エネファームとは、都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、発電と給湯を同時に行う家庭用燃料電池システムです。光熱費が削減できる、災害時の電源を確保できる、環境へ配慮できるなどのメリットがあります。
一方で、導入費用が高め、広い設置スペースが必要、売電できる機種・契約が限られる、オール電化に対応できずガス代がかかる、騒音トラブルのリスクがあるなど、複数のデメリットもあります。知らずに設置してしまうと、導入後に後悔につながる恐れがあるでしょう。
本記事では、エネファームの特徴やメリット・デメリット、おすすめの人、導入前に確認すべきチェックポイント、主要メーカー、その他の給湯機器との違いまで詳しく解説します。
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エネファームの仕組み・特徴をまずはチェック

引用:経済産業省『あらためて知る「燃料電池」~私にもできるカーボンニュートラルへの貢献(前編)』
エネファームとは、ガスを利用して発電と給湯の両方を行える住宅設備(家庭用燃料電池)で、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムの愛称です。都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させ、電気を作り出します。
燃料電池は、水素と酸素を供給することで発電します。ただし、エネファームは電気を使うときに常に発電しているわけではありません。パナソニック製は、自動発電「おまかせ」の場合、家庭の電気とお湯の使用量と使用時間を学習・予測して発電し、連続して発電できる時間は最長120時間です(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。
灯油を燃焼させてお湯を沸かす石油給湯器に比べてクリーンな発電方法であり、発電時に発生する熱を給湯に利用することでエネルギーの無駄をなくせる方法です。
パナソニックは、定期メンテナンス・総点検を受けていればエネファームを最長20年まで使用できると案内しています。通電開始から20年を経過すると、燃料電池ユニットの運転は完全に停止します。
その後も、貯湯ユニットが継続使用可能な状態であれば、給湯・暖房・ふろは使用できます。ただし、大容量貯湯モデルは貯湯ユニットも停止します(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。
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エネファームのデメリットとは?
エネファームは高額な設備であるため、導入に際して「本当にわが家に合っているのか、デメリットが知りたい」と考える人も多いでしょう。エネファームの主なデメリットを紹介します。
- 導入コスト・初期費用が高い
- 広い設置スペースが必要で、設置できる場所が限られる
- 発電した電気を売電できる機種・契約は限られる
- オール電化には対応できずガス代がかかる
- 近隣と騒音問題に発展することもある
- 機種によっては、お湯が満タンになると発電が止まる
- 長く使うには点検が必要で、保証終了後の点検・修理は有償になる場合がある
導入コスト・初期費用が高い
| 本体価格 | 100万~200万円程 |
| 設置費用 | 30万~80万円程 |
| 総額 | 150万〜200万円程 |
発電・蓄電・給湯機能をもつエネファームは、多機能であることから導入コスト・初期費用が高いデメリットがあります。
一般的な初期費用の目安は、150万〜200万円程度です。
加えて、設置するための工事費用や、メンテナンス費用・故障に対する修理費用なども発生します。
そのため、予算をあまりかけられない場合には、エネファームよりエコキュートのほうがおすすめです。
広い設置スペースが必要で、設置できる場所が限られる
発電ユニット・給湯器など複数の機器を設置するエネファームには、広いスペースが必要です。パナソニックは集合住宅向けのモデルも案内していますが(出典:パナソニック「よくあるご質問」)、設置できるかどうかは建物や設置場所の条件によって異なります。
例えば、東京ガスが案内するパナソニック製エネファーム(戸建用)は、燃料電池ユニット(FC-70NR13T-1/U-1)が高さ1,650mm × 幅400mm × 奥行350mm、貯湯ユニット・熱源機一体型(FC-GUNR13T-1)が高さ1,650mm × 幅790mm × 奥行350mmで、この2つのユニットを設置します(出典:東京ガス「パナソニック製の主な特長」)。
設置場所を決めるときは、機器の搬入、設置工事、メンテナンスのためのスペースも考える必要があります(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。エネファームtype Sの2020年度機は、発電ユニットの小型化により、戸建住宅では約1.1平方メートルのスペースに設置できるとされています(出典:Daigasグループ「エネファームtype S 最新機種(2020年度機)の開発経緯」)。
集合住宅では、設置スペースや管理規約などの条件によって設置できない場合があるため、従来型のガス給湯器やエコジョーズなども含めて比べてください。
なお、エコキュートなど他の省エネ型給湯器に関しても、広い設置スペースが必要な機器があるため注意が必要です。
発電した電気を売電できる機種・契約は限られる
発電した電気を売電できる機種・契約が限られる点もエネファームのデメリットです。
パナソニックは、パナソニック製エネファームで発電した電気は売電できないと案内しています。発電量が家庭で使う電力量を上回らないように、発電量を変えながら運転する仕組みです(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。
一方、大阪ガスは、エネファームtype Sの余剰電力の買取を案内しています。大阪ガスへの申込み、対象機種であること、エネファームの余剰電力だけを計量できる電力量計が設置されていることなどが条件で、適用のために別途電気工事費(有償)が必要になる場合があります(出典:大阪ガス「余剰電力買取について」、大阪ガス「試算条件」(エネファーム))。売電できるかどうかは、ガス会社、機種、契約、太陽光発電設備の有無や配線・計量の方法などによって異なるため、購入前に確認してください。
オール電化には対応できずガス代がかかる
エネファームは暖房には対応していますが、オール電化へは対応していません。
エネファームでの発電や暖房にはガスを利用する必要があり、ガス代がかかります。また、ガスが止まると発電できなくなります。
特に、プロパンガス(LPガス)を利用しているご家庭では、契約中のガスの料金単価で光熱費を試算したうえで判断してください。
オール電化で省エネや節約を実践したい場合には、エコキュートがおすすめです。発電機能はありませんが、空気の熱を利用してお湯をつくります。
オール電化の給湯器については、以下の記事を参考にしてください。
近隣と騒音問題に発展することもある
エネファームを使用していくなかで、近隣と騒音問題に発展する可能性もデメリットになります。
エネファームの発電ユニットや給湯ユニットの稼働音が、近隣住民にとって迷惑となることがあります。
特に、エネファームの機器と隣家の寝室との距離が近い場合には、問題が発生しやすいでしょう。近所付き合いに悪影響が出たり、隣人の睡眠を妨害してしまったりする可能性もあるため、注意が必要です。
このデメリットを解消するためには、エネファームの設置箇所の工夫や防音・防振アイテムの活用などが重要となります。
機種によっては、お湯が満タンになると発電が止まる
エネファームは、発電時に発生する熱を利用してお湯を作ります。パナソニック製は、貯湯タンクがお湯で満タンになると発電時の熱をお湯づくりに利用できなくなるため、発電を停止します(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。
特に夏場は、気温・水温が高くお湯の使用量が少ない、シャワーや入浴でのお湯の使用頻度が低いなどの理由で発電時間が短くなりやすいでしょう。
パナソニック製は、発電時間が季節や家庭の電気・お湯の使用状況によって異なります(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。導入前に、生活パターンに合う機種や貯湯タンクの容量かを販売店に確認してください。
長く使うには点検が必要で、保証終了後の点検・修理は有償になる場合がある
エネファームを使い続けるには、定期的なメンテナンスが必要です。パナソニックは、定期メンテナンス・総点検を受けていれば最長20年まで使用できると案内しています。定期メンテナンスは1回目が約10年(約5年の機種もあります)、2回目以降は約5年ごとが目安で、継続して使用する場合の総点検は約12年後(使用状況によって10~12年の間)です。既定の期間内にメンテナンスを受けないと、燃料電池ユニットは運転を停止します(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。
費用の例として、東京ガスはパナソニック製エネファーム(戸建用)について、保証期間中は対象機器の故障時の修理費用と定期点検費用が無償で、長期間継続して使うための点検(設置後約10年以降に発生)は保証の対象外としています。有償の目安金額(税抜)は、継続使用点検が約5万円/回、定期点検が約10万円/回で、実施時期・回数は運転状況によって異なります(出典:東京ガス「パナソニック製の主な特長」)。保証の内容や点検の費用はガス会社・販売店や機種によって異なるため、購入前に確認してください。
また、新品や他機器への交換であっても、7万~8万円程度の撤去費用が発生する場合があるでしょう。そのため、耐用年数を踏まえたコストパフォーマンスを検討することが重要です。
詳しくは以下の記事でも解説しています。
エネファームにはメリットも多い?おすすめの理由を4つ紹介
エネファームはメリットも多い給湯設備です。特筆すべきメリットは、以下の4つです。
ガス会社の専用料金プランを利用できる
ガス会社によっては、エネファーム利用者を対象に、ガス料金が割引になる特別な料金プランを提供しています。エネファームの発電で増えるガス料金を、割引の料金表で抑えるためのプランです。
例えば、東京ガスには「エネファームで発電エコぷらん」という料金プランが用意されています。1ヶ月あたりのご使用量が20m³をこえる場合に一般料金よりも安くなる専用の料金表で、冬期(12〜4月検針分)はその他期より安い料金表が適用されます。
また、ガス温水浴室暖房乾燥機や温水床暖房を使う場合は、オプション割引(バス暖割・床暖割・セット割)の適用条件を満たすと、さらに3%〜13%割引になります。割引額には月ごとの上限(例:セット割の冬期13%は10,476円/月まで)があり、床暖割はその他期(5〜11月検針分)には割引がありません。東京ガスが示す東京地区等のモデル使用量での例(原料費調整額を含まない)では、一般料金からの割引の割合は、この料金プランのみで9%(その他期・56m³/月)〜13%(冬期・100m³/月)、オプション割引を組み合わせた場合は最大25%(セット割・冬期・127m³/月)です。割合は使用量によって変わります。
他にも、大阪ガスはエネファームtype Sの光熱費の試算例と試算条件を公表しており、ガス使用量が少ない場合や原料費が高い場合は、エネファームtype Sの導入前より光熱費が高くなることがあるとしています(出典:大阪ガス「試算条件」(エネファーム))。
エネルギー効率が高く省エネにつながる
経済産業省によると、現在のエネファームの発電効率は40~55%、排熱も使うと総合エネルギー効率は80~97%です。エネファームの効率の高さは大きな省エネにつながり、温室効果ガスの排出量を実質的にゼロを目指す「カーボンニュートラル」にも役立つといわれています。
また、エネファームは自宅で発電するため、エネルギーを無駄なく有効活用できます。
従来の発電システムでは、電力が発電所から自宅に届くまでに4〜5%程の電力が失われる「送電ロス」が生じますが、エネファームは直接発電するため、ロスはほとんどおきません。
発電したエネルギーを無駄なく利用できるため、エネルギー利用率も高く、環境にもやさしい製品といえるでしょう。
地震や水害などの災害にも強い
停電時に発電を続ける機能がある機種は、条件を満たせば停電時も発電を続けられるため、地震や水害などの災害の備えになります。エネファームの供給する電気があれば、冷蔵庫やテレビ、携帯電話の充電などが利用でき、水道の供給が停止していなければ、温かいシャワーを浴びたり湯船につかったりすることも可能です。
条件は機種によって異なります。パナソニック製は、停電発生時に発電中であることや、ガスと水道が供給されていることなどが条件です(出典:パナソニック「よくあるご質問」)。アイシンは、停電時自立発電機能が付いたエネファームtype Sについて、ガスが供給されていれば発電を継続でき、断水時も電気は使える(給湯は使えない)と案内しています(出典:アイシン「お問い合わせ・よくあるご質問」)。ただし、東京ガスの案内では、断水している場合や貯湯タンクの蓄熱量が多い場合は、使える電気の量が抑えられたり、出力が不安定になったりすることがあります(出典:東京ガス「アイシン製の主な特長」)。
実際、2018年9月に起こった台風21号による関西エリアの停電や、2019年9月に起こった台風15号による千葉県内の停電でも、「エネファームの電気を使用できて助かった」という声があったそうです。
なお、停電時に家電を使う場合は、停電時専用コンセント(自立運転専用コンセント)に接続します。パナソニック製では、給湯・暖房運転を行うバックアップ熱源機には発電した電気が直接供給されます(出典:東京ガス「パナソニック製の主な特長」)。また、パナソニックでは、停電時に外部電源を使用してエネファームを発電させることもできる製品もあります。
災害に強いエネファームは、安心・安全な住環境を実現するための利点が備わっており、いざというときに備えたい場合におすすめです。
補助金が活用できる
エネファームの導入時には、補助金が活用できる場合があります。なかには、省エネ性の高いエコ製品の導入・設置に対し、補助金を交付している国や自治体もあります。
2026年に国が実施しているのは「住宅省エネ2026キャンペーン」です。エネファームは、その構成事業である給湯省エネ2026事業では、要件を満たすエネファームの補助額(基本額)は17万円/台です。
エネファームの性能要件は、一般社団法人燃料電池普及促進協会(FCA)が公表する登録機器リストに登録されている製品であり、インターネットに接続可能で、気象情報と連動して停電が予想される場合に稼働を停止しない機能を有する機種であることです。エネファームに性能加算はありません(出典:給湯省エネ2026事業「対象機器の詳細【エネファーム】」、同「対象要件の詳細」)。
補助を受けるには、住宅の所有者等が給湯省エネ事業者と契約して導入すること、着工日が2025年11月28日から予算上限に達するまで(遅くとも2026年12月31日まで)であることなどの要件も満たす必要があります。個人の場合は、原則としてJ-クレジット制度に参加する意思の表明も求められます。補助金の申請手続きは給湯省エネ事業者が行い、予算上限に達し次第、交付申請の受付は終了します(出典:同「対象要件の詳細」、給湯省エネ2026事業【公式】)。
他にも、お住まいの地域特有の補助金制度が用意されているケースもあるでしょう。
補助金制度の活用により、導入コストの一部をカバーできます。初期費用の高いエネファームをお得に導入するために、まずは最新の補助金制度をチェックしてみてください。
国の補助制度については、以下の記事で詳しく解説しています。
エネファームがおすすめな人の特徴3選

エネファームは多くの人が、光熱費の削減、環境負荷の低減、災害時の電力確保を目的に導入しています。
なかでもおすすめの人は、以下のとおりです。
| おすすめの人 | 理由 |
|---|---|
| 予算に余裕がある人 | 初期費用が高額なため |
| 災害時に備えたい人 | 停電時の対策になるため |
| 床暖房や浴室暖房も導入する人 | 高い省エネ性があるため |
| オール電化ではなくガスでエコを実践したい人 | ガスを利用するため |
予算に余裕がある人
エネファームは、予算に余裕がある人におすすめです。一般的なガス給湯器と比べると導入コストが高く、初期費用に約150万〜200万円かかります。
とはいえ、効率良く発電・給湯・暖房のすべてを行えるなどのメリットが大きいため、予算に余裕のある人にとっては、省エネ効果を追求するための投資としてエネファームがおすすめといえます。
反対に、予算があまりとれない人におすすめなのは、ガス給湯器やエコキュート、ハイブリッド給湯器です。費用を半額以下で抑えたい場合には、ぜひミズテックにご相談ください。ご家庭に最適な機器の選定をお手伝いいたします。
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災害時の備えを強化したい人
「災害による停電時でも電力とお湯を確保したい」と考えている人には、エネファームがおすすめです。
停電時に発電を続ける機能がある機種は、条件を満たせば発電を継続できるため、停電時でもテレビやスマートフォンなどの情報機器に必要な電力をまかない、お湯を使って体を温めることも可能です(使える電力には上限があります)。
特に、小さなお子様や高齢のご家族がいるご家庭では、災害時でも普段に近い生活環境を維持できると大きな安心材料となります。
ライフラインが寸断された状況でも最低限の生活レベルを維持し、家族の安全と健康を守りたいというニーズに応える設備といえるでしょう。
床暖房や浴室暖房も導入する人
エネファームは、床暖房や浴室暖房も導入する人にも向いています。お湯が必要な設備をあわせて導入する場合、エネファームの省エネ性が一層引き立ちます。
一般的な給湯器の場合、設備に応じて湯量や温度が低下する場合がありますが、エネファームは高い湯量と高い温度を確保できるため、快適な暖房環境を実現することが可能です。
一方で、床暖房などを活用しない場合には、大幅な節約率を実現できないケースもあるため、注意が必要です。
オール電化ではなくガスでエコを実践したい人
ガスを用いてエコを実践したい人にも、エネファームはおすすめです。エネファームはガスを利用して発電するため、条件を満たせば停電時も電気とお湯を使えるなど、いざというときの備えになります。
オール電化はエコな住環境を実現するための代表的な手段ですが、エネファームはガスを利用するため、オール電化ではなくガスでエコを実践したい人にとっては選択肢の一つとなります。
なお、オール電化でエコを実践したい人にはエコキュートがよいでしょう。
エネファーム導入前に確認すべきチェックリスト

エネファームはすべての人に適した製品ではないため、導入前にいくつかの重要ポイントを確認しておくことが大切です。ポイントを事前に押さえると、ご家庭の設置に適しているか判断できます。
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 初期費用 | 本体価格+工事費で約150万〜200万円の予算が確保できるか |
| ガス使用量 | 発電でガスの使用量が増える分のガス代を許容できるか(金額は料金プランと使用量によって変わる) ⇒エネファームとエコキュートはどっちがお得でおすすめ?本体価格・ランニングコスト・寿命などを徹底比較 |
| 故障リスク | 万が一にかかる修理費用(1~30万円程度)を許容できるか ⇒エネファームの修理費用は高い?修理が必要な症状と依頼手順と、交換がおすすめのケースも解説 |
| 支援制度の有無 | 国の「給湯省エネ2026事業」や自治体の補助金制度が活用できるか(国の事業は予算上限に達し次第、受付終了) |
| 設置スペース | 発電ユニット・給湯器など複数の機器を設置するため広いスペースがあるか |
| 騒音対策 | 隣家との距離や寝室の位置に問題はないか |
| 10年後の費用 | 定期点検費用や撤去費用(7万〜8万円程度)の準備ができるか |
まず、導入コストが一般的な給湯器と比較して高いことを考慮し、初期費用だけでなくランニングコストや故障した際の修理料金も含めた全体の費用感を把握しておきましょう。
お住まいの地域によっては、エネファーム導入で補助金が出る支援制度が用意されています。活用により初期費用を大きく抑えられるため、必ず確認しておくのがおすすめです。
また、ご自宅に設置スペースが確保できるかの確認も必要です。スペースはもちろん、騒音や振動に配慮した場所を考慮しなければならず、住宅密集地では設置が難しいケースもあります。
エネファームを選ぶ際は、ご家庭の状況を照らし合わせながら検討してみてください。
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エネファームの主要メーカーのメリット・デメリットを比較
エネファームは、メーカーごとに特色が異なります。
パナソニック・アイシン・京セラのメリット・デメリットを以下にまとめました。なお、京セラは2025年12月末で「エネファームミニ」の販売を終了しています。
パナソニック
パナソニックは、家庭用燃料電池「エネファーム」のメーカーとして、特に人気があります。
標準モデル・寒冷地モデル・大容量貯湯モデルなど、さまざまなモデルをリリースしており、家族人数やライフスタイル、居住地域に合わせて選ぶことが可能です。
また、定期メンテナンス・総点検を受けていれば発電機能を最長20年使用できる点も特徴です。パナソニックの他の家電・住宅設備同様にスマートフォンアプリと連携できる点も魅力でしょう。
機能性や知名度でエネファームを選びたい人に、おすすめといえます。
ただし、ハイスペックなモデルを選ぶと初期費用が高くなってしまうため、注意が必要です。
アイシン
アイシンは「エネファームtype S」を製造しています。
エネファームtype Sには、都市ガス用とLPガス用があります(出典:アイシン「製品仕様」)。パナソニックのような家電メーカーとしての知名度はないものの、確かな技術力に裏打ちされた、高性能で耐久性の高い家庭用燃料電池を使用できます。
2020年4月に発売されたエネファームtype Sの新製品は、定格出力1kW以下の家庭用燃料電池で世界最高(2020年1月末時点の大阪ガス調べ)の発電効率55%を実現し、発電ユニットの耐久年数を従来の10年から12年に延長しています(出典:Daigasグループ「エネファームtype S 最新機種(2020年度機)の開発経緯」)。アイシンの製品仕様では、発電効率55%は都市ガス13A(LNG)を使い約3時間以上安定して定格発電を継続した際の値で、それ以外の定格発電効率は54%です(出典:アイシン「製品仕様」)。24時間の連続運転が可能ですが、東京ガスの案内では、ガスマイコンメータの保安機能を正常に動作させるために、26日間連続して発電した場合は27日目に24時間以上発電を停止します(出典:東京ガス「アイシン製の主な特長」)。メーカーや機種によって受注状況が異なるため、購入前にガス事業者へ確認してください。
京セラ(2025年12月末で販売終了)
京セラは、家庭用燃料電池「エネファームミニ」(型式:FCS-041ACC/ACD)の販売を2025年12月末で終了しました。使用中の人には、引き続きアフターサポートを提供するとしています(出典:京セラ「家庭用燃料電池『エネファームミニ』販売終了について」)。
東京ガスの案内では、京セラ製(2022年度)の燃料電池発電ユニットには最長12年のメーカー保証があり、保証期間の終了後も使い続ける場合は有償の点検が必要です(出典:東京ガス「京セラ製の主な特長」)。使用中の場合は、点検の時期と費用を購入先に確認してください。
エネファームとエコキュートはどっちが得なのか?
エコキュートとは、大気熱を電気の力で効率良くお湯を沸かす自然冷媒ヒートポンプ給湯機で、オール電化に対応しています。発電機能はなく、寿命が短い傾向がありますが、初期費用はエネファームより抑えられます。
どちらが得なのかは、ご家庭の状況やニーズによって異なるでしょう。
| 違い | エネファーム | エコキュート |
|---|---|---|
| 特徴 | ・ガスを燃料にして、電気とお湯を同時に作る(発電機能、給湯機能あり) ・停電時に発電を続ける機能がある機種は、条件を満たせば停電時も利用可能 ・床暖房との併用で削減効果がさらに高まる | ・大気熱を電気の力で効率良くお湯を沸かす(給湯機能あり) ・発電機能なし、オール電化対応 ・停電時の利用は可能だが、機能が制限される場合がある |
| 初期費用 | 約150万〜200万円 | 約30万〜70万円 |
| 寿命 | 機種と点検の受け方で異なる(パナソニックは定期メンテナンス・総点検を受けていれば最長20年) | 約10~15年 |
| おすすめの人 | 電気代とガス代の両方を削減したい、災害時に備えたい | オール電化で給湯コストを節約したい |
エネファームは発電機能があるため初期費用は高額になりますが、電気代とガス代の両方を削減できます。特に電気使用量が多い家庭では、月々の削減額が大きくなる傾向があります。
暖房設備の導入予定がある場合は、暖房に使うガスや電気も含めて、同じ条件で光熱費を試算して比べてください。
一方、エコキュートは、夜間など電気料金の単価が安い時間帯にお湯を沸かして、電気代を抑える使い方をする給湯器です。
オール電化住宅で給湯コストを抑えたい場合は、試算で光熱費を比べたうえで、エコキュートを選択肢に入れてください。
パナソニック エコキュート HE-YL37LQVお問合わせ工事費込価格¥506,209(税込)
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パナソニック エコキュート HE-YL46LQVお問合わせ工事費込価格¥531,091(税込)
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パナソニック エコキュート HE-YWU37LQVお問合わせ工事費込価格¥565,070(税込)
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パナソニック エコキュート HE-YWU46LQVお問合わせ工事費込価格¥595,100(税込)
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パナソニック エコキュート HE-Y37LQVお問合わせ工事費込価格¥495,627(税込)
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パナソニック エコキュート HE-Y46LQVお問合わせ工事費込価格¥521,081(税込)
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エネファームとその他の給湯機器(エコジョーズ等)とのメリット・デメリット比較
給湯機器には、他にもエコジョーズやエコワンがあります。それぞれの違いは、以下のとおりです。
| 給湯機器 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| エネファーム | ガスを燃料にして電気とお湯を同時に作る家庭用燃料電池 | ・省エネ性が高く光熱費削減が見込める ・災害に強い | ・初期費用が高い ・広い設置スペースが必要 ・売電できる機種・契約が限られ、ガス代がかかる |
| エコジョーズ | 従来では捨てていた排気熱を活用して効率良くお湯を沸かす潜熱回収型ガス給湯器 | ・導入コストが安い ・広い設置スペースを必要としない | ・発電できない |
| エコワン | ガスと電気の両方を駆使してお湯を沸かすタイプのハイブリッド型給湯器 | ・ガスと電気のいいとこ取り ・省エネ性が高いうえ、お湯切れの心配もない | ・エコジョーズやエコキュートより初期費用が高い ・発電できない |
エコジョーズは40万円以下で導入できるケースが多く、エネファームやエコキュートなど他の省エネ型給湯器に比べてイニシャルコストがかかりません。
しかし、発電機能は搭載されていません。また、ドレン排水の工事も別途必要です。
一方、エコジョーズとエコキュートのいいとこ取りのエコワンは、エコキュートのようにヒートポンプを駆使して効率良くお湯を沸かせます。お湯切れの心配もなく、必要に応じてガスを使って瞬時にお湯を沸かすことも可能です。
ただし、エコワンはエコジョーズやエコキュートよりコストが高く、エコキュート同様に広い設置スペースが必要になります。また、エコジョーズ同様にドレン排水の処理が必要など、手間もかかるでしょう。
エネファームのデメリットが気になる人はミズテックに相談

「エネファームのデメリットが気になり、エコキュートやエコジョーズも考えている」「できるだけ安く給湯器や発電機を導入したいけれど、どこに頼めばよいかわからない」などの悩みをおもちの場合、ぜひミズテックにご相談ください。
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自動お湯張り機能や自動洗浄機能も搭載されたハイスペックなフルオートタイプの製品でも、5〜6割引でのご提供が可能です。また、ミズテックは以下の強みもあります。
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エネファームのデメリットに関してよくある質問
エネファームのデメリットに関して、よくある質問にお答えします。疑問の解消にお役立てください。
エネファームのデメリットは何ですか?
エネファームのデメリットとして、主に以下が挙げられます。
- 導入コスト・初期費用が高い
- 広い設置スペースが必要で、設置できる場所が限られる
- 発電した電気を売電できる機種・契約は限られる
- オール電化には対応できずガス代がかかる
- 近隣と騒音問題に発展することもある
- 機種によっては、お湯が満タンになると発電が止まる
- 長く使うには点検が必要で、保証終了後の点検・修理は有償になる場合がある
とはいえ、エネファームには省エネ性が高く光熱費が抑えられる、災害対策になる、補助金制度が用意されているなどのメリットもあります。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、ご家庭に適した製品を選定することが大切です。
エネファームは元が取れますか?
元が取れるかどうかは、補助金を差し引いた導入費用、導入前後の年間光熱費の差、メンテナンス費用や修理費によって変わります。電気・ガスの使用量と料金プランをもとに、導入前に試算して確認してください。
エネファームで得をするのはどのような人ですか?
エネファームで光熱費が下がるかどうかは、お湯や電気の使用量、ガス温水式床暖房などの使い方、ガス・電気の料金プランによって変わります。大阪ガスは、エネファームtype Sの試算について、ガス使用量が少ない場合や原料費が高い場合は導入前より光熱費が高くなることがあるとしています。
導入に迷う場合には、プロに相談すると設置後の後悔を防げます。
エネファームとエコキュート、どちらがお得ですか?
エネファームとエコキュート、どちらが得なのかは、ご家庭の状況やニーズによって異なります。
結果は電気・ガスの使用量や料金プラン、暖房設備の使い方によって変わるため、同じ条件で試算して比べる必要があります。
一方、エコキュートは空気の熱を利用してお湯をつくる給湯器で、オール電化住宅で給湯コストを抑えたい場合の選択肢になります。
エネファームのデメリットについてよくあるご質問
エネファームの一番のデメリットは何ですか?
導入費用の高さです。本体と設置工事にまとまった費用がかかるため、光熱費の削減分で元を取るには長い期間が必要になります。あわせて、設置スペースの確保と、定期的なメンテナンスが必要な点も検討材料になります。
エネファームが普及しないといわれるのはなぜですか?
初期費用が高いこと、設置スペースが必要なこと、ガスと電気の両方の契約が前提になることが主な理由です。また、発電した電気を使い切れないご家庭では、導入の効果が出にくくなります。
エネファームとは何ですか?
都市ガスやLPガスを燃料に、家庭で発電しながらお湯も作る家庭用燃料電池です。発電時に出る熱を使ってお湯を作るため、電気とお湯を無駄なく利用できます。ガス温水床暖房や浴室暖房乾燥機と組み合わせて使えます。
エネファームは今も購入できますか?
購入できます。パナソニックは2026年4月に戸建住宅向けの新製品を発売しています。メーカーや機種によって受注状況が異なるため、購入前にガス事業者へ確認してください。国の給湯省エネ2026事業では、要件を満たす機種が補助対象です。
停電のときも使えますか?
機種によっては、停電時に発電を継続できるものがあります。停電発生時に発電中であることやガスが供給されていることなどが条件で、パナソニック製は水道の供給も必要です。冷蔵庫や照明などに電気を供給できますが、利用できる電力量には上限があり、条件は機種によって異なります。
エネファームとエコキュートはどちらが得ですか?
どちらの年間光熱費が低くなるかは、電気・ガスの料金プランや、お湯と電気の使用量、エネファームの発電量によって変わります。直近1年分の使用量と料金をもとに、同じ条件で試算して比べてください。エネファームは発電できる点と、ガス設備を残せる点が利点です。
メンテナンスにはどのくらい費用がかかりますか?
保証期間や、保証期間中に無償になる範囲は、ガス会社・販売店や機種によって異なります。長く使い続けるには定期メンテナンス・点検が必要で、保証終了後の点検や修理は有償になる場合があります。時期と費用は購入先に確認してください。
どんな家庭に向いていますか?
日中も在宅していて電気を使う時間が長いご家庭、ガス温水床暖房を使っているご家庭、停電時の備えを重視するご家庭に向いています。
エネファームはデメリットを踏まえて慎重に検討しましょう

エネファームの主なデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 導入コスト・初期費用が高い
- 広い設置スペースが必要で、設置できる場所が限られる
- 発電した電気を売電できる機種・契約は限られる
- オール電化には対応できずガス代がかかる
- 近隣と騒音問題に発展することもある
- 機種によっては、お湯が満タンになると発電が止まる
- 長く使うには点検が必要で、保証終了後の点検・修理は有償になる場合がある
エネファームは発電と給湯の両方が行える優れた設備ですが、コストが高い点がネックです。コストをより抑えて省エネ型給湯器を導入したい場合には、エコジョーズやエコキュートもおすすめです。
ミズテックでは、エコジョーズやエコキュートをはじめとした省エネ型給湯器も幅広く取り扱っています。エネファームのデメリットが気になる、他の機器のメリット・デメリットが気になるという場合には、ぜひお気軽にご相談ください。
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