地震などの自然災害が原因で、給湯器からお湯が出ないトラブルに見舞われることがあります。
特に大きな地震の後はライフラインが心配される中、お湯が出ないとなると慌ててしまうことも少なくありません。
そこで今回は、地震発生後にお湯が出ない原因とその対処法について詳しくご紹介していきます。
万が一の備えとして役立ててみて下さい。
自然災害が起きていない場合に、給湯器からお湯が出ない場合は、以下の記事をご確認ください。
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給湯器のお湯が出ない原因
地震後にお湯が出ない原因は多岐に渡って考えられます。
特に大きな地震のときは、1つの原因でお湯が出ないとは限らず、複合的な要因によってお湯がでないこともあります。
地震によりガスが止まった

地震発生時にお湯が出ない主な原因の1つに、マイコンメーター(ガスメーター)によるガス供給の自動遮断が挙げられます。
都市ガスとプロパンガスで使用されているガスメーターは、震度5程度以上の揺れを感知すると安全装置が作動し、ガスの供給を遮断します。
※ガス漏れが原因でガスを遮断した可能性も考えられるため、周辺がガス臭くないか十分な確認が必要です。
■ガスメーターによるガス遮断確認
ガスメーターは主にプロパンガスで使用されている液晶画面付きタイプと、主に都市ガスで使用されているランプ付きタイプの2種類があります。地震の時に各ガスメーターの自動遮断をお知らせする表示は以下の通りです。
液晶画面付きタイプのガス自動遮断 ⇒ 液晶画面上に「ガス止め」の表示がある
| 表示内容 | 原因 |
|---|---|
| 「B」「C」 ガス止 | 震度5相当以上の地震を感知 |
ランプ付きタイプのガス自動遮断 ⇒ ガスメーター上部のランプが赤色に点滅している
約5秒間隔で1回ずつ赤ランプが点滅します。
また、都市ガスではガスメーターでの自動遮断以外に、ガス会社の判断により供給地域単位でガスの供給を停止する場合があります。
■供給地域単位でのガス供給停止確認
都市ガス供給各社のホームページ等で公表されているガス供給停止地域を確認して下さい。
ガス漏れでガスが止まった

特に老朽化したガスの配管は、地震によって大きな損傷を受けるとガスが大量に流れる恐れがあります。万が一ガスが大量に流れた場合はガスメーターでガスを遮断します。
液晶画面付きタイプのガス自動遮断 ⇒ 液晶画面上に「ガス止め」の表示がある
| 表示内容 | 原因 |
|---|---|
| 「A」「C」 ガス止 | 長時間に渡りガスが流れ続けた |
| 「C」 ガス止 | ガスが大量に流れた |
ランプ付きタイプのガス自動遮断 ⇒ ガスメーター上部のランプが赤色に点滅している
| 表示内容 | 原因 |
|---|---|
| 約5秒間隔で2回ずつ赤ランプが点滅 | 長時間に渡りガスが流れ続けた |
| 約5秒間隔で3回ずつ赤ランプが点滅 | ガスが大量に流れた |
また周辺でガスの臭いがする場合は、ガス漏れの可能性が極めて高い状況であると言えます。
その場合は、全ての火を消し、ガス栓を閉めて換気をおこなうなど二次災害を未然に防ぐ対応が必要不可欠です。
ガス臭い場合の対応について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
断水によりお湯が出ない

給湯器は安全のために一定以上の水の流量がないと着火しない構造となっています。
そのため、断水で水が使用できない場合は、お湯を出すことができません。
また周辺で断水が確認されていない場合は、ご自宅の水道管が損傷している可能性があります。
■断水地域の確認
お住まいの地域の断水状況については、各自治体や水道局のホームページ等で確認して下さい。
※断水時はすべての水栓を閉めましょう。
豆知識
断水時にお湯は出ませんが、2005年以前の給湯器の一部で断水時でもおいだき機能が働く機種があります。その場合はお湯を沸かすことが可能です。ただし電気とガスの供給ができることが条件です。
停電によりお湯が出ない

地震により停電が発生すると、給湯器の電源をONにすることができないためお湯を出すことができません。使用中に停電になった場合は、給湯器の運転が停止してお湯が水になります。
また周辺の住宅が点灯している場合は、ご自宅の引込み線などが断線している可能性があります。
その他、地震発生直後の火災と通電火災を防止するため、感震ブレーカーが働きブレーカーが落ちている場合があります。
■停電地域の確認
お住まいの地域の停電状況については、各自治体や電力会社のホームページ等で確認して下さい。
電気系統による不具合

地震の揺れで電気の供給が遮断された場合はお湯を出すことができません。
地震による電気系統の不具合には、主に以下の現象が挙げられます。
現象①リモコン配線の断線
地震の揺れによって建物が損傷した影響でリモコン線が切断、また元々コードの長さに余裕がなく揺れによって端子の根元から断線することがあります。
現象②リモコン配線の抜け落ち
地震の揺れによって給湯器やリモコン本体の接続端子からリモコンコードが抜け落ちることがあります。
現象③給湯器電源プラグの抜け落ち
屋外用引っ掛け型コンセントのロックがなされていない状態のまま、揺れによって電源プラグが抜け落ちることがあります。
給湯器の故障

電気や水道、ガスが全て復旧し、ガスメーターの遮断解除や給湯器のリセット操作をおこなっても給湯器が運転を開始しない場合は、地震によって何かしらの影響から給湯器が故障した可能性が考えられます。
地震で給湯器に物が当たり外見が凹んでいるなど目視で明らかな異常が確認できる場合もあれば、給湯器の外見に異常が見受けられない場合もあります。
外見上での故障の判断は難しく、最終的には業者による点検をおすすめします。
https://mizu-tech.co.jp/blog/blog/12139/
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地震でガスが止まった場合の対処方法

ガスが止まった原因をチェックして対処することで多くのケースで復旧が可能です。
慌てずに1つずつ対処しましょう。
ガスの復旧方法

■ガスメーター遮断解除
ガスメーターでガスが遮断されている場合は、以下の方法で復旧させます。
注意:周辺がガス臭いときは、復帰の操作はおこなわずにガス会社へ連絡して下さい!!
液晶画面付きガスメーター
- 全てのガス栓を閉めます。※1
- ガスメーターの復帰ボタンを数秒間(約2秒程度)押下します。
- 指を離して約1分程度待ちます。
- 液晶画面表示が消去された後に元通りにガスが使えます。※2
※1 ガスメーターの栓は閉めない。
※2 再びガスが遮断された場合はガス漏れの可能性があるため、ガス会社へ連絡して下さい。
ランプ付きガスメーター
- 全てのガス栓を閉めます。※1
- ガスメーターの復帰ボタンのキャップを外します。
- 復帰ボタンを押下します。
- 指を離して数分(2~3分)程度待ちます。
- 赤ランプの点滅が消えた後に元通りにガスが使えます。※2
※1 ガスメーターの栓は閉めない。
※2 赤ランプの点滅が継続する場合はガス漏れの可能性があるため、ガス会社へ連絡して下さい。
■ガス栓を開ける
ガス栓を閉めている場合は、全てのガス栓を開けます。
ガス栓は、主に以下の場所に設置されています。※ガス栓の設置場所はご家庭によって異なります。
- 給湯器やガスコンロなどのガス機器付近
- ガスボンベ付近(プロパンガスのみ)
■ガスボンベのバルブを開ける(プロパンガス対応)
全てのガスボンベ上部のバルブを時計と反対回りに回して開けます。
※ご家庭によってガスボンベの本数は異なります。
給湯器の復旧方法

給湯器の復旧前に、まずは以下を確認しておきましょう。
- リモコン配線の断線や抜け落ちがないか
- ブレーカーがONになっているか
- リモコンの電源がONになっているか
リモコンの電源がONとなっており、給湯器のリモコンでエラーコードが点滅表示している場合は、上記でご紹介した「ガスの復旧方法」をおこなった後にリセット操作を実施します。
地震発生後にリモコンで表示される主なエラーコードの例
11・111/12・112/113/120/123
■エラーリセット操作
エラーリセットの操作方法には、下記の2通りの方法があります。
エラーリセットその1 給湯器リモコンのリセット
- 給湯器の運転を全て停止する
- リモコンの電源を「切」にする
- リモコンの電源を「入」にする
- エラーコードが液晶画面から消えていることを確認する
- エラーが点滅表示された時と同じ操作を行う ※1
※1 例:お湯を出そうと思って蛇口を捻ったらエラーコードが点滅表示された場合は、お湯を出そうと思っていた蛇口を捻る
エラーリセットその2 給湯器電源プラグのリセット
給湯器電源プラグでのリセット方法は、安全上、以下の状況下においては絶対に行わないで下さい。
■ガス臭いにおいがするとき(危険性:引火の恐れ)
■雨が降っているとき(危険性:感電の恐れ)
- 給湯器電源プラグをコンセントから抜く
- 10秒ほど経過した後に電源プラグをコンセントへ差し込む
- 給湯器が停止した時と同じ操作を行う
上記2つのリセット操作で再び何らかのエラーコードが点滅表示した場合は、潜在的なエラーが潜んでいる可能性が高いため、業者に点検を依頼して下さい。
地震のあとの給湯器についてよくあるご質問
地震のあとにお湯が出なくなりました。
地震の揺れでガスメーターの安全装置が働き、ガスの供給が止まっていることがあります。本記事のガスが止まった場合の対処方法の章で、復旧の手順を解説しています。
ガスメーターはどう復帰させますか。
本記事でガスメーターの遮断解除の手順を解説しています。ただし周辺がガス臭いときは復帰の操作を行わず、ガス会社へご連絡ください。
給湯器のリセットは必要ですか。
ガスメーターを復帰させてもお湯が出ない場合は、給湯器の運転スイッチを入れ直してご確認ください。それでも復旧しない場合は、給湯器側に不具合が残っている可能性があります。
地震のあと、給湯器を使う前に確認することはありますか。
ガス臭くないか、給湯器に物が当たった跡やへこみなど、目視で分かる異常がないかをご確認ください。異常がある場合は使用せず、ガス会社または業者へご相談ください。
復旧しない場合はどこに相談すればよいですか。
ガスの供給に関することはガス会社、給湯器本体の不具合は給湯器の修理業者が窓口です。
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