エコキュートの設置を検討している場合、もっとも気になるのが価格。工事費込みの設置費用は、多少幅が広くなりますが、30万~70万円程度が相場です。
そのうちエコキュート本体の販売価格は20万から50万円が売れ筋で、定価の60~80%割引価格が相場です。エコキュート本体の価格を最も安く抑えているのがエコキュート施工専門業者で、70~80%割引で販売しています。
目次


エコキュートの価格(工事費込み)の相場は?
エコキュートの価格相場は、30~70万円(本体代・工事費込み)が一般的です。
設置工事費の内訳は?
エコキュートの設置工事費の内訳としては、主に2つ(エコキュート本体、工事費)の種類に分けられます。
1)エコキュートの本体及び付属品代
一般的にエコキュート本体及び付属品とは、「貯湯ユニット」「ヒートポンプ」「リモコン」の3つがセットとなった価格を指します。ただし、業者によってはリモコンと脚部カバーが含まれていない場合もありますので、その点はご注意ください。
エコキュート本体の販売価格は、約20~50万円が売れ筋であり、定価の60~80%の値引き価格が一般的な相場です。
■エコキュート本体価格(一般的なタンク容量)
種類 | タンク容量(L) | 相場 |
---|---|---|
給湯専用 | 370 | 160,000~330,000円 |
460 | 170,000~360,000円 | |
フルオート | 300 | 180,000~330,000円 |
370 | 170,000~450,000円 | |
460 | 190,000~500,000円 | |
オート | 370 | 165,000~260,000円 |
460 | 180,000~300,000円 | |
床暖房付き フルオート |
370 | 320,000~370,000円 |
460 | 350,000~410,000円 |
※タンク容量目安 300L(2~4人用)/370L(3~5人用)/460L(4~7人用)

2)エコキュートの工事費用の相場
エコキュートの工事費用は、「標準工事費」と「標準工事費以外の工事費」の2つに分けられます。標準工事費の相場は10万~20万円、標準工事費以外の工事費は3万5千円~5万5千円程度です。
エコキュートの工事費は、自社施工をおこなっている専門業者だと上記の相場間で収まる傾向にありますが、家電量販店など下請け業者による工事の場合は、中間マージンが発生する分、相場よりも高くなる傾向にあります。
■一般的な標準工事費
項目 | 相場 | 備考 |
---|---|---|
基礎工事 | 20,000~50,000円 | 機器設置含む |
既存機器撤去費 | 5,000~15,000円 | ガス給湯器、電気給湯器含む |
配管工事費 | 20,000~45,000円 | 給湯、給水、ふろ配管 |
電気工事費 | 40,000~60,000円 | ブレーカー増設、専用回路設置 |
電力会社申請費 | 15,000~30,000円 | 機器交換の情報申請 |
試運転調整費 | 3,000~5,000円 | リモコン操作など機器の取り扱い説明含む |
諸経費 | 5,000~10,000円 | 移動車輛の経費や有料駐車場代など |
■標準工事費以外の工事費
項目 | 相場 | 備考 |
---|---|---|
機器搬入費 | 15,000~30,000円 | ユニック車による吊り上げ |
壁貫通工事費 | 5,000~10,000円 | – |
配管延長工事費 | 25,000~25,000円 | 配管延長費 |
分電盤交換費 | 25,000~40,000円 | 回路数により異なる |
循環アダプター設置費 | 5,000~10,000円 | – |
標準工事費以外の工事費は、既存の設備が使用できれば必ずしも必要ではありません。見積もりの段階でしっかりと確認しておくことをおすすめします。
エコキュート交換の価格が変動する要素
エコキュートの交換価格は、主に次の3つの違いにより決まります。
- オート/フルオート/給油専用などの機能タイプ
- その他メーカーオリジナルの機能
- 基礎工事代(新規工事のみ)
例えば50万円以上の高額な工事費がかかるエコキュートの場合、使い勝手の良いプレミアム機能が搭載されていたり大家族向けの大容量なタイプであることが関係しているといえます。
反対に40万円以下の工事費で設置できるものについては、「お湯を沸かすだけ」といった1つの機能をピンポイントで利用できる給油専用タイプの場合が多いでしょう。
また、新規でエコキュートを設置する際には、基礎工事を行う必要があります(エコキュートから別のエコキュートへ交換するのであれば、元々の土台をそのまま使用できます)。
工事費で注目すべきポイント
エコキュートの工事費が不安な場合、注目すべきポイントは設置場所と容量の2つが挙げられます。
1)設置場所
まず最初に自宅にエコキュートのタンクを置くだけの十分なスペースが確保できるかどうかをチェックしましょう。
もしスペースが確保できないのであれば、工事できるエコキュートのタイプは限られます。
ポイント エコキュートの設置に必要な据付条件4つ!
- ヒートポンプユニット外形寸法
- 貯湯ユニット外形寸法
- 通風路
- メンテナンススペース
詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
エコキュートを交換できないのは、どんなケース?設置スペースの問題など
2)容量
次に、使用する人数を割り出しましょう。
家族構成や、どのような生活スタイルであるかを十分に考慮し、外せない条件などを明確にしておきましょう。条件によって必要なタンク容量が決定します。
1人から2人家族なら300Lのエコキュート
3人から4人家族なら370Lのエコキュート
5人から6人家族なら460Lのエコキュート
7人以上の家族なら550Lのエコキュート
エコキュートの容量・サイズの決め方!
新規設置工事の相場【ガス給湯器→エコキュートの場合】
エコキュートを新規で設置する場合にかかる工事費用は、どの程度なのでしょうか。
一般的な例を参考に見ていきましょう。
工事費(新規)のめやす
新規設置工事の相場は、約10~17万円程です。
新規設置工事の流れ
①既存の給湯器を撤去
新たにエコキュート設置する場合、まずは元々使っていたガス給湯器の撤去処分を行います。
②コンクリートの基礎工事
基礎土台を作成するため、エコベースもしくは現場打ちでの基礎工事が行われることが一般的です。
エコベースとは、既存のコンクリート土台のこと。工事期間は短いものの地盤が弱い場所ではエコキュートしっかり固定できないといったリスクがある方法です。
現場打ちとは、施工業者の職人が地面に砂利などを地面に固めて上からコンクリート流す作業のこと。工事の期間は要するものの、地盤の弱いところにもエコキュート固定できることが特徴です。
③配管工事
基礎工事を行った後は断水し、配管工事を行います。給水給油配管と循環追い焚き用配管については、ガス給湯器で使っていた配管をそのまま使用するケースが多いです。また、浴槽に追い焚き専用の循環口も作ります。
④本体設置
配管工事を行った後、エコキュート本体である貯水タンクとヒートポンプユニットを設置する場所まで運び、コンクリートの基礎土台の上に設置します。
コンクリート土台に対しアンカーボルトを打ち、エコキュート本体が水平になるよう置きます。その後、ヒートポンプ灯油タンクに配線と配管をつなげます。
⑤電気工事
エコキュートは専用のブレーカーを設置する必要があります。具体的にはエコキュート専用配線の電気工事を行います。
基本的な工事に含まれる電気配線工事の距離は10 mが一般的です。距離が遠い場合には、追加工事費が加算されるケースがあります。
その後、エコキュート専用のリモコンをお風呂と台所に設置し、全ての工事が終わったところで電力会社へ申請手続きを行います。
⑥試運転
最後に、試運転を行います。設置したエコキュートが問題なく動くかどうかをチェックし、エコキュートの操作方法について施工業者より詳しくご説明させていただきます。
ただし、なかには操作方法の説明を行っていない施工業者もあるため、どの程度までフォローしてくれるのかも事前に確認しておく重要なポイントでしょう。
新規工事で追加工事費が発生するケースとは?
工事の際、状況に応じて追加工事や費用が発生することも少なくありません。
具体的には、分電盤が対応していない場合の工事や、搬入が難しい場所にエコキュートを設置する際の工事などが該当します。
また基礎工事費がリーズナブルな場合、施工の質が低かったり、追加工事費として高額な請求を受けたりする場合もあります。以下の相場価格を参考にして、十分に注意をしてください。
分電盤工事の相場
3万5,000~6万円が相場です。
分電盤の交換や主幹ブレーカーを交換する際、100Vに対応していないと分電盤を交換する工事が必要になります。
幹線工事の相場
2万5,000~5万5,000円が相場です。
幹線(電線を室内に引き込んでいる箇所から分電盤までを接続するケーブル)が200Vに満たないときは、幹線を交換する工事が必要になります。
その他(特殊運搬料)
搬入が難しい場所へエコキュートを設置する際、ユニック車を使って運搬しなければならず、施工業者ごとに特殊運搬料が請求される場合があります。
交換工事の相場【エコキュート→別のエコキュートの場合】
現在使用中のエコキュートから別のエコキュートへ交換する場合にかかる工事費用は、どの程度なのでしょうか。
一般的な例を参考に見ていきましょう。
古くなったエコキュートから新しいエコキュートへ交換する場合 の 配管や本体据え付け工事と言った工事の内容と費用について紹介しますさらに元々使用していた給湯器の処分方法や追加工事費が必要になるケースについても確認しておきましょう。
エコキュートの交換|買い替えにかかる費用相場、どこに頼む?工事内容と所要時間
工事費(交換)のめやす
交換工事の相場は、約9万~17万円程です。
過度に工事費用が安い施工業者やの場合は、工事が雑な場合や当日になって追加工事費がかかるといったケースも珍しくありません。
そのため、最終的な依頼をする前に現地調査を行い、工事の内容を明確にした上で費用を提示してくれるエコキュート販売店や施工業者を選びましょう。
さらに、工事の依頼をした後にトラブルに巻き込まれないよう、ホームページなどをしっかり確認しておくことも大切です。
交換工事の流れ
①既存の給湯器を撤去
新しいエコキュート工事するために、それまで使用していたエコキュートを撤去処分します。
②配管工事
次に、断水し、配管工事を行います。給水給油配管と循環追い焚き用配管については、ガス給湯器で使っていた配管をそのまま使用するケースが多いです。
また、給油専用タイプからフルオートタイプ/セミオートのエコキュートへ交換する際には、浴室の中に追い焚き循環口を設置する必要があります。
③本体設置
配管工事を行った後、エコキュート本体である貯水タンクとヒートポンプユニットを設置する場所まで運び、コンクリートの基礎土台の上に設置します。
④電気工事
エコキュートをコンクリート土台に設置した後は、ヒートポンプと貯湯タンクに対し電気配線とそれぞれの配管をつなげます。
その後、エコキュート専用のリモコンをお風呂と台所に設置し、全ての工事が終わったところで電力会社へ申請手続きを行います。
⑤試運転
最後に、試運転を行います。設置したエコキュートが問題なく動くかどうかをチェックし、エコキュートの操作方法について施工業者より詳しくご説明させていただきます。
ただし、なかには操作方法の説明を行っていない施工業者もあるため、使い方が気になる場合には説明があるかどうか、どの程度までフォローしてくれるのかも事前に確認しておく重要なポイントでしょう。
交換工事で追加工事費が発生するケースとは?
交換工事の際に追加工事費が発生する代表的なケースは、古いエコキュートの処分費とアダプターの取り付け、特殊運搬料などが挙げられます。
基礎工事費がリーズナブルな場合、施工の質が低かったり、追加工事費として高額な請求を受けたりする場合もあります。以下の相場価格を参考にして、十分に注意をしてください。
古いエコキュートの処分費の相場
1万円が相場です。
エコキュートはガス給湯器などと比較してサイズが大きいため、処分費用が追加で請求されることが一般的です。1万円が目安価格ですが、処分費については施工業者によって異なる上、基本工事費用に含まれているケースなどもあるため、事前に確認しましょう。
アダプター取り付けの相場
1万~1万5,000円が相場です。
給油専用タイプからセミオートタイプやフルオートタイプに変更する際、アダプターの取り付けのために浴槽への穴あけの追加工事が必要となります。
その他(特殊運搬料)
搬入が難しい場所へエコキュートを設置する際、ユニック車を使って運搬しなければならず、施工業者ごとに特殊運搬料が請求される場合があります。
これで納得!エコキュートの見積もりの取り方
複数の業者から見積もりを取る
自身で施工業者を見極めるのは難しいため、複数の業者から見積もりを取りましょう。
目的は、工事費の平均価格を知ることです。
見積もり内容が明瞭か
複数の業者から見積もり書が届いたら、
・内容が分かりやすいかどうか
・料金が明確かどうか
をしっかりとチェックしましょう。
「脚部カバーとリモコンの料金が含まれているか
見積もり書の”エコキュート本体の工事費の内訳”の項目を確認しましょう。
脚部カバーとリモコンは、別途料金が発生するケースと、エコキュート本体の基礎工事費に含まれているケースの2種類があります。
脚部カバーはエコキュートの標準装備ではなく、追加料金で購入設置を行う部品です。
ですが一般的に、電線コードと配管を取り付けた後は脚部カバーの取り付けが推奨されています。
脚部カバーを付けるメリットとして、エコキュートの見た目が綺麗になるだけではなく、接続部分の配管を守る役割も果たします。
脚部カバーを取り付けていなければ配管が出ている状態になってしまうため、雨や風にさらされ経年劣化が進みやすく、ゴミが入り込んでしまう可能性、野良猫や害獣などがいたずらをする可能性も高まります。
料金が明確か
インターネットで購入する場合、多くは本体のみを大幅に割引して、工事費用で別途高額な追加料金が発生するケースがあります。
工事費用にどんな項目が含まれているかを見積もり書でよく確認しましょう。
逆に、工事を担当するエコキュート専門施工店で本体も一緒に購入する場合、追加工事費が割引になるケースもあります。
本体価格を少しでも安く購入したい。
信頼できる施工業者に出会いたい。
そのようにお考えの方は、インターネットや量販店ではなくエコキュート専門施工店も検討してみませんか。
ミズテックの工事は全てコミコミ価格なので標準設置であれば追加費用は一切かかりません。
お見積りのご相談など、お気軽にミズテック駆けつけ隊までご連絡ください! お見積りはもちろん無料。ご相談はお電話やLINEでも受け付けております。
エコキュートのおすすめ2021!壊れやすいメーカーは?6大人気メーカーを徹底比較
エコキュートの設置に関するよくある質問

エコキュートのご利用者様の悩みを少しでも解決するべく、エコキュートの設置に関する「よくある質問」をまとめました。ぜひ、参考にしてください。
エコキュートの交換・買い替えはどこに頼むのがいいですか?
価格を優先したいなら、エコキュートの販売と施工を主体に行っている専門業者がおすすめです。業者によっては、独自の保証制度を無償で付帯している場合も。最長で10年程度のサポートが受けられると安心です。エコキュートメーカーは、本体の構造を知り尽くしており、絶大な安心感があります。
エコキュートと給湯器ではランニングコストはどれぐらい違いますか?
給湯器の中で最もランニングコストが安い機器はエコキュートです。4人世帯(総湯量450リットル/日)を想定すると、月間コストは、ガス給湯器(プロパンガス)で約11,250円、エコキュートで約2,030円と1/5以下です。詳しくは、「エコキュートの交換|買い替えにかかる費用相場、どこに頼む?工事内容と所要時間」をご覧ください。
オペレーターより正式な見積を希望しますか?