マンションで電気温水器って使えるのかな‥
いくら電気代がかかるんだろう…
そうお悩みではありませんか?
そこで今回は、マンションで電気温水器を使用した時の電気代についてご紹介いたします!
目次
マンションで電気温水器を使用した際の電気代
電気温水器を使用した時、年間の電気代は8万円前後となります。
北海道・東北・北陸など、比較的寒冷な地域だとコスパが良くなります。
以下はパナソニックの電気温水器「DH-37G5QU/DH-37G5QUKM」とエコキュート「HE-FPU37KQMS」を使用した時のランニングコストの比較です。
地域 | 電気温水器の年間ランニングコスト | エコキュートの年間ランニングコスト | ガス給湯器(都市ガス)の年間ランニングコスト | 電気料金プラン |
北海道電力エリア | 約108,000円 | 約32,400円 | 約109,200円 |
北海道電力「eタイム3プラス」 |
東北電力エリア | 約80,400円 | 約21,600円 | 約104,400円 | 東北電力「よりそう+シーズン&タイム」 |
東京電力エリア | 約102,000円 | 約24,000円 | 約78,000円 | 東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」 |
中部電力エリア | 約99,600円 | 約24,000円 | 約87,600円 | 中部電力「時間帯別電灯 スマートライフプラン夜とく」 |
北陸電力エリア | 約82,800円 | 約20,400円 | 約118,800円 | 北陸電力「時間帯別電灯 くつろぎナイト12」 |
関西電力エリア | 約86,400円 | 約20,400円 | 約81,600円 | 関西電力「はぴeタイムR」 |
中国電力エリア | 約91,200円 | 約22,800円 | 約112,800円 | 中国電力「電化styleコース」 |
四国電力エリア | 約126,000円 | 約26,400円 | 約99,600円 | 四国電力「でんかeプラン」 |
九州電力エリア | 約78,000円 | 約18,000円 | 約108,000円 | 九州電力「電化でナイト・セレクト21」 |
(参照:パナソニック「住まいの設備と建材|エコキュート|低ランニングコスト」
電気温水器の電気代はエコキュートと比較して3倍〜4倍高くなっています。
ただし、LPガスの場合にはさらにランニングコストがかかるため、電気温水器の方がコストを抑えることができます。
マンションで電気温水器を使用する3つのメリット
マンションで電気温水器を使用するには以下の3つのメリットがあります。
それぞれの電気温水器を使用するメリットについて詳しく解説していきます。
安全性が高い
マンションで電気温水器を使用するメリット1つ目は、安全性が高いことです。
電気温水器はその名の通り電気をエネルギー源として水の温度を上げる仕組みになっています。
対して、家庭でよく利用されているガス給湯器はガスを燃やすことで水を加熱しており、火を使用することでどうしても家事のリスクを考えておかなければなりません。
また、ガスが不完全燃焼を起こすことで一酸化炭素が発生するリスクもあります。
電気温水器ではこのような火事や一酸化炭素中毒、ガス漏れによるガス中毒といった危険性はなく、マンションの室内でも使用可能です。
ガス給湯器と比較してランニングコストが抑えられる
マンションで電気温水器を使用するメリット2つ目は、ガス給湯器と比較してランニングコストが抑えられるということです。
「マンションで電気温水器を使用した際の電気代」で電気温水器と都市ガスのガス給湯器のランニングコストの比較をしていますが、多くのエリアで電気温水器の方が3割程度ランニングコストが安くなっています。
ただし、都市部のエリアは電気温水器とガス給湯器でさほど差がなく、東京電力エリアでは逆にガス給湯器の方が2割程度安いのも事実です。
このように、基本的には電気温水器の方が3割程度ランニングコストが低いですが、居住エリアによってはほとんど変わらないか逆に高くなることもあるということは考慮しておきましょう。
ただし、都市ガスではなくLPガスエリアでのガス給湯器の場合には、ランニングコストが高くなるため電気温水器の方がコストパフォーマンスは高くなります。
非常時にもお湯が使用可能
マンションで電気温水器を使用するメリット3つ目は、非常時にもお湯が使用可能ということです。
電気温水器には「瞬間式」と「貯湯式」の2種類がありますが、貯湯式ではエコキュートと同じように沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておき、そのお湯を適宜使用することになります。
そして、もし災害などで断水や電気が使用できない状態になったとしても、貯湯タンクにお湯が残っていればしばらくは使用することができます。
ガス給湯器の場合には断水した場合はもちろん、ガスの供給が止まってもお湯を沸かすことはできません。
大きな災害が起きてライフラインが止まった場合には、「電気→水道→ガス」の順に復旧するのが基本的な流れです。
そのため、電気温水器は電気も水道も使用できない状態でもしばらく使用できるだけでなく、復旧も早い傾向にあるというのもメリットです。
マンションで電気温水器を使用する3つデメリット
マンションで電気温水器を使用するには以下の3つのデメリットがあります。
それぞれの電気温水器を使用するデメリットについて解説していきます。
湯切れの可能性がある
マンションで電気温水器を使用するデメリット1つ目は、湯切れの可能性があるということです。
電気温水器には前述したように「瞬間式」と「貯湯式」がありますが貯湯式が主流であり、貯湯式は深夜の電気料金が安い時間帯にお湯を作っておき、朝から夜間にかけてそのお湯を少しずつ使用していくということになります。
基本的には家族構成や使用量を考慮して貯湯タンクの容量を決めているため普段から湯切れを起こすことはないと思いますが、来客があったなど使用量が増えた時には貯湯タンクに貯めていたお湯が切れてしまうこともあります。
湯切れを起こしたとしても追加でお湯を沸かすことはできますが、深夜の時間帯と比べて電気料金が高い時間帯にお湯を沸かすことになってしまうため、ランニングコストの低さというメリットを活かし切れなくなってしまいます。
普段から来客が多い、日によって使う量がバラバラという場合には瞬間式を使用するのも一つの方法でしょう。
ガス給湯器と比較して初期費用が高い
マンションで電気温水器を使用するデメリット2つ目は、ガス給湯器と比較して初期費用が高いということです。
具体的な初期費用は設置条件や配管の有無などによって異なるため提示は難しいですが、工事費込みで給湯専用タイプでは約140,000円〜、ガス給湯器では約40,000〜と約4倍電気温水器の方が高くなります。
電気温水器には貯湯タンクがあるためどうしても初期費用が高くなってしまうのですが、電気温水器の機能や貯湯タンクの容量によってはガス給湯器の10倍程度の初期費用になることもあります。
ただし、電気温水器はガス給湯器と比較してランニングコストが低いこと、そして本体の寿命も電気温水器の方が長いため、丁寧に使用し長期間使用することができれば初期費用をしっかりと回収できるでしょう。
水圧が弱い
マンションで電気温水器を使用するデメリット3つ目は、水圧が弱いということです。
電気温水器の貯湯式を使用した場合には、貯湯タンクのお湯を使用することになるため水道の水圧を使用することができません、そのため、ガス給湯器のような瞬間式と比較するとどうしても水圧が弱くなってしまいます。
水圧が弱いことがストレスになるのであれば瞬間式の電気温水器を使用するという方法もありますが、災害時に使用できるという貯湯式のメリットを失ってしまうことは考慮しなければなりません。
どうしても水圧の弱さが気になるのであれば、シャワーヘッドを交換することで水圧を改善できるので試してみてください。
電気温水器の交換時期
一般的に電気温水器の寿命は10年〜15年です。
そのため10年以上使用しており、なおかつ故障が増えてきたという場合には電気温水器の交換時期と言えます。
このように電気温水器の交換時期には目安がありますが、その目安は主に以下のものです。
- 10年〜15年使用している
- 頻繁にエラー表示が出る
- お湯の温度にムラがある
- お湯が出にくい
- 浴槽内のお湯にゴミや異物が混じる
上記のような症状が2つ以上当てはまるような場合には交換時期と考えても問題ありません。
また、電気温水器の寿命は10年以上ですが、10年未満であっても上記の症状が複数出ている場合には修理ではなく交換を検討した方がいいでしょう。
実際に電気温水器を交換する場合に一戸建ては問題ありませんが、マンションの場合には管理組合への確認や設置できる種類に制限があるなど時間がかかってしまうので注意が必要です。
もしも故障して水漏れが起きてしまうと他の住人にも迷惑がかかってしまうため、早めの交換を意識した方がいいでしょう。
マンションの電気温水器を交換する際の3つの注意点
マンションの電気温水器を交換する際には以下の3つの注意点について留意する必要があります。
それぞれのマンションの電気温水器を交換する際の注意点について解説していきます。
管理組合・管理会社に連絡する
マンションの電気温水器を交換する際の注意点1つ目は、管理組合・管理会社に連絡するということです。
マンションは賃貸であれ分譲であれ勝手に電気温水器を交換することはできません。
電気温水器の交換が必要な場合には、必ず事前に管理組合や管理会社に連絡するようにしてください。
管理組合や管理会社に連絡する際には以下のことを確認をとるようにしましょう。
- 規約で電気温水器のメーカーや種類は決められているか
- 追加工事が必要な場合、どの程度まで工事が可能か
分譲マンションでは管理組合の規約によって電気温水器のメーカーや種類が決められていることがあります。
また、設置場所が決められているため、貯湯タンクをより大きな容量のものに変更することも難しいです。
マンションでは色々と制約があり、基本的には同じタイプの電気温水器を選ぶことになるでしょう。
また、賃貸マンションの場合には管理会社に連絡することで管理会社が電気温水器の修理や交換の手配をしてくれます。
マンションの電気温水器の交換は賃貸であれ分譲であれ勝手に交換すればトラブルの元となる可能性があります。
必ず事前に管理組合や管理会社に連絡するようにしましょう。
使用年数によっては交換ではなく修理を選択する
マンションの電気温水器を交換する際の注意点2つ目は、使用年数によっては交換ではなく修理の選択をするということです。
電気温水器の寿命が10年〜15年ということは前述の通りですが、使用年数が8年未満であれば寿命までまだ期間があり、今後も故障が頻発するという可能性は低いため効果ではなく修理を選択してもいいと考えられます。
ただし、電気温水器の寿命は使用環境や使用方法によって異なるため、修理か交換かは業者の方と相談して決めるようにしましょう。
複数の業者から相見積もりを取る
マンションの電気温水器を交換する際の注意点3つ目は、複数の業者から相見積もりを取るということです。
マンションの場合には管理組合によって電気温水器のメーカーや種類はもちろん業者も事前に決められていることが考えられます。
しかし、お住まいのマンションの管理規約によっては本体の大きさや工事については決められているが業者の選定や本体の種類については明記されてないこともあります。
このような場合には自身で業者探しをしなければなりませんが、その際に複数の業者から相見積もりを取るということが重要です。
マンション用電気温水器の交換工事の流れと費用
マンションの電気温水器の交換工事は以下の流れで行われます。
- 旧電気温水器の取り外し
- 基礎工事
- 配管工事
- 新しい電気温水器の搬入・設置
- 配管接続工事
- 電気工事
- 試運転
この中で基礎工事と配管工事の工程は、以前の基礎や配管がそのまま使用できる場合には必要ありません。
また、古い電気温水器は業者に処分してもらう必要がありますが、処分費用が別途必要になることも考えられるため事前に業者に確認するようにしておきましょう。
電気温水器の交換費用は「電気温水器本体+工事費用」から成ります。
電気温水器の交換費用は業者によって大きく異なりますが、工事費用を含めた交換費用の相場は以下の通りです。
- 給湯専用:140,000円〜
- セミオート:220,000円〜
- フルオート:270,000円〜
この費用相場よりも安い業者もあるでしょうが、施工が雑であったり保証・アフターサービスが全くなかったりと不安な面もあるため安さだけで業者選びをするのは危険です。
また、この相場感は設置するマンションの環境や築年数、基礎工事・配管工事の有無で変わってくるため、あくまでも参考程度であることは考慮しておく必要があります。
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マンションの電気温水器からお湯が出ない場合に確認すべき4つのこと
マンションの電気温水器のお湯が突然出なくなると故障を疑ってしまいますが、すぐに業者に連絡するのではなく状態を先に確認する必要があります。
と言うのも、お湯が出ないだけでは故障ということは判断できず、また、もし故障していた場合には状況を正確に業者に連絡する必要があるためです。
マンションの電気温水器からお湯が出ない場合に確認すべきことは以下の4つです。
それぞれの確認すべきことについて詳しく解説していきます。
全ての蛇口でお湯が出なくなっているのかを確認する
マンションの電気温水器からお湯が出ない場合に確認すべきこと1つ目は、全ての蛇口からお湯が出なくなっているのかを確認するということです。
全ての蛇口を確認し、もしも1部の蛇口だけお湯が出なくなっているのであれば、それは蛇口自体が故障している可能性があります。
電気温水器の故障ではないため水道トラブルを解決してくれる業者に連絡するようにしましょう。
また、全ての蛇口からお湯が出ない場合であっても、お湯だけでなく水も全く出ないと言う場合には居住エリアで断水が実施されている可能性があります。
お住まいの自治体や水道局に問い合わせてみましょう。
そして、全ての蛇口から水は出るもののお湯だけが出ないと言う場合には電気温水器の故障が疑われます。
解決しそうにないようであれば専門業者に連絡しましょう。
リモコンを見てお湯の残湯を確認する
マンションの電気温水器からお湯が出ない場合に確認すべきこと2つ目は、リモコンを見てお湯の残量を確認するということです。
貯湯式の電気温水器の場合は深夜の時間帯にお湯を沸かして貯めたものを少しずつ使用しますが、使用量が多いと夜間には沸かしたお湯を全て使ってしまっているということがあります。
湯切れであれば電気温水器の故障ではないため、再度お湯を沸かすことでまたお湯が使えるようになります。
ただし、電気温水器は深夜の電気料金が安い時間帯にお湯を沸かすことでランニングコストを低くしているため、その他の時間帯にお湯を沸かしてしまうと電気代が高くなってしまいます。
お湯の残量はリモコンで確認できるため、なくならないように注意しながら使用することを心がけましょう。
リモコンにエラーコードが出てないかを確認する
マンションの電気温水器からお湯が出ない場合に確認すべきこと3つ目は、リモコンにエラーコードが出てないかを確認するということです。
電気温水器は何らかのトラブルを検知するとリモコンにエラーコードを表示して知らせてくれます。
よって、エラーコードが表示されていれば、そのエラーが原因となってお湯が出なくなっている可能性が考えられます。
エラーコードはメーカーによって異なるため、取扱説明書や各メーカーのホームページを確認して適切な対応を取るようにしてください。
エラーを解除してもお湯が出ない、またエラーの解除が自分ではできないという場合にはメーカーや電気温水器の修理業者に連絡して対応してもらいましょう。
電気温水器本体を確認する
マンションの電気温水器からお湯が出ない場合に確認すべきこと4つ目は、電気温水器本体を確認するということです。
エアラーコードが出てなくても電気温水器本体に何かのトラブルが起きている可能性があるため、配管の凍結や水漏れなどが起きてないか確認してください。
氷点下を下回るような寒い地域では配管が凍結してお湯が出なくなるという状況はしばしばあることであり、凍結した場合には自然解凍を待つか40度程度のお湯で少しづつ溶かすようにしましょう。
また、電気温水器本体が濡れている、電気温水器の下の地面が濡れているという場合には水漏れが疑われます。
水漏れは自身での修理が困難であるため応急処置として止水栓を止めて、メーカーや修理業者に連絡するようにしましょう。
もしも止水栓を閉めたにも関わらず水道メーターが動いていれば電気温水器の水漏れが濃厚となるため、水道メーターの確認も併せて行うようにしましょう。
まとめ
電気温水器はガス給湯器と比較して初期費用が高くはなりますが、ランニングコストの低さや寿命の長さからその差を回収できる場合が多いです。
また、貯湯式であれば災害時にもお湯が使用できるという点も電気温水器の魅力です。
ただし、マンションにおける電気温水器の交換はメーカーや容量など管理規約によって制限を受けることがあります。
交換をする際には管理組合に連絡を入れることを忘れないようにしましょう。