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エコキュートとガス給湯器の違いは?価格・寿命や省エネ性を比較しエコキュートのメリットを紹介

「エコキュートが気になってるけど、ガス給湯器と何が違うの?」

エコキュートへの買い替えを検討しているものの、どのような点がメリット・デメリットなのか分からずに悩んでいる人も多いでしょう。この記事では、エコキュート(エコ給湯器)とはガス給湯器と比べてどのように違うのかを掘り下げます。さらに、エコキュートを導入するメリット・デメリットに加え、デメリットを克服するための製品選びや業者選びのコツもご紹介。その上で、他の省エネ型給湯器とも比較するので、エコキュートについて分からないことがなくなるはずです。この記事が、エコキュートを導入するか悩んでいる方のお役に立てば幸いです。

エコキュート(エコ給湯器)とは?

エコキュートとは、正式名称を自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯器という、省エネ性の高い給湯器です。エコキュートは自然冷媒としてCO2を活用してお湯を沸かしますが、フロンのような環境に有害な冷媒を使用していない点が魅力です。また、ヒートポンプ技術により大気熱を取り込むことができるため、ガスなしで電気の力のみでお湯を沸かすことができます。

エコキュートは、2001年にコロナ社から世界で初めて販売されました。その後すぐにダイキンや三菱電機などさまざまなメーカーからエコキュートの販売が発表され、2023年現在では主に7社からリリースされている製品が幅広く使われています。販売開始から20年以上が経過した現在では当初よりもさらに省エネ性の高い製品が誕生しており、環境にやさしく給湯コストの節約も行いたい人にとっては、重要な選択肢の一つだと言えるでしょう。

エコキュートとガス給湯器の違いを比較!

エコキュートへの買い替えを検討しているものの、従来型のガス給湯器との違いがいまいちよくわからないという人もいるでしょう。

ここで、エコキュートとガス給湯器の違いを4つの項目で比較してまとめます。

  エコキュート ガス給湯器
お湯を作る仕組み 大気熱 + 電気/ヒートポンプ・貯湯式 ガス/瞬間式
寿命 約10年 約10年
導入費用 30〜70万円 15〜40万円
省エネ性・節約率 ・ガス給湯器に比べて約1/3〜1/4
・ガスの種類に左右されない
・エコキュートに比べると高い
・都市ガスよりLPガスの方が高い

お湯を作る仕組みの違い

まずは、エコキュートとガス給湯器のお湯を作る仕組みの違いを見ていきましょう。

ガス給湯器は、ガスを燃料としてお湯を沸かすタイプの給湯器です。ガスの点火によって金属のパイプが加熱されると、パイプ内を通る水がお湯になるという仕組みです。一方のエコキュートは、燃料としてガスを必要としないタイプの給湯器です。

ヒートポンプの力によって大気熱を機器内に取り込み、循環させてお湯を沸かします。ヒートポンプやその他の稼働に電気を用います。沸かしたお湯は貯湯タンクに貯めておき、必要に応じて使用するという仕組みです。

ガスを必要としない上に、同じく電気でお湯を作る電気温水器に比べても同量のお湯をより少ない電気エネルギーが沸かすことが可能です。

このように、お湯を作る仕組みに関してガス給湯器と比べてエコキュートは下記のような特徴があります。

  • ガスを必要としない
  • 瞬間式ではなく貯湯式
  • 少ない電気エネルギーで大量のお湯を作れる

ただし、エコキュートの仕組み上、お湯切れの心配がある点などには注意してください。

寿命の違い

続いて、ガス給湯器とエコキュートの寿命の違いを見ていきましょう。ガス給湯器とエコキュートの寿命目安を比較すると、下記のようになります。

  • ガス給湯器:約10年
  • エコキュート:約10年

上記の通り、ガス給湯器とエコキュートの寿命目安は10年ほどと一緒です。ただし、機種や使い方によって微妙に使用可能年数が異なるケースはあります。また、エコキュートを数年で壊してしまうと、ガス給湯器と比べた本体価格差を回収できずに終わることもあるため注意しましょう。

エコキュートを導入した際には、故障につながるような使い方を避けた上で、適切なメンテナンスを適宜行うことが重要です。

導入費用の違い

続いて、ガス給湯器とエコキュートの導入費用の違いをチェックしましょう。ガス給湯器とエコキュートをそれぞれ導入する際に必要な費用(本体価格と工事費用)を比較すると、下記の通りです。

  • ガス給湯器:15〜40万円
  • エコキュート:30〜70万円

上記の通り、従来型のガス給湯器に比べるとエコキュートの導入にはよりコストがかかることが分かります。ガス給湯器は安いものであれば10万円程度で導入できるケースもありますが、エコキュートのフルオートタイプを4人家族の家庭で導入する場合、50〜60万円以上の費用がかかるのが相場です。

ただし、同じメーカーであってもどの機種を選ぶのかやどの容量タイプを選ぶのかによって、またどの業者に工事を依頼するのかによっても費用には大きな差が出ます。少しでもエコキュートにかかるコストを抑えるためには、良心的な料金体系を敷いており、かつ技術力の高い業者を選んでイニシャルコストと導入後の修理費用の両方を削減することが重要です。

省エネ性・節約率の違い

ガス給湯器とエコキュートは、省エネ性・節約率に関しても異なります。ガス給湯器はガスを使用するため、その分の環境負荷がかかります。しかし、エコキュートはより環境にやさしいオール電化の家庭でも使用することが可能です。また、同じ湯量を沸かすために必要なエネルギーの観点でもエコキュートの方が小さくて済みます。

エコキュートの省エネ性はメーカーによっても異なりますが、年間給湯保温効率でいうと3.5〜4.2程度を達成している製品も多いです。また、ガス給湯器で7,000〜8,000円ほどの電気代が月々かかっていた場合、月々のコストを2,000〜3,000円ほどに抑えることも可能となります。

このような省エネ性・節約率においてメリットの大きいエコキュートは、給湯器の種類を変えて簡単に省エネと節約を実践したい人にこそおすすめです。

ガス給湯器よりもエコキュートがおすすめな理由4選

既述の通り、エコキュートは従来型のガス給湯器とは異なる仕組みでお湯を沸かし、高い省エネ性を発揮します。そんなエコキュートを導入すると様々なメリットがもたらされるとされていますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ガス給湯器からエコキュートに買い替える主なメリットは、下記の4つです。

給湯コストの節約につながる

ガス給湯器と比べたエコキュートのメリットとしてはまず、給湯コストの節約につながる点が挙げられます。エコキュートは、ヒートポンプによって大気熱を取り込み、効率のよい給湯を行う機器です。ガスを必要としない上に、給湯にかかる電気エネルギーもかなり少なくて済むという特徴があります。

そのため、ガス給湯器に比べると大幅に給湯コストを節約できる点がメリットです。具体的には、ガス給湯器の1/3〜1/4ほどに給湯コストを削減できるケースが多いです。また、給湯に関してガス代が発生しないため、オール電化でも活用でき光熱費をまとめられる点も魅力でしょう。

昨今では電気代の高騰などが問題となっていますが、消費する電気エネルギーの量を少なくできれば高騰する中でも節約することが可能です。給湯コストを削減したいと考えている人は、エコキュートへの買い替えを検討してみてください。

省エネ性が高く地球にも優しい

エコキュートのメリットとしては、省エネ性が高く地球にも優しい点が挙げられます。「冷媒」と聞くとフロンなどの有害な物質を思い浮かべる人も多いでしょう。実際にかつての冷蔵庫などにはフロンが使われて問題視されていたこともありました。

しかし、エコキュートに使用されているのは自然冷媒である二酸化炭素です。そのため、地球環境に負荷をかけずに給湯を行える点が魅力となります。ご家庭での節約はもちろんのこと、エコフレンドリーな製品を選びたいという人にも、エコキュートはおすすめ度の高い選択肢となります。

非常時に貯湯タンクのお湯を使える

ガス給湯器と比較したエコキュートのメリットとしては、非常時に貯湯タンクのお湯を使える点も挙げられます。瞬間的にお湯を沸かせるガス給湯器ですが、災害などによりガスの供給が途絶えたり停電したりした場合には、お湯を沸かすことができません。一方のエコキュートであれば、停電時であっても貯湯タンク内にお湯がためられている限り、そのお湯を非常用生活水として取り出すことが可能です。

460Lの容量タンクのエコキュートに満タンにお湯が貯まっている場合、4人家族が2〜3日程度暮らすのに十分な量となります。そのため、2〜3日電気や水の供給が止まっている場合でも、生活しやすい環境を保つことができます。このように非常時に対応しやすい点が、ガス給湯器と比べたエコキュートのメリットの一つです。

国や自治体の補助金制度を活用できる

エコキュートは、国や自治体の補助金制度を活用して導入できる点も、ガス給湯器と比較した際のメリットとなります。エコキュートは、省エネ性の高い家庭用給湯器であり、国の省エネ事業における補助金の受給対象となります。2023年5月現在、国の補助金制度を活用すれば、一台につき5万円の補助金を受給することが可能です。また、国だけではなく地方自治体から補助金を受けられる地域もあります。さらに、電力会社の買い替えキャンペーンの対象機器に指定されていることも多く、初期費用は高いものの少しでも安く導入しやすい環境は整っていると言えます。

ガス給湯器からエコキュートに買い替える際には、国や自治体の補助金制度もフルに活用してみてください。

ガス給湯器と比べたエコキュートのデメリット3点

ガス給湯器とエコキュートを比べると、エコキュートに多くの面で軍配が上がります。しかし、エコキュートにもデメリットがないわけではありません。ここでは、ガス給湯器と比較した際のエコキュートの3つのデメリットをチェックしましょう。

デメリット1:お湯切れの心配がある

エコキュートのデメリットとしては、お湯切れのリスクが挙げられます。エコキュートは、ヒートポンプ技術で沸かしたお湯を、別ユニットに貯めておくという方式を採用しています。少しでも電気代を節約するためには、深夜に電気料金の安いプランを契約した上で、夜間にお湯を沸かすのが一般的です。しかし、お湯を普段よりも多く使用する際などには、日中のお湯が必要な時にお湯切れする心配もあります。

お湯切れしてしまった場合、すぐにはお湯を使えない点がデメリットです。また、日中にお湯切れした場合には沸き直しにかかるコストが深夜に行っている場合よりも高くなるというデメリットもあります。このように、お湯切れは複数のデメリットをもたらすため、エコキュート導入時には沸かす湯量やタイミングも工夫しましょう。

デメリット2:初期費用が高い

エコキュートのデメリットとしては、初期費用の高さにも注意する必要があります。これまでガス給湯器を使用していた人は、導入時に20〜30万円以下で導入できたというケースが多いでしょう。しかし、エコキュートは30〜70万円以上の初期費用がかかります。なかでも、フルオートタイプで容量も大きい製品を購入した場合50〜60万円以上のコストが生じるケースも多いです。

そのため、エコキュートは十分な予算のある人にのみおすすめとなっています。もちろん使用し続けることで機体価格差を回収し、さらに節約できる事例もあるため、長期的に見るとお得なケースも多いです。しかし、給湯機器にかけられる予算があまりない場合には、エコキュート以外の給湯を検討したり、少しでも安いモデルを購入したりする必要があるでしょう。

デメリット3:広い設置スペースが必要

エコキュートのデメリットとしては、広い設置スペースが必要となる点にも注意が必要です。メーカーによってはマンションでも設置可能なタイプや狭い隙間に導入しやすいような薄型タイプのエコキュートなどもあります。しかし、基本的にエコキュートは広い庭などのある戸建て住宅向きの給湯器であり、通常タイプの製品を導入する場合には、広い設置スペースを確保する必要があります。

また、設置箇所によっては隣人から騒音に対する苦情が寄せられるケースもあります。このように、エコキュートの設置はいくつかのデメリットを伴います。あらかじめ設置スペースを確保した状態で、エコキュートの購入る必要があるでしょう。

 

従来型給湯器よりエコキュートがおすすめな人の特徴

ここまでエコキュートとガス給湯器がお湯を沸かす仕組みや価格の違いを比較してきました。さらに従来型給湯器に比べたエコキュートのメリット・デメリットもチェックしましたが、エコキュートがおすすめとなるかどうかは使用目的や家族人数、ライフスタイルによっても異なります。

従来型のガス給湯器に比べて、ヒートポンプ式であるエコキュートがおすすめとなる人の特徴は、下記の通りです。

  • 使用湯量が多くエコキュートに切り替えることで大幅な節約が見込める
  • 省エネ性が高く環境負荷の少ない住宅機器への買い替えを進めている
  • オール電化住宅への引越しを行うためオール電化対応の機器を導入したい
  • 予算は十分にあり長期的に見た節約を重視したい

一方で、予算が十分にない場合や電気ではなくガスを用いた給湯器を使用したい場合などには、ガス給湯器の方がおすすめとなります。下記の特徴を含め、ご自身の家庭にとってエコキュートが最良の選択肢なのかを、家族ともよく話し合った上で判断してください。

エコキュートとその他の省エネ型給湯器を比較

エコキュートとその他の省エネ型給湯器を比較すると、下記のようになります。

  エコキュート エコジョーズ エコワン  エネファーム
エネルギー源 電気(大気熱) ガス(+電気) ガス+電気 ガス(+電気)
仕組み 自然冷媒として二酸化炭素を使用し、ヒートポンプ技術でお湯を沸かす 従来型では捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かすガス給湯器 エコジョーズとエコキュートの両方の仕組みを必要に応じて使い分けるハイブリッド給湯器 ガスを燃料に発電と発電時に発生する熱を活用した給湯の両方を行う家庭用燃料電池
価格 30〜70万円 15〜40万円 40〜80万円 100〜150万円

エコキュートとエコジョーズを比較

エコジョーズは、従来型のガス給湯器では捨てていた排気熱を再利用してお湯を沸かすガス給湯器です。エコキュートほどの省エネ性・節約率はないものの、従来型ガス給湯器に比べると年間約10%程度給湯コストを削減できます。その上でエコキュートよりも初期費用は安いため、予算があまりないものの少しでも省エネと節約を進めたい人に向いていると言えるでしょう。

エコキュートとエコワンを比較

エコワンは、エコキュートとエコキュートのいいとこ取りをしたような、2つの給湯方式を使い分けるハイブリッド給湯器です。普段はエコキュート同様にヒートポンプ式の給湯を行いますが、使用湯量が多い時にはガスによる瞬間式の給湯も可能です。エコキュートのデメリットもガス給湯器でかばできるのがエコワンの魅力となっています。エコキュートに近い節約率を実現しつつ、お湯切れなどのリスクを避けたい人にこそ、エコワンはおすすめだと言えるでしょう。

エコキュートとエネファームを比較

エネファームは、ガスを燃料として電気を作り、その電気でお湯を沸かすという家庭用燃料電池です。エコキュートやその他の省エネ型給湯器との最大の違いは給湯だけでなく発電が行えるという点でしょう。発電が可能となればその分の電気代を節約することはでき便利ですが、導入に際してエコキュートに比べると2倍以上の費用がかかることもあるほどです。発電機能が本当に必要かどうかや費用対効果が高いのかどうかなども、しっかり吟味する必要があるでしょう。

エコキュートの導入を検討している人はミズテックに相談を

「エコキュートに買い替えたいけど、できるだけ安く導入したい」
「エコキュートへの交換を信頼できる業者に依頼して安全に済ませたい」

エコキュートへの導入を検討している人は、ミズテックへのご依頼がおすすめです。ミズテックは、給湯器専門業者として、最短30分での駆けつけ訪問が可能です。また、エコキュートへの買い替えに関しては、下記のような強みをもっています。

  • 日立・三菱・パナソニックなどの人気エコキュートを取り揃える
  • 20,400件を超える施工実績
  • 技術力の高さで評価される
  • 保証も手厚くアフターサービスが充実
  • エコキュートの交換だけでなく修理にも対応

エコキュートの導入に関してわからないことがあるという場合には、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

この記事では、エコキュートとガス給湯器の違いについて見てきました。エコキュートはガス給湯器と異なり、ガスを必要とせずにお湯を沸かせるタイプの給湯器です。ガス給湯器と比べると省エネ性に優れており、大幅な節約にもつながるというメリットをもちます。さらに、オール電化対応や災害時にお湯を使えるなどの利点もありますが、初期費用の高さやお湯切れの心配などが懸念点となります。

エコキュートはメリットが多いものの、導入すべき機器がエコキュートかどうかは各家庭の事情によって異なるものです。エコキュートを導入して省エネと節約を促進したいという方は、給湯器専門業者であるミズテックにぜひご相談ください。

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