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東京ガスのTES給湯器(熱源機)とは?
弊社ではときどき、お客様から「東京ガスのTES(テス)給湯器を交換できないか」とご相談をいただきます。結論から言うと、交換できます(しかも、お得に)。
東京ガスのTES給湯器は、独自開発した製品ではありません。いわゆる「OEM商品」で、有名な給湯器メーカーが作っています。ですから、東京ガスブランド以外にもTESと互換性を持つ給湯器が存在します。
つまり、東京ガス以外の給湯器販売事業者に依頼しても、ちゃんと同等の給湯器に交換してもらえるということ。それどころか取替工事の金額が安くなるので、大いに検討していただく価値があります。
本記事では、東京ガスのTES給湯器の交換について詳しく解説していきます。TES給湯器を少しでも安く交換したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
TES(TokyoGas Eco System)とは?
まずは東京ガスの「TES」がどういうものなのか、ご理解いただきたいと思います。詳しくご紹介していきますね。
TESとは、沸かしたお湯の熱を暖房機(床暖房や浴室乾燥器など)に利用できる「ガス温水システム」のことです。TESの暖房は熱源に温水を使うので、燃焼系の暖房と違い換気が要らないという特長があります。
その代わりTESには給湯・湯はり・追い焚きだけでなく、暖房にもお湯を回せる高性能給湯器(熱源機)が必要です。とは言え決して特殊なものではなく、東京ガスブランド以外の「ガスふろ給湯暖房熱源機」に交換可能です。
▼給湯器と熱源機の違いは?
● 給湯器 ⇒ 沸かしたお湯そのものを使う
● 熱源機 ⇒ お湯だけでなく、その熱も利用する
ちなみに、TESにはガスエアコンもラインナップされていましたが、2011年3月で製造を中止しています。東京ガスによると修理部品の保有期限は「原則10年」としていますので、2021年以降に故障すると直せない場合もあるでしょう。
もし修理不能であることが判明しても、ご安心ください。TESエアコンも、一般的な電気式のエアコンに取り替えられます。
なお、大阪ガスには「TES」のようなシステム名はなく、ヌック(ガス温水床暖房)やカワック(ガス温水浴室暖房乾燥機)対応の給湯暖房機として「エックスプリオール」などの商品名で販売されています。
また東京ガス以外のガス事業者が「Thin & Economical System」の略称としてTESを使うことがあり、こちらも東京ガスと同様のシステムを指します。
TES熱源機は他社ブランドの熱源機に交換できる
TES熱源機は、ようするに温水暖房対応タイプの熱源機です。けっして代替がきかないものではなく、給湯と暖房ができる同じタイプの熱源機であれば交換可能です。
「でも、東京ガスの熱源機と一般メーカーの熱源機では性能や機能が違うのでは?」と思われるかもしれませんが、同等なのでご心配要りません。
東京ガスで販売されているTES熱源機は、有名給湯器メーカーに委託して製造してもらっているOEM(original equipment manufacturer)機器です。東京ガス以外の給湯器販売事業者でも、同等のものを販売しています。
TES熱源機(給湯器)の型番の意味
さて、TES熱源機はどんな給湯器メーカーがOEM製造しているのでしょうか。
じつは、熱源機本体に貼られているシールに東京ガスの品番と製造メーカーの品番が併記されているので、ご覧いただくとどこが作ったのかすぐわかります。
東京ガスの品番も、最初の1文字目が製造メーカーを表しています。例として、弊社の施工事例にある「AT-4299ARSAW3Q」という機種で解説しましょう。
》ミズテック施工事例「AT-4299ARSAW3Q-H」⇒「GTH-2444AWX3H-H-1 BL」
このTES熱源機の品番は、分解すると以下の情報がわかるようになっていまます。
アルファベットや数字の意味は、以下のとおりです。
メーカー |
A |
松下電器 |
B |
ハーマン |
|
D |
三洋電機 |
|
F |
ノーリツ |
|
G |
パロマ |
|
H |
リンナイ |
|
I |
ガスター(リンナイグループ) |
|
X |
パーパス |
|
熱源機 |
T |
2缶3水(温水暖房付ふろ給湯器) |
D |
2缶2水(温水暖房付給湯器) |
|
S |
1缶1水(暖房専用器) |
|
給湯能力 |
42 |
42kw(24号) |
28 |
28kw(16号) |
|
発売年度 |
– |
西暦(下2ケタ) |
変遷 |
A |
|
B |
|
|
C |
|
|
L |
スリムタイプ(狭小地対応) |
|
吸排気 |
R |
屋外設置 |
F |
屋内FF方式 |
|
通信 |
S |
双方向通信(自動試運転機能)付き |
変形排気 |
なし |
標準 |
0 |
屋外吸排気延長 |
|
2 |
アルコープ設置 |
|
4 |
PS扉内設置 |
|
5 |
センター排気 |
|
8 |
後方排気延長 |
|
9 |
上方排気延長 |
|
オート機能 |
なし |
追い焚き機能なし |
A |
フルオート |
|
S |
オート |
|
暖房温度 |
なし |
高温80℃のみ |
W |
2温度対応 |
|
内蔵熱動弁機能 |
なし |
内蔵熱動弁なし |
3 |
3P熱動弁ヘッダー内臓 |
|
6 |
6P熱動弁ヘッダー内臓 |
|
なし |
Q機能なし |
|
Q |
Q機能付き |
|
C |
エコジョーズ・Q機能 |
|
P |
エコジョーズ・Q機能・ドレンアップ式 |
上の表を参照していただくと、弊社が交換した「AT-4299ARSAW3Q」は松下電器製の熱源機だったことがわかります。
パナソニック(旧松下電器)はガス給湯器事業から撤退しておりますので、ノーリツの同等製品に交換させていただきました。
東京ガスの見積もりが高額な理由
東京ガスと弊社から相見積もりを取られたお客様から「ミズテック(弊社)がこんなに安いのは、なぜ?」とご質問をいただくことがあります。その理由も回答しておきましょう。
東京ガスのTES熱源機(給湯器)はOEM製造だから
先述のとおり、東京ガスが販売しているTES熱源機は、自社で製造したものではありません。OEMといって、ガス給湯器メーカーが製造したものを自社ブランド製品として販売しています。
ですから、東京ガス以外の給湯器販売事業者でも、型番が違うだけで中身が同等のものを取り扱えます。では、TESブランドの熱源機と給湯器メーカーの同等熱源機では、どちらがお得に買えるのでしょうか。
結論から言うと、給湯器メーカーの同等熱源機のほうがお得に買えます。もう少し厳密に言うと「TESブランドの熱源機は値引率が低く、販売価格がやや高い」となります。どういうことか、もう少し詳しく説明しましょう。
OEM製品の価格は、おおむね以下の3つの要因で決まります。
● 原価
● 需要
● 競合
このうち原価は、TES熱源機もメーカーの同等熱源機も同じです。需要もそんなに変わらないでしょう。
違うのは「競合」です。東京ガスが熱源機を「TES用」として売り出すことで、競合を排除できます。冒頭書いたお客様からの質問が示すとおり「TES熱源機が壊れたら、TES熱源機でないと交換できない」と思っている方が多いのです。
ですから東京ガスは価格競争に巻き込まれることなく、あまり値引きしなくても販売できるのです。
東京ガスのTES熱源機(給湯器)は値引きしなくても売れるから
さきほどTES熱源機は「あまり値引きしなくても販売できる」と書きました。この件に関して、もう少し深堀りしてみましょう。
TES熱源機は、以下の2つの理由で安売りしなくても販売できます。
● 「東京ガス」や「TES」にブランド力がある
● 「東京ガスでないと交換ができない」と思っている方が一定数いる
いっぽう、給湯機メーカーのブランド名で販売する場合は、全給湯器販売事業者と競合します。よって価格競争が起こり、消費者は安い実勢価格で取り替えできます。
かたや値引きをしなくても売れ、かたや価格競争で実勢価格が下がっていく。その結果、同等機種であるにも係わらず、TESに比べ給湯器販売事業者の販売価格が極端に安くなるのです。
ですから、TESブランドや東京ガスに交換してもらう安心感を買いたい方は東京ガスへ。「リンナイやノーリツブランドでいいから、安く買いたい」という方は給湯器販売事業者へご相談されるとよいでしょう。
ミズテックならTES給湯器から同等製品(10年保証)に格安で交換可能
しつこいようで心苦しいですが、TES熱源機を給湯器メーカーの熱源機に交換しても問題ありません。前述したとおり、型番が違うだけで同等の製品があります。
弊社ミズテックも、格安でTES熱源機の交換を承っております。TES熱源機の調子が悪い方は、安心してご相談ください。当社の専門スタッフが、迅速に対応いたします。
なお、弊社は本体と施工それぞれに10年保証を付けており、お陰様でお客様からの満足度は「97.7%」をいただいております。
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