「給湯器の調子が良くないけど、いつ買い替えればいいのだろう」「給湯器の買い替えにはいくらかかるのか」などと悩む人もいるでしょう。
給湯器は消耗品のため、長年使っていると買い替えが必要です。
しかし、給湯器を買い替える前に適切なタイミングや費用の相場を知っておきたいものです。
そこで今回は、給湯器のプロであるミズテックが給湯器の買い替えについて徹底的に解説します。
買い替えるタイミングから費用の相場、費用を安く抑えるコツまで詳しく紹介しますので、給湯器の買い替えにお悩みの方はぜひ最後までお読みください。
目次
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給湯器を買い替えるタイミング5選
最初に給湯器を買い替えるタイミングを5つ紹介します。
- 給湯器を8年以上使っている
- お湯の温度が安定しなくなった
- 給湯器から異音がする
- 給湯器から水漏れしている
- 家中のお湯が出ない
上記のポイントに当てはまる場合は、給湯器の買い替えを検討しましょう。1つずつ解説していきます。
給湯器を8年以上使っている
家庭用の給湯器の使用期限は約10年と言われています。
そのため、製造から8年以上経過している場合はせっかく修理をしてもすぐに故障する可能性が高いため、買い替えをおすすめします。
一方で、購入から3年以内にもかかわらず給湯器が不調な場合は修理を検討しましょう。
お湯の温度が安定しなくなった
お湯の温度が安定しないときは、寿命がきたサインです。
一般的に、給湯器のお湯の温度が安定しないときは水栓や給湯器本体の故障が考えられます。
給湯器から異音がする
給湯器からいつもと違う音、もしくは大きい音がするときも買い替えの目安です。
給湯器から異音がする場合は、空気とガスのバランスが崩れていることが考えられます。
また異音がするときは配管の破裂の危険性があるため、必ず身の安全を確保してください。
給湯器から水漏れしている
給湯器から水漏れがある場合は配管や部品の劣化が疑われます。
機器の交換や給湯器本体の買い替えを検討しましょう。
家中のお湯が出ない
家中でお湯が出ない場合も買い替えが必要です。
家のどこか1箇所でお湯が出ない場合は一時的な不具合の可能性がありますが、家中でお湯が出ない場合は給湯器の寿命だと考えられます。
給湯器を買い替える費用の目安
給湯器の買い替え費用の目安は10万円から40万円です。
費用はご家族の人数や給湯器のスペックによって大きく変動します。
費用の内訳は大きくわけて以下の3つです。
- 給湯器本体の価格
- 工事費用
- 工事で発生するオプション費用
最初に給湯器本体の費用として10万円から30万円ほどかかる場合が多いです。
給湯器の価格は号数や機能、設置タイプなどによって大きく異なるため、買い替える際には必ず相見積もりを行ってください。
次に給湯器の標準工事費用として3万円から6万円ほどかかります。
「標準工事」とは、給湯器の設置に必要な工事で、工事費用の内訳は以下のとおりです。
- 給湯器の取り付け費用
- リモコンの接続工事費用
- 出張費
- 以前の給湯器の撤去費用
- 点火試験費用
エコキュートなどのエコ給湯器を設置する場合には、上記に加えて排水用の工事費用がかかる場合が多いです。設置する給湯器のタイプを考えて費用を用意しておくと良いでしょう。
最後に給湯器の買い替えで発生するオプション費用です。
給湯器を設置する位置によっては作業が難しくなるため、別途費用が追加される場合があります。
主な追加費用の例を以下の表にまとめました。
項目 | 相場 | 内容 |
搬入費 | 3,000~5,000円程度 | 足場がいる場合は+50,000円〜 |
配管・雑資材費 | 5,000~25,000円程度 | 経年劣化位に伴う配管の交換など |
電源コンセント増設費 | 3,000~10,000円程度 | 電源コンセントの増設が必要な場合 |
排気筒接続費 | 3,000~5,000円程度 | 屋内設置型給湯器を交換する場合 |
オプション追加費 | 10,000~20,000円程度 | 配管カバーの設置や廃棄方向の変更など |
オプション費用に納得できない場合は急いで工事を行わず、話し合いを行うことをおすすめします。
また、スムーズに工事を行うために以下のケースに当てはまる場合は事前に業者に連絡をしてください。
- 離島や山間部に自宅がある場合
- 業者の営業所と自宅がかなり離れている場合
- 給湯器が高所に設置されている場合
事前に給湯器の設置場所などを伝えておくことで、工事当日にオプション費用が追加されるのを防げるでしょう。
買い替え費用を安くするコツ3選
買い替え費用はできるだけ安くしたいですよね。
そこで買い替え費用を安くするコツを3つ紹介します。
- 給湯器本体を自分で購入する
- 複数の業者で相見積もりをする
- 補助金を活用する
3つのコツを使えば、費用を数万円抑えることも可能です。
給湯器本体を自分で購入する
給湯器本体を自分で購入すれば、給湯器の購入費用を安くできます。
ネットショップで給湯器を購入する、もしくは各メーカーの割引時期に給湯器を購入することで相場よりも給湯器の購入費用を抑えることが可能です。
フリマサイトやオークションサイトも確認してみましょう。
しかし、給湯器は自分で購入できても、工事は自分で行うと法律違反になる可能性がありますので注意してください。
工事費用も含めて総額が安くなるように計算するのをおすすめします。
自分で給湯器を購入する際に見てほしいポイントをこの記事の後半で解説しているので、自分で給湯器を選ぶのが不安な方はぜひご覧ください。
複数の業者で相見積もりをする
複数の業者で相見積もりをすることで、工事費用を抑えられます。
見積もりを取る際には、費用の内訳がわかりやすいか、スタッフの対応は丁寧かを確認しましょう。
また給湯器の工事だけでなく、その後のメンテナンスや修理にも対応している業者を選ぶことをおすすめします。
補助金を活用する
国が推進する給湯省エネ2024事業では「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」を実施しています。
この事業は家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率給湯器の導入支援を行い、その普及拡大により、「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成に寄与することを目的としています。
補助金を利用すれば数万円から10万円以上も費用を安くできます。
給湯器を買い替える前に、自分が条件に当てはまっているか必ず確認しましょう。
買い替える給湯器を選ぶポイント3選
給湯器を自分で購入すると費用を抑えられますが、自分で給湯器を選ぶのは難しいものです。
そこで、給湯器を選ぶときに確認してほしいポイントを厳選して3つ紹介します。
- 自分にあった燃料タイプを選ぶ
- 自分にあった号数を選ぶ
- 自分にあった給湯器のタイプを選ぶ
3つのポイントを確認するだけで、簡単に自分にあった給湯器を選べます。
自分にあった燃料タイプを選ぶ
給湯器には「ガス」「灯油」「電気」の大きく3つの燃料タイプがあります。
それぞれの特徴を簡単にみてみましょう。
ガスは日本で最も一般的な給湯器の燃料タイプです。シャワーの水圧も強く設置費用も安い一方、音が大きく寿命が約10年というデメリットもあります。
灯油は寒い地域で人気の燃料タイプといえるでしょう。灯油の給湯器は耐久性やコスト面が優れています。
電気タイプの給湯器だと、タンクにお湯を貯めるため災害時でも使用可能です。ガスに比べると光熱費が安いのも魅力的です。しかし、お湯をたくさん使うとタンク内のお湯がなくなる「湯切れ」になる点に注意しましょう。
自分にあった号数を選ぶ
次に給湯器の号数を確認しましょう。
号数とは、給湯器の給湯能力を表しており、水温+25℃のお湯が1分間に出る量(L)を示しています。
1分間に20Lのお湯が出せる給湯器なら「20号」になります。号数が大きいほど大量のお湯を使えますが、費用が高くなります。
どの号数にすれば良いか迷ったときは、以下の目安を参考にしましょう。
- 単身世帯は16号
- 2人家族は20号
- 3人以上の家族は24号
給湯器の号数はライフスタイルに応じて変更可能なため、まずは今の家族の人数で号数を選ぶことをおすすめします。
給湯器の号数をアップしたい場合は、ガスメーターの号数を確認しましょう。16号・20号の給湯器の場合は4号のガスメーターで対応可能ですが、24号の給湯器は6号のガスメーターが必要です。
そのため、20号から24号に給湯器の号数を変更したい場合は、ガスメーターの号数も合わせて変更してください。
自分にあった給湯器のタイプを選ぶ
最後に給湯器のタイプを選びます。給湯器の主な3つのタイプを以下の表にまとめました。
給湯器のタイプ | 機能 |
給湯専用 | 蛇口からお湯を出す |
ふろ給湯器 | ・蛇口からお湯を出す ・自動でお風呂に湯を張る ・お風呂の追い炊き |
給湯暖房熱源機 | ・蛇口からお湯を出す ・自動でお風呂に湯を張る ・お風呂の追い炊き ・床暖房 ・浴室乾燥機 |
給湯器を買い替えるときは、現在と同じタイプのものに変更することが多いです。
給湯専用タイプからふろ給湯器タイプ、ふろ給湯器タイプから給湯暖房熱源機への変更は大がかりなリフォームが必要になります。
給湯器の買い替えは専門業者がおすすめ
給湯器を買い替える場合、どこに頼めば良いかわからないと感じる人も多いでしょう。
給湯器の買い替えを頼む5つの選択肢と、それぞれの特徴は以下のとおりです。
依頼先 | 特徴 |
ガス会社 | 身近なガス会社で安心 |
給湯器メーカー | 自社製品を確実に提供 |
家電量販店 | ポイントがつく |
電力会社 | 電気代を抑えられる |
給湯器専門業者 | アフターサービスもしっかりしている |
どこに頼むか迷ったら給湯器専門業者が最もおすすめです。
メーカーから直接給湯器を卸していることから、低価格で給湯器の買い替えを提供できます。
また、給湯器を専門に扱っているため工事にも慣れており、保証やアフターサービスも充実しています。
しかし、対応する技術者によっては業者選びに満足できないこともあるため、必ず複数の業者で見積もりを取るなどして、スタッフの対応などを確認しましょう。
給湯器の買い替えは専門業者に依頼しよう
この記事では給湯器の買い替えについて徹底的に解説しました。給湯器を買い替える際は、給湯器専門業者に依頼するのがおすすめです。
買い替えを依頼する際は、給湯器の設置場所などを事前に伝え、複数の業者で見積もりを取りましょう。各業者の料金や実績、保証内容も考えながら買い替え業者を選んでみてください。
ミズテックでは、給湯器の修理や交換工事はもちろん、給湯器ならではのお悩みにも対応しています。大切に使い続けたい給湯器だからこそ、トラブルに対しては早急に対処することが重要です。不具合や故障で困っている方は、お気軽にお問い合わせください。