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【2023年最新】エネファームの評判は悪い?ダブル発電やタイプSについても解説

エネファームの評判

エネファームのいい評判

エネファームを利用した方の中では以下のようないい口コミや評判がありました。

新築で家を建てるときにハウスメーカーの人に勧められて、導入を決めました。電気代も安くなりましたし、停電時にも携帯電話の充電なども出来て助かりました。

 

発電量が確認できるので節電意識が高まった。

 

タンクのお湯が切れてもすぐにお湯が使えるのがいい

停電時でも電気が使える、湯切れの心配がないといった口コミが多くありました。特に災害時などはタンクにお湯があればお湯も使用でき、発電しているため電気も使用できるという部分が好評なようです。

エネファームの悪い評判

一方で、エネファームを利用して以下のような悪い口コミや評判もありました。

設置費用に対して効果が小さい

 

エネファームを設置したけど、光熱費が全然安くならない。発電するのにもガスを使うので、電気代が安くなっただけガス代が高くなるので、結果的に光熱費はほとんど変わりません。

 

10年でメンテナンスが必要になるのは聞いていたけれど、そのときの点検費用や部品代など維持するのに費用がかかりすぎる。

 

故障が多い

 

エネファームから出ている音が気になって眠れないことが多いです。エネファームはほとんど一日中発電しているので、音が鳴りっぱなしなので休まるときがありません。

エネファームを設置することで光熱費が安くなるとはいえ、導入する費用の方が高くなることもあることに不満を感じる方が多い印象です。また、導入費用だけでなく定期的にメンテナンスも必要なため、維持費も必要になります。しかし、エネファームからの音「低周波音」についてはエコキュートでも取り沙汰される問題であり、エネファームだけの問題ではないようです。

そもそもエネファームとは

エネファームとは、「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」の略です。

エネファームには燃料電池が搭載されており、発電を行う際に発生する熱を利用してお湯を沸かすという仕組みです。エネファームで発電した電気はそのまま自宅で使うことができるため電気代の節約につながります。また、発電した熱を利用してお湯を沸かすという性格上、エネルギーの無駄が少なくエネルギー効率が非常にいいのが特徴です。

停電時にも発電した電気やタンクに貯めたお湯を使用することができます。そのため、災害に強いという側面もあり非常に高く評価されています。

京セラやアイシンが共同開発した新型のタイプS登場

いい評判から見るエネファームのメリット

エネファームには以下のメリットがあります。

  • 電気代が安くなる
  • 節約の意識が高まる
  • 湯切れの心配がない

それぞれのエネファームのメリットについて詳しく解説していきます。

電気代が安くなる

エネファームのメリット1つ目は、電気代が安くなるということです。

エネファームはお湯を沸かす際に、ガスのエネルギーを使って同時に発電しています。そして、発電した電気は自宅で優先的に使うことができるため電気代は安くなります。エネファームが発電している間に電気を使うようにしていれば、電気代の基本料金だけで生活することも可能です。

電気代は他の光熱費と比較しても料金が上がりやすい傾向にあります。燃料費の高騰などで電気代が上がれば、電気代が安いエネファームのメリットはさらに大きくなるでしょう。

節約の意識が高まる

エネファームのメリット2つ目は、節約の意識が高まるということです。

エネファームはモニターで発電量を確認することができます。さらに、今現在は発電した電気を使用しているのか、電力会社から買った電気を使用しているのかもわかります。そのため、なるべく発電した電気を使用するようにし、電力会社から購入しないようにするといった節約意識が高まります。

もちろん、絶対に電力会社の電気は使用しないなど無理な生活をする必要はありません。しかし、どの電気を使っているのかを確認するだけでも節約に対する意識が変わるでしょう。

湯切れの心配がない

エネファームのメリット3つ目は、湯切れの心配がないということです。

エネファームには貯湯タンクがあり、沸かしたお湯は貯湯タンクに貯められます。これはエコキュートと同じ仕組みですが、エネファームには熱源機が備わっています。よって、もしも貯湯タンクのお湯がなくなったとしてもガス給湯器のようにすぐに温かいお湯を作り出すことができます。つまり、お湯切れになったとしてもお湯が使えないわけではないため心配する必要はありません。

悪い評判から見るエネファームのデメリット

エコキュートには以下のデメリットがあります。

  • 導入コストが高い
  • メンテナンス費用や撤去費用がかかる
  • ガス代が高くなりすぎると得をしない
  • 故障が多い
  • 音がうるさい

エネファームのデメリットについて詳しく解説していきます。

導入コストが高い

エネファームのデメリット1つ目は、導入コストが高いということです。

エネファームの導入費用の目安は「本体+設置費用」で120万円〜200万円ほどかかります。これは導入コストが高いと言われるエコキュートと比較しても2倍以上かかる可能性があるということです。

導入設備 導入コスト
エコジョーズ 約18万円〜40万円
エコキュート 約30万円〜80万円
エネファーム 約120万円〜200万円

ガス給湯器や省エネ性能の高いエコジョーズが20万円〜40万円程度で購入できることを考えれば、導入コストの回収ができるかしっかりと考えなければなりません。

メンテナンス費用や撤去費用がかかる

エネファームのデメリット2つ目は、メンテナンス費用や撤去費用がかかるということです。

エネファームは導入コストの高さもさることながら、定期的にメンテナンスを受けなければ使い続けることができません。10年目までは無償でメンテナンスを受けられることがほとんどですが、それ以降は有償でのメンテナンスが必要です。定期点検にかかる費用は1回あたり約10万円で、部品交換が必要な場合には別途費用がかかります。

また、定期点検とは別に設置後10〜12年経過後、燃料電池ユニットに警告文が出ます。この警告文が出てから1ヶ月以内に燃料電池ユニットの総点検を受けなければなりません。そのような費用も別途かかってくるため、導入コストとは別に計算しておく必要があります。

ガス代が高くなりすぎると得をしない

エネファームのデメリット3つ目は、ガス代が高くなりすぎると得をしないということです。

エネファームのメリットとして電気代が安くなるというのがありますが、発電をするにはエネファームを動かしておかなければなりません。そして、そのためにはガス代がかかります。エネファームはあくまでも省エネ機器であり、発電に使ったガス以上のエネルギーを生み出すことはできないということです。

例えば、太陽光であれば天気が良ければ無料で発電でき、使えるエネルギーの量に限りはありません。電気を0から生み出すことができるため光熱費全体の削減につながります。しかし、エネファームはお湯を沸かすために使ったガスのエネルギーを無駄にしないようにするという仕組みです。そのため、エネルギーの総量が増えているわけではないので、電気代が安くなった分ガス代にスライドしているということは理解しておく必要があります。

細かな部分は契約している電気とガスの料金体系によって違いがあります。総じて導入前よりも光熱費は安くなる傾向にありますが、これまでの家族の使用状況をしっかりと考慮し導入を検討するようにしましょう。

故障が多い

エネファームのデメリット4つ目は、故障が多いということです。

故障が多いというデータがしっかりと出ているわけではないのですが、「故障が多い」という口コミは実際に多くあります。10年間は補償の範囲内で無償で修理をしてもらうことができますが、度々エラーで使えなくなるのは困ります。また、エネファームの故障についてはガス会社ガ修理できるものではなく、その都度ガス会社経由でメーカー(外注の場合もあり)の担当者に来てもらうことにあります。

急にお湯が使えなくなる、発電ができなくなるようではメリットが失われてしまいます。故障が多いという口コミが多いうちは慎重になった方がいいかもしれません。

音がうるさい

エネファームのデメリット5つ目は、音がうるさいということです。

この「音」というのは「低周波音」であり、冷蔵庫のモーター音などの「ブーン」という低い音がそれにあたります。個人差はありますが、低周波音を聞き続けることで頭痛や吐き気といった健康被害が報告されています。そして、エネファームの場合は、燃料電池の発電中に低周波音が発生しています。

低周波音は自分自身の健康被害のリスクもありますが、ご近所トラブルにもなりかねません。近所の方からうるさいと言われれば、何かしら対処する必要があります。

とは言え、低周波音はエネファームだけの問題ではありません。エコキュートやエアコンも低周波の問題はあります。自分自身が気になるか、またご近所トラブルに発展するかは運次第という部分もあります。ただし、設置場所によって音の聞こえ具合は大きく変わるため、設置場所は慎重に選びましょう。

太陽光とのダブル発電で光熱費がお得に|タイプSは売電も可能

エネファームは太陽光発電とのダブル発電にすることでさらに光熱費がお得になります。

昼間は太陽光発電で作り出した電気を、夜はエネファームで作り出した電気を使用することで「電気の自給自足」が可能です。ガスは使用しなければなりませんが、電気料金を基本使用料程度に抑えることができれば光熱費はかなりお得になります。

また、従来のエネファームでは不可能だった余剰電力の売電もエネファームtypeSであればできるようになっています。太陽光発電でもエネファームでも余剰電力を売電することにより、さらに光熱費を抑えることが可能です。

ただし、エネファームと太陽光のダブル発電には以下の注意点もあります。

  • 太陽光発電を設置済みの家庭でエネファームを後から設置する場合に、売電価格が下がる
  • 設置にかかるコストが非常に高い

新たに太陽光発電とエネファームを同時に設置する場合には何も問題ありません。しかし、先に太陽光発電を設置している家庭で、後からエネファームをリフォームで設置しようと考えている方は注意が必要です。もしも現在FIT権利が残っている場合には、後からエネファームを設置することで売電単価が下がってしまいます。同時設置や卒FIT済みの方は問題ないのですが、FIT権利が残っている方は注意が必要です。

また、太陽光発電もエネファームも100万円を超える設置費用がかかります。両方設置した場合に電気料金はほぼかからなくなりますが、10年間でどの程度コストを回収できるのかはしっかりと計算しておいた方がいいでしょう。

エネファームにかかる主な費用

エネファームには本体や設置にかかるイニシャルコストと動かすためのガス料金やメンテナンス費用といったランニングコストがかかります。エネファームを導入することで、どこにそれだけの費用が必要になるのか詳しく解説していきます。

エネファームのイニシャルコスト

エネファームの設置は「本体価格+設置費用」で概ね150万円〜200万円程度です。本体価格の相場が約100万円〜200万円、設置費用が約30万円〜80万円となっています。

メーカー 本体価格(目安)
パナソニック 90万円〜110万円程度
京セラ 100万円〜130万円程度
アイシン精機 190万円〜240万円程度

エネファームは省エネ性能に優れた給湯システムのため国や自治体からの補助金も期待できます。補助金の活用が可能かどうかは国や自治体のホームページでご確認ください。

エネファームのランニングコスト

エネファームの耐用年数は10年〜20年程度です。なお、20年経過すると給湯は可能ですが、発電をすることはできなくなるということは理解しておく必要があります。

ランニングコストには光熱費やメンテナンス費用が含まれます。

以下は一般的な4人家族がエネファームを導入する前と後で光熱費を比較してものです。

  年間ガス代 年間電気代 年間光熱費
導入前 145,695円 145,215円 290,910円
導入後 152,130円 74,570円 226,700円
差額 +6,435円 △70,645円 △64,210円

上記の表からガス代は僅かに上昇するものの電気代は大幅に節約できることがわかります。ただし、上記はあくまで試算したものであり、各家庭の使用状況によって数字は大幅に変わるものです。家族が多い、床暖房を多く使うなどがあれば発電量も多く節約につながります。一方で、家族が少ない、使用するお湯の量もあまり多くないといった状況であれば発電量も少なくあまり得はしないでしょう。

次に、メンテナンス費用についてです。メンテナンス費用についてはどの会社からエネファームを購入するかで大きく変わります。例えば、東京ガスや大阪ガスからエネファームを購入した場合には、10年間は無償で定期点検をしてもらうことができます。何か故障などがあっても無償で修理可能です。

しかし、購入する会社によっては事前に10年分のメンテナンス費用を請求されたという話もあります。契約する前にメンテナンスについてもしっかりと相手から聞いておくようにした方がいいでしょう。

ぞして、11年目からは定期点検のメンテナンス費用は有償となります。定期点検は1回につき10万円程度です。また、前述したように定期点検とは別に設置後10〜12年経過後、燃料電池ユニットに警告文が出ます。警告文が出てから1ヶ月以内に燃料電池ユニットの総点検を受けなければなりません。

保証期間を終えた11年目以降のメンテナンス費用はしっかりと理解しておく必要があります。大まかに「何にいくらかかるのか」説明を受けておくようにしましょう。

まとめ

エネファームは環境性能に優れた給湯機です。光熱費が安くなった、節約意識が高まったなど評判の良い声が多くあります。一方で、設置費用が高額、故障が多い、あまり得をしない、音がうるさいといった悪い評判があるのも事実です。エネファームのメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで購入を検討するようにしましょう。

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