給湯器には中和器と呼ばれる部品があります。普段給湯器を使ううえで意識はしませんが、中和器は消耗品なので定期的な交換が必要です。
ドレン排水口から水漏れ・白い結晶が見られたり、急に900番台のエラーコードが表示されたりする場合、中和器の取替を検討しましょう。
この記事では、給湯器の中和器に関して、機能・役割からエラーコード、交換の目安まで詳しく解説します。
中和器が故障した場合に、修理を依頼できる業者も分かるので、給湯器の不調が気になっている方も必見です。
弊社ミズテックでも中和器の修理を含む給湯器トラブルに対応しているので、お気軽にご相談ください。

【記事監修者】株式会社ミズテック 渡辺正弘
給湯器交換の現場経験15年以上。住宅設備の施工からメンテナンスまで幅広く対応、数千件以上の給湯器・エコキュート交換を手掛けてきました。お客様が安心して交換を進められるよう、最新メーカー動向や補助金制度も分かりやすい情報提供を心がけています。
■保有資格:給水装置工事主任、ガス機器設置スペシャリスト、ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者講、電気工事士1級
目次
給湯器の中和器の交換費用相場は?

給湯器の中和器にかかる交換費用相場は、部品代+作業日を合わせて10,000〜25,000円が目安です。
部品代 | 3,000〜10,000円 |
作業費 | 7,000〜15,000円 |
合計 | 10,000~25,000円 |
価格は機種や工事の難易度・地域・業者の設定により若干上下します。少しでも交換費用を抑えたいなら、相見積もりも検討しましょう。
給湯器の中和器の交換はミズテックへ!

給湯器の中和器交換なら、弊社ミズテックにご相談ください。ミズテックでは、給湯器のプロが最短当日に駆けつけ、交換工事を実施します。
また、中和器以外にも不具合がないかその場で確認し、合わせてトラブル対応を実施します。
導入後10年を超え、本体の交換が必要であればご家庭に合った製品の紹介も可能です。24時間365日お問い合わせを受け付けているので、気軽にご相談ください。
給湯器の中和器とは?

給湯器における中和器は、主にエコジョーズに搭載されている部品です。潜熱を利用する高効率給湯器であるエコジョーズは、従来の給湯器とは異なり、ドレン排水が発生します。
エコジョーズは排気からの熱を回収することで給湯効率を上げていますが、この過程でドレン排水が発生します。
燃焼ガスに含まれる水蒸気が結露凝縮したドレン水は酸性のため、安全に機器外に排出するためには中性にする必要があります。この過程で活躍するのが中和器です。
中和器には炭酸カルシウムが詰められており、酸性のドレン排水が通過する際に化学反応を起こして中和します。
こうしてpH3程度の酸性だったドレン排水がpH7程度の中性となり、安全に排出することができます。ドレン排水は毎分60cc〜100cc程度排出されています。
また、メーカーを問わず、潜熱を利用するエコジョーズには中和器が搭載されています。
中和器に関するエラーコードが発生した際には、エラーコードの意味を理解し、適切に対処する必要があります。
給湯器中和器の寿命・交換時期は?

中和器の平均寿命は7~10年です。ただし、使用頻度が多かったり設置環境が悪かったりすると寿命は短くなります。
また、水質によっても水の成分により中和剤が早く消耗され、寿命が短くなります。
以下の症状が現れたら、中和器交換のサインです。
- 中和器を交換してから7年以上経過している
- リモコンにエラー表示・異常がある
- 給湯器本体を購入してから10年以上経過
特に給湯器本体が購入後10年以上経過しているなら、本体もあわせて交換を検討しましょう。
給湯器中和器の故障のサイン:エラーコード

続いて、給湯器中和器のエラーコードについて見ていきます。下記のエラーが発生した際には、症状を理解した上で焦らずに対処してください。
エラー920の場合
給湯器中和器のエラー920は、中和器の寿命の予告表示です。
「92」と表示されるメーカーもありますが、意味は同じです。エラー920が表示された場合には、中和剤の残量が少なくなっており、中和器の寿命が近づいています。
このエラーコードが表示されてもお湯を使うことは可能ですが、やがて給湯器が停止する可能性があります。メーカーごとの、具体的なエラー内容は下記の通りです。
- ノーリツ:中和器寿命予告(警告表示)
- リンナイ:中和器寿命警告表示
- パロマ:中和剤減少報知
- パーパス:中和器交換警告
エラー920が発生した場合には、部品交換が必要です。
業者に連絡して点検を依頼し、部品を交換してもらいましょう。また、給湯器を10年以上使っている場合には、給湯器自体の交換も視野に入れる必要があります。
ガス給湯器にエラーコードが表示された場合の対処方法・リセット方法
エラー930の場合
給湯器中和器のエラー930は、中和器の寿命の告知です。
このエラーが発生した場合には、中和器が寿命を迎えており、交換しないと使用できない状態となります。メーカーごとの具体的なエラー内容は、下記の通りです。
- ノーリツ:中和器寿命
- リンナイ:中和器寿命告知(機器停止)
- パロマ:中和器寿命交換
- パーパス:中和剤交換時期報知
エラー930が発生している場合には、中和器が使えないため、業者に連絡して点検・交換を依頼しましょう。
なお、エラー920が発生した後で使い続けているうちに930が発生するので、920が表示された時点で点検・部品交換を行うのが無難です。
また、給湯器を10年以上使っている場合には、給湯器自体の交換も視野に入れる必要があります。
給湯器の中和器交換は自分でできる?

給湯器の中和器交換は自分でも可能ですが、危険を伴うため推奨はしません。もし自分で交換するなら、以下の点に注意しましょう。
- ドライバー・プライヤー・シール材などの工具を準備する
- 機種ごとに構造が異なるため調査する
- ドレン水は酸性なので保護手袋やゴーグルを用意する
- 自分で作業するとメーカー保証対象外になる
- 誤った接続は故障になる
給湯器の中和器交換の手順
自身で中和器を交換するリスクがあると知ったうえで、交換するなら以下の手順で実施しましょう。
ただし、故障させてしまうリスクが大きく、製品によっても厳密には手順が異なります。できる限り業者への依頼がおすすめです。
1.事前準備
まずは事前準備として、ドライバーやゴーグルなどの工具・保護具を用意しましょう。排水に備えてバケツや雑巾もあるとよいです。
あわせて、給湯器の電源を切り感電も防ぎます。
2.ドレンホースを取り外す
給湯器下部または背面にあるドレンホースを外し、中和器に接続されたドレンホースのクランプも緩めて外します。
ドレンホースを外すときに酸性の水が出てくるので注意しましょう。
3.古い中和器を取り外す
中和器を固定しているネジまたはブラケットを外し、配管やホースの接続を確認してから取り外します。
4.新しい中和器を取りつける
古い中和器を取り外したときと同じ向きで取り付けます。
ネジや固定具を戻してしっかり固定し、ホースが外れないように接続部が緩んでいないか確認しましょう。
5.ドレンホースを再接続する
ドレンホースを正しい位置に差し込み、クランプで固定し、水漏れがないか目視でチェックしましょう。
6.通電・動作確認
ドレンホースを再接続したら電源を入れ給湯器を作動させ、エラー表示が出ないか確認しましょう。
水漏れせず、ドレン排水が正常に流れれば問題ありません。
給湯器の中和器交換はどこに依頼する?

給湯器の中和器交換を依頼できるのは以下の通りです。
それぞれのメリット・デメリットについて確認しましょう。
給湯器交換専門業者
メリット | デメリット |
---|---|
・費用が比較的安い ・有資格者が多く工事が安心 ・給湯器本体の状態まで詳しく診断可能 | ・地域によって対応不可能なケースがある ・業者の当たり外れが大きい |
給湯器の中和器を交換するなら、まずは給湯器交換専門業者に相談してみましょう。専門業者は費用が比較的安く、有資格者が多いため安心して工事を任せられます。
また、専門業者の作業者は給湯器に詳しいため、本体の状態も詳しく診断してくれます。他の場所をまとめて修理してくれたり、交換の案内をしてくれたりするので一層安心です。
給湯器交換専門業者に依頼を考えているなら、まずはミズテックにご相談ください。ミズテックでは24時間365日いつでも相談を受け付けているので、緊急時も即時対応が可能です。
ガス会社
メリット | デメリット |
---|---|
・信頼性や安全性が高い ・作業員は確実に有資格者 ・保証やアフターサービスが手厚い | ・費用がやや高め ・中和器だけの修理に消極的な場合がある ・依頼から施工まで時間がかかる |
ガス会社はガス設備のプロなので、信頼性・安全性が高いです。作業者も確実に有資格者で工事の品質は高く、万が一の場合も保証やアフターサービスが手厚いです。
一方で費用が給湯器交換専門業者より1.5倍ほど高かったり、依頼してから施工まで1~2週間かかったりと費用・時間の面がネックになります。
家電量販店・ホームセンター
メリット | デメリット |
---|---|
・店頭や電話で気軽に依頼できる ・ポイントや延長保証などの特典がある ・給湯器を交換するなら割引が効く場合もある | ・中和器単体の交換に対応していない店舗もある ・スタッフが中和器のことをよく知らないこともある |
家電量販店やホームセンターでは、店頭や電話で気軽に相談できたり、ポイントや延長保証などの特典を受けられたりするメリットがあります。
一方で、店舗によってはそもそも中和器単体の交換に対応していない可能性があります。
また、スタッフは給湯器専門でないため、中和器のことを知らず的確なアドバイスを受けられない可能性が高いです。
給湯器の中和器交換でよくある質問

給湯器の中和器交換でよくある質問は以下の通りです。
各質問について確認しましょう。
給湯器の中和器交換費用はいくらですか?
給湯器の中和器交換費用は一般的に10,000~25,000円です。
対象となる給湯器の故障具合や、依頼する業者によっても価格は異なるので、相見積もりを取りましょう。
中和器を交換しないとどうなる?
中和器の放置により、以下のようなことが起こると考えられます。
- 排水が酸性になり周辺を腐食する
- 給湯器がエラー停止する
- 給湯器本体の寿命を縮める
中和器を故障したまま使い続けると思わぬトラブルにつながります。
異変を感じたり中和器を交換してから7年以上経過していたりするなら、一度業者に確認してもらいましょう。
給湯器の中和器の寿命は何年ですか?
給湯器の中和器は、7~10年が寿命といわれています。ただし、機種や環境によって寿命は変動します。
給湯器・中和器の修理・交換はミズテックにお任せください!

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給湯器の中和器 まとめ
この記事では、給湯器の中和器について詳しく見てきました。
中和器はエコジョーズに搭載されているもので「酸性のドレン排水を安全に排出するために中性に変える」役割があります。また、中和器のエラーには下記のようなものがあります。
- エラー920:中和器寿命予告
- エラー930:中和器寿命告知
930が出ると給湯器が使えなくなるため、920が出た段階で業者に連絡をし、中和器を交換しましょう。中和器の交換を考えている方は、ミズテックにご連絡ください。
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