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エコジョーズのデメリットを給湯器のプロが解説!価格面や使用感を他の機種と比較

エコジョーズのデメリット

エコジョーズは環境に優しく、ガス代の節約効果も期待できる省エネ型給湯器です。

しかし、他の機種と比べると初期費用が高く、給湯頻度や設置場所によっては導入メリットが十分に得られない場合もあります。

今回はエコジョーズのデメリットについて詳しく解説し、従来型の給湯器やエコキュートなど、その他の機種のコストや使用感についても比較します。

エコジョーズを検討中の方が導入後に後悔しないよう、事前に知っておきたいポイントをまとめたので、エコジョーズがご家庭に合うか判断するための参考にしてください。

エコジョーズのメリット・デメリットを比較して最適な給湯器を選びたいならミズテックへご相談ください

エコジョーズのデメリット|導入後に後悔しないために要確認

エコジョーズのデメリット

エコジョーズは省エネ性能や節約効果も高い給湯器です。導入後に後悔しないためにも、メリットだけにとらわれず、デメリットも理解しておくことが重要です。

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エコジョーズ導入におけるデメリットは下記の通りです。

エコジョーズの工事費込みの本体価格が従来の給湯器よりも高い

従来の給湯器にくらべ、エコジョーズは工事費込みの本体価格が高くなる傾向にあります。

従来の給湯器とエコジョーズの価格差を確認していきましょう。

20号(フルオートタイプ)のエコジョーズと従来型給湯器の場合は以下の通りです。

価格(工事費・保証料込み)
従来型給湯器
ノーリツ ガス給湯器(GT-2070SAW-TB BL
158,088円(税込)
エコジョーズ
(ノーリツ GT-C2072AW BL
184,468円(税込)
価格差約26,000円

また、24号(フルオートタイプ)のエコジョーズと従来型給湯器の場合は以下の通りです。

価格(工事費・保証料込み)
従来型給湯器
ノーリツ ガス給湯器(GT-2470AW-H BL
187,356円(税込)
エコジョーズ
(ノーリツGT-C2472PAR BL
309,164円(税込)
価格差約120,000円

※表の価格はいずれもミズテック販売価格

価格差は機種や販売店によっても変わってきますが、大半はエコジョーズの方が高くなります。

工事費込みの本体価格が高くなる要因としては、エコジョーズ本体の構造が複雑であることや、従来給湯器に比べて使用する部品の数が多いことが挙げられます。

お湯の使用量が少ないと月々のガス代(光熱費)を節約しにくい

節約効果の高さが魅力でもあるエコジョーズですが、条件によってはその恩恵を受けられない場合もあります。

エコジョーズは給湯頻度が高ければ高いほど、その性能を発揮します。つまり、お湯の使用量が多ければそのぶんランニングコストを削減できるということです。

単身世帯や二人暮らしなどお湯の使用量が少ない家庭では、思ったよりも節約効果を得られない可能性があります。

単身世帯の利用状況を想定して、16号の従来型給湯器とエコジョーズのランニングコストを比較してみましょう。

従来型給湯器
GT-1670AW BL
エコジョーズ
GT-C1672PAW BL
初期コスト
(本体+工事費・補償料込)
165,283円(税込)278,672円(税込)
10年間のランニングコスト約403,000円
(3,359円×12ヶ月×10年 = 403,080円)
約367,000円
(2,856円×12ヶ月×10年 = 342,720円)
合計約568,000円約622,000円

※月間コストは【2023年 家計調査 家計収支編】より準用(エコジョーズは15%抑えられた場合)
※表の価格はいずれもミズテック販売価格

エコジョーズは熱効率の高さから、従来の給湯器よりもガスの消費を約15%抑えることができるため、ランニングコストだけみればエコジョーズの方が10年間で約60,000円お得です。

しかし、導入時の初期コストとランニングコストを合わせるとエコジョーズの方が約54,000円高く、このように使用量が少ない場合にはエコジョーズを導入してもあまり節約できないのです。

エコジョーズのガス代について詳しい情報を見る

設置するにはドレン排水処理のための排水管工事が必要である

エコジョーズでは、熱のリサイクル時に発生する凝縮水(ドレン排水)が発生します。

そのため、エコジョーズ設置の際は給湯器本体に加えてドレン排水処理のための配管工事が必須となり、別途費用が発生します。

この工事費用はおおよそ5,000円から10,000円ほどが目安ですが、設置場所の条件によっては費用が変動することもありますので注意が必要です。

たとえば、集合住宅のPS内設置の場合、配線を通すための追加工事が必要となるために20,000〜30,000円程度の費用がかかります。

エコジョーズの設置工事にはドレン排水の配管工事や、追加工事が必要となるかをチェックしておきましょう。

中和器の交換が10年に1度必要で放置すると悪臭が発生する

エコジョーズ内部には、酸性であるドレン排水を中性水にする中和器が搭載されています。

ドレン排水は酸性なので、そのまま流すと人体や環境に悪影響を及ぼす可能性があるために、中和器を通して中性水にしてから排水されます。

大量のドレン排水が発生するため、適切に排水ができないと悪臭が発生する原因となったり、カビやコケの発生リスクが高くなってしまいます。

駆けつけ隊
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中和器の寿命は10年とされており、10年を超えて使用すると炭酸カルシウムが減少するなど、正常に機能しないため、寿命を迎えた場合には交換が必須です。

おおよその中和器交換費用は下記のとおりです。

費用の内訳価格(税込)
部品代3,000~8,000円
技術料7,000~12,000円
出張費3,000~5,000円
合計15,000~20,000円

中和器の交換タイミングは、エラーコード「920(中和器寿命警告)」「930(中和器寿命交換)」でわかるため、このどちらかが表示されたら中和器交換を行いましょう。

中和器の寿命は10年とされていますが、5年や8年程度でエラーが発生するケースもあり、エコジョーズ本体よりも短いスパンでメンテナンスが必要となります。

従来の給湯器に比べてサイズが大きめで設置場所が限られる

エコジョーズの場合、従来の給湯器と比較して、本体のサイズが大きいといった特徴があります。

従来型の給湯器とエコジョーズのサイズの比較

型番RUF-A1615SAW(C)GT-2070SAW BLGT-C2072AR BLGT-C1672PAW BL
種類従来型従来型エコジョーズエコジョーズ
設置場所屋外壁掛タイプ屋外壁掛タイプ屋外据置タイプ屋外壁掛タイプ
サイズ600㎜(高さ)× 470㎜(幅)× 240㎜(奥行)600㎜(高さ)× 469㎜(幅)× 240㎜(奥行)638㎜(高さ)× 539㎜(幅)× 240㎜(奥行)600㎜(高さ)× 469㎜(幅)× 240㎜(奥行)

屋外据置タイプのエコジョーズの場合、従来型の屋外壁掛けタイプやエコジョーズの屋外壁掛けタイプに比べると高さと幅が若干大きめです。

また、設置場所に関してはドレン排水管が必須となるため、排水管の設置できない箇所にはエコジョーズ本体の設置も不可となります。

排気が酸性であるため周囲の金属がさびる可能性がある

エコジョーズの排気温度は低く、従来型給湯器のように排気熱に注意する必要はありません。

しかし、燃焼時の排気ガスは酸性となり、排気口の周りに鉄やアルミ製などの金属製品があると錆が生じる可能性があります。

また、コンクリートなども腐食する場合もあるため、エコジョーズの設置場所として問題ないか、隣家の外壁や物置がある場合には、排気方向を変えるための部品を取り付けたりするなどの対応が必要です。

こんな人はやめとけ!エコジョーズが不向きな人の特徴

×の場合もある
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省エネ効果が高く経済的と言われるエコジョーズですが、必ずしも全ての家庭に適しているわけではありません。

不向きなご家庭の特徴は下記の3点です。

  • お湯をあまり使わない
  • 排水管設置が難しい
  • 床暖房を使用していない

エコジョーズは、「お湯の使用量が少ないと月々のガス代(光熱費)を節約しにくい」でも説明したように、お湯の使用が多ければ多いほどその性能を発揮します。給湯の少ない家庭ではエコジョーズの省エネ性能を十分に活かせず、費用対効果が下がってしまうのです。

また、「設置するにはドレン排水処理のための排水管工事が必要である」のとおり、エコジョーズはドレン排水を処理するための排水管設置が必須です。設置スペースや構造上、排水管の設置が難しい環境では設置ができず追加工事が必要となり、その分のコストがかさむ可能性もあります。

エコジョーズの最大のメリットは効率的な熱回収による床暖房やお風呂の温度維持などの活用ですが、床暖房を使用しない場合、その恩恵を十分に受けることができません。

エコジョーズの導入を検討する際には、家庭の使用状況や設置条件をよく考えることが大切です。

エコジョーズのデメリットについて詳しい情報を見る

デメリットしかない?エコジョーズにもメリットはある

メリット
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デメリットばかりが目立ってしまいがちですが、エコジョーズにはメリットももちろんあります。

  • ガス代節約とCQ2排出量の削減
  • お湯切れの心配がない
  • 飲み水として利用できる
  • 床暖房との相性抜群

エコジョーズは、排気ガスの熱を再利用し効率的にお湯を沸かします。ガスの使用量を抑え、ガス代も大きく節約できる省エネ型の給湯器と言えるでしょう。

従来の給湯器と比較してノーリツのエコジョーズでは年間約25,900円の節約が可能としています。長期的なコスト削減に加えて、CO2排出量は従来型と比べて約17%削減可能なため、環境に配慮した給湯器と言えるでしょう。

エコジョーズは、エコキュートのように貯湯ユニットがないため、必要な時に必要なだけお湯を沸かすことが可能です。つまり、お湯切れの心配がありません。家族が多い家庭や長時間の入浴でも安定して使える点が魅力です。

また、エコジョーズは飲用可能な水道水を一度沸騰させた清潔なものです。エコキュートのお湯は飲用不可であるのに対し、エコジョーズのお湯は飲料水として飲むことができます。

さらに、エコジョーズは熱効率が高く、床暖房との相性が抜群です。電気式よりも立ち上がりが早いため、床暖房を快適に使用しながらも効率的に温水を供給できるため、寒冷地の家庭でも快適に過ごせます。

エコジョーズはすぐ壊れる?寿命と修理・交換の目安を紹介

寿命と修理

省エネ性能が高いエコジョーズですが、その構造の複雑さから、壊れやすいのではないかといった懸念もある方もいるのではないでしょうか。

エコジョーズの寿命はその他の給湯器と同様に10年とされていますので、一概に壊れやすいというわけではありません。

しかし、購入から7年を経過してくると、さまざまなトラブルが発生したり、エラーコードが表示される確率も高くなってきますので、トラブルが頻発するようになったら、点検を行い、交換の検討をおすすめします。

エコジョーズの修理を行う場合、故障箇所によっては思ったよりも修理費用が高くなってしまうこともあります。修理しながら古いものを使用し続けるよりも、思い切って交換してしまった方がトータルでかかる費用が抑えられる場合があるため、交換費用と修理費用を比較することも大切です。

修理・交換の目安と費用の相場について詳しく解説します。

本体やパーツの修理の目安と費用相場

エコジョーズの本体修理やパーツ修理にかかる費用の相場は下記の通りです。

修理箇所費用相場
エコジョーズ本体修理約6,000円〜60,000円
リモコン修理約16,000円〜38,000円
中和器修理約15,000~20,000円

修理費用に関しては業者によって異なるため、目安の金額として参考にしてください。

修理に要する時間については、基本的には数時間から1日で完了するケースが多いですが、部品の取り寄せなどに時間がかかる場合もあり、修理完了までに数日かかることもあります。

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本体交換の目安と費用相場

購入から7年程度経過すると故障の頻度も増えるため、寿命の10年に満たなくても不具合が多ければ交換を検討しましょう。

エコジョーズからエコジョーズへ交換する場合の費用の目安は下記のとおりです。

型番GT-C1672AR BL GT-C2072SAW BL GT-C2072PWAW BL GTH-C2460AW3H-TB-1BLGT-C2472AW BL
メーカーノーリツノーリツノーリツノーリツノーリツ
号数16号20号20号24号24号
給湯タイプフルオートタイプオートタイプフルオートタイプフルオートタイプフルオートタイプ
本体価格
(工事費込み)
178,308円(税込)162,684円(税込)349,072円(税込)271,111円(税込)192,489円(税込)

※表の価格はいずれもミズテック販売価格

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使用年数と修理費用を照らし合わせてみると、実は交換の方がコストを抑えられるケースもあります。

エコジョーズの交換費用について詳しく見る

エコジョーズのデメリットや修理・交換のご相談はミズテックへ!

ミズテックへ

エコジョーズのデメリットについてもっと詳しく知りたい場合など、エコジョーズに関するあらゆるお悩みは、ぜひミズテックへご相談ください。

ドレン排水管の設置やメンテナンスなど、安全に使用するには給湯器のプロに相談するのが一番です。

ミズテックは、給湯器の設置から修理・交換まで幅広いサービスを提供していますので、長年の実績と確かな技術でお客様のニーズにお応えいたします。

また、エコジョーズに関する不具合や設置条件、さらなるコスト削減についても、経験豊富なスタッフが丁寧にアドバイスしますので、お気軽にご相談ください。

お使いのエコジョーズに故障やエラーコードが発生した場合など、ミズテックが最短30分で訪問させていただき、迅速に対応いたします。

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エコジョーズのデメリットが不安なら別機種も検討しよう

給湯器

ここまで、エコジョーズのデメリットをご紹介してきましたが、やはりエコジョーズの導入に不安があるといった場合には、従来型のガス給湯器や、エコキュート、エコワンなど、それ以外の給湯器を検討するのもいいでしょう。

従来型のガス給湯器を検討する

従来のガス給湯器は、燃焼により直接水を温めるシンプルな仕組みの給湯器で、エコジョーズと比べると構造が単純なため、修理費用も抑えられる傾向にあります。

また、設置費用が比較的安価なため、初期費用を抑えたい場合には従来型ガス給湯器への交換がおすすめです。

駆けつけ隊
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また、設置費用が比較的安価なため、初期費用を抑えたい場合には従来型ガス給湯器への交換がおすすめです。

従来型はドレン排水工事が不要なため、設置場所を選びません。長期的なランニングコストは大きく変わらないものの、従来のガス給湯器は電気代がかからず、総コストの管理がしやすい点もメリットと言えるでしょう。

ミズテックおすすめ機種はこちら

※価格はいずれもミズテック販売価格

エコキュートを検討する

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エコキュートは空気の熱を使い、少ない電力で効率的にお湯を沸かして貯湯タンクに貯める電気式の給湯器です。

ヒートポンプユニットを使用する際、少ないCO2排出量でお湯を沸かせるため、省エネ性能も高く環境にもやさしいことが特徴です。

エコジョーズからエコジョーズへの交換では、比較的低コストでガス給湯器の更新ができ、従来どおりガスを利用するため設置も簡単です。

一方、エコキュートへの変更は、初期費用が高くなってしまいますが、ガス代は不要となるため、ランニングコストの大幅削減が期待できます。

また、エコキュートは災害時に貯水タンクの水を生活用水として利用できる点もメリットです。環境負荷の低減と光熱費の削減を考えるなら、エコジョーズからエコキュートへの変更を検討するのも一つの手です。

エコキュートに詳しい給湯器専門業者・ミズテックがおすすめする機種は、以下の通りです。

※価格はいずれもミズテック販売価格

エコジョーズとエコキュートの比較について詳しく見る

エコワンを検討する

駆けつけ隊
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エコワンは、ガスと電気のハイブリッド方式を採用した給湯器です。エコワンはエネルギーを効率的に利用して光熱費を削減できる特徴があります。

通常時は高効率なヒートポンプで電気を利用し、寒冷時など高負荷時にはガスで補助加熱を行います。ガスが停止の際は電気でお湯を沸かし、電気が停止した場合は非常用電源などの電気を利用したガス給湯運転が可能です。また、お湯切れの心配もなく、安定した供給が可能です。

エコジョーズからエコジョーズへの交換では初期費用が比較的抑えられますが、ランニングコストの削減はそれほど大きくありません。

エコジョーズからエコワンへ交換する場合には初期費用が高めですが、ガスと電気の併用によって最適なエネルギー効率により、年間の光熱費を大幅に削減できます。

エコワンは従来のガス給湯器に比べCO2排出量が50%以下と環境性能にも優れているのも特徴です。

エコジョーズとエコワンの比較について詳しく見る

エコジョーズのデメリット・初期コストの高さは補助金でカバー

point

エコジョーズは環境に配慮した高効率給湯器ですが、一般のガス給湯器に比べて初期コストが高いのがデメリットです。

エコジョーズの導入には国の補助金事業「住宅省エネ2024キャンペーン」と、お住まいの地域に補助金制度がある場合には併せて利用が可能です。初期コストの高さがネックとなるエコジョーズも、補助金で初期費用の負担を軽減できるでしょう。

補助金の申請は自治体によって異なるため、設置前に条件や必要書類を確認しておくとスムーズです。補助金を活用して、コスト負担を抑えながらエコジョーズで光熱費の節約やCO₂排出量削減など、快適なエコライフを実現しましょう。

エコジョーズの補助金について詳しく見る

エコジョーズのデメリットを踏まえて家庭に合う給湯器を選ぼう

選ぶ

省エネ性能の高さが大きな魅力のエコジョーズですが、初期コストの高さや、ガス使用量が少ない場合には不向きなど、エコジョーズの導入によって必ずしもメリットを得られるわけではありません。

エコジョーズのデメリットや、その他の給湯器の特徴を理解したうえで、ご家庭の状況に一番適した給湯器を選べるといいですね。

「エコジョーズを導入したいけれど、恩恵を受けられるのだろうか。」

「エコジョーズ以外の給湯器も検討しているけれど、どれがいいのかわからない。」

エコジョーズの導入についてお悩みの場合には、是非一度ミズテックへご相談下さい。

経験豊富で幅広い知識を持ったスタッフが、給湯器導入までしっかりサポートいたします。

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