御により、省エネで快適な暖房制御が可能です。
どれを選べばいいの?
重視したいポイントごとにおすすめのエコキュートをご紹介します。
コスト重視の方は「給湯専用型」
導入費用が最も安く、追い炊きの機能などがない分月々の料金も節約しやすいのが給湯専用型です。必要最小限の機能でよいからとにかくコストを安く済ませたいという方は、給湯専用がおすすめです。
次世代型住宅で床暖房機能を利用したい方は「多機能型」
次世代型住宅にリフォームするご家庭やこれからお住まいになるご家庭では、エコキュートと暖房設備を別々に購入するよりも多機能型のエコキュートを導入するのがおすすめです。暖房とエコキュートをお得に導入できます。
導入コスト・ランニングコスト重視の方は「給湯専用型」
導入費用が最も安く、追い炊きの機能などがない分月々の料金も節約しやすいのが給湯専用型です。必要最小限の機能でよいからとにかくコストを安く済ませたいという方は、給湯専用がおすすめです。
追い炊き機能が不要で費用を抑えたいなら「セミオート」
セミオートかフルオートかはかなり判断の迷うところかもしれません。
大きな違いは追い炊き機能の有無で、いつでも設定温度のお湯に確実に入りたい方はフルオートがおすすめですが、お風呂に入る時間が一定のご家庭や足し湯を利用すれば問題ないと考えられる場合にはセミオートタイプで費用を節約するのもおすすめです。
判断に迷った時は「フルオート」がおすすめ
多機能型エコキュートの場合は置いておいて、セミオート、給湯専用型、フルオートで迷われている時には、とにかくフルオートがおすすめです。最も売れているタイプでもありますし、機能がフルで搭載されているので後悔が避けられます。
悩んだらご相談を
エコキュートには4つのタイプがありますが、どのタイプが自宅に最適かを選ぶのは意外に難しいものです。
どれがピッタリなのかわからない。
本体価格を少しでも安く購入したい。
信頼できる施工業者に出会いたい。
もし判断に迷っておられるなら、エコキュート専門施工店に相談してみませんか。
お見積りのご相談など、お気軽にミズテック駆けつけ隊までご連絡ください! お見積りはもちろん無料。ご相談はお電話やLINEでも受け付けております。
ミズテックの工事は全てコミコミ価格なので標準設置であれば追加費用は一切かかりません。
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