「急にエコキュートが故障した・・」「突然の出費が痛いな・・」
そうお考えではありませんか?
エコキュートの交換・買い替えの費用は、選択する機種や貯湯タンクの容量、また選ぶ業者などによって異なります。出費を最小限に抑えるためには、交換費用の相場を知っておく必要があるでしょう。
そこで今回は、「エコキュートの交換で損をしないための全知識」を徹底解説していきます。
エコキュートの交換を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。


目次
エコキュート交換費用の相場
エコキュートの交換にかかる費用は、40~50万円が目安です。もちろん様々な条件によって上下するので、最大70万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
費用の構成は、以下の通りです。
交換にかかる総費用 = ①商品代(エコキュートの本体費用) + ②標準工事費用 +③ その他の費用(標準工事以外の工事費用)
※業者によって、「リモコン」や「脚部カバー」を商品代に含めている場合と含めていない場合があります。あらかじめよく確認しておきましょう。
これらの交換費用に加えて、ランニングコストも考えておくことが重要です。
それでは、それぞれの費用について細かく見ていきましょう。
①エコキュート本体の費用相場
エコキュート本体の販売価格は、20万円~50万円が目安です。
元々の定価はさらに高額ですが、どの業者も定価から60%オフ~80%オフの値段で販売するのが一般的になっています。
エコキュート本体の料金形態を3通りに分けると、以下のようになります。
ご家庭人数の目安 | 給湯器機能 | |
---|---|---|
15万円以下 | 1~2人 | 給湯専用/オート |
15万円~25万円 | 3~4人 | オート/フルオート |
25万円以上 | 4人以上 | フルオート |
1人暮らしや2人暮らしの方は15万円以下、3~4人で暮らしている場合は20万円前後といったイメージです。
4人以上で暮らしている場合は大容量タイプを選ばなければならないため、25万円を超える可能性があります。
また、給湯器の機能によっても金額は変動します。
高性能であればあるほど料金も高くなるので、どの機能が本当に必要でどの機能は必要ないのか、事前にしっかりと考えておきましょう。
【給湯器の機能】
- 給湯専用:給湯のみが可能なタイプ(追い炊き機能なし)
- オート:追い炊き機能があるタイプ。お湯はりや保温なども可能。たし湯は手動であれば可能。
- フルオート:追い炊き機能があるタイプ。お湯はりや保温なども可能。たし湯も自動で行われる。配管自動洗浄機能も付いている。
さらに、エコキュート本体の価格は、在庫状況や時期的な理由によって若干の変動があるため、その点にも留意しておきましょう。
また、エコキュート本体を最も安く購入したいのであれば、「エコキュート施工専門業者」を選ぶことをおすすめします。というのも、定価からの割引率が非常に高いからです。訪問販売や家電量販店では割引率が低いので、購入金額が高くなってしまう傾向にあります。
②エコキュートの工事費用相場
エコキュートの標準工事費用の相場は、10万円~20万円です。
標準工事とは、エコキュートの交換を行う上で基本となる工事のこと。例えば、既存機器の撤去や給水給湯配管の付け替えなどが該当します。
※標準工事以外の工事にかかる費用については、次節をご参照ください。
内訳は以下の通りです。
項目 | 相場 | 備考 |
---|---|---|
基礎工事 | 20,000~50,000円 | 機器設置含む |
既存機器撤去費 | 5,000~15,000円 | ガス給湯器、電気給湯器含む |
配管工事費 | 20,000~45,000円 | 給湯、給水、ふろ配管 |
電気工事費 | 40,000~60,000円 | ブレーカー増設、専用回路設置 |
電力会社申請費 | 15,000~30,000円 | 機器交換の情報申請 |
試運転調整費 | 3,000~5,000円 | リモコン操作など機器の取り扱い説明含む |
諸経費 | 5,000~10,000円 | 移動車輛の経費や有料駐車場代など |
現在お使いの給湯器が「ガス給湯器」や「電気温水器」であり、今回新しくエコキュートを設置したい、という方も多いでしょう。その場合は、エコキュートからエコキュートに交換する場合よりも作業項目が増えるため、標準工事費が相場より高くなる可能性があります。
③その他の費用相場
エコキュートの交換を行うにあたり、ご家庭の環境によっては、一般的な標準工事では補えない作業が必要になるケースがあります。例えば、配管の延長や循環アダプターの設置、分電盤の交換などです。
標準工事費用とは別の費用が計上される可能性があるので、ご注意ください。
その他の費用(標準工事以外の工事にかかる費用)の例は、以下の通りです。
項目 | 相場 | 備考 |
---|---|---|
機器搬入費 | 15,000~30,000円 | ユニック車による吊り上げ |
壁貫通工事費 | 5,000~10,000円 | – |
配管延長工事費 | 25,000~25,000円 | 配管延長費 |
分電盤交換費 | 25,000~40,000円 | 回路数により異なる |
循環アダプター設置費 | 5,000~10,000円 | – |
交換工事当日になってみないと、上記のような追加費用が発生するかどうかは分からないケースが大半です。
あらかじめ業者から見積もり金額が伝えられていると思いますが、不測の事態も考慮して、ある程度予算を上乗せしておくと安心でしょう。
エコキュートのランニングコスト相場
ランニングコストで見た場合、エコキュートが最もお得です。
「月々にかかる光熱費を抑えたい」という方は、エコキュートへの交換で問題ありません。
各給湯器のランニングコストを比較してみると、以下のようになります。
種類 | 年間コスト | |
---|---|---|
ガス給湯器 | 都市ガス | 約73,320円 |
プロパンガス | 約135,000円 | |
エコジョーズ | 都市ガス | 約62,880円 |
プロパンガス | 約113,280円 | |
エコキュート | 約24,360円 | |
電気給湯器 | 約102,000円 | |
石油給湯器 | 約41,280円 |
※世帯数4人(給湯量450L/日)を想定
エコキュートが最もお得であることが分かるでしょう。月々の差は数千円ですが、年間で見ると数万円の節約につながります。
エコキュートの交換をするべき時期
一般的に、エコキュートの耐用年数は10年~15年です。
もちろん使用頻度や使用条件によって寿命は変わってきますが、10年以上経過しているのであれば早めに交換しておくと困ることがないでしょう。
また、経年劣化により以下のような不具合が生じ始めたら、交換のサインだと言えます。
エラーコードが何度も表示される
リモコンにエラーコードが頻繁に表示される場合は、買い替えのタイミングです。
始めて表示された場合は、エラーコードを表示させないことで簡単に消すことはできます。
しかし、頻繁に表示されると簡単に故障を修理することはできません。
エラーコード1つを対処しても、他の部分が故障した結果修理代が多くかかる可能性があります。
そのため、エラーコードが頻繁に表示されたらエコキュートの交換を検討しましょう。
お湯が出にくくなる
全ての蛇口からお湯が出にくい・お湯の温度が安定しない場合はエコキュートの故障が考えられます。
もし特定の蛇口のみである場合は水栓が子粗油している可能性があります。その場合は水栓業者に問い合わせるようにしてください。
しかし、全ての蛇口でお湯が出にくい場合はどこかしらが故障しています。
「まだお湯は出る」と思って使い続けると、新たに修理費用がかかる可能性もあるので気を付けましょう。
水漏れが発生している
エコキュートから水漏れが発生している場合、故障の可能性があります。
例えば貯湯タンクやヒートポンプユニットからの水漏れの場合、修理費用は非常に高額です。結果的に交換費用が安くなる可能性が高いです。
メーカーの保証期間内であれば修理もいいですが、購入してから10年以上経過している場合は交換しておきましょう。
エコキュートの交換業者の特徴
エコキュートの交換業者は、主に以下の3種類に分けられます。
給湯器メーカー | ガス会社 | 給湯器専門業者 | 家電量販店/ホームセンター | |
---|---|---|---|---|
企業例 | リンナイ・ノーリツ・パーパス・パロマ | 東京ガス・大阪ガス | ミズテック・キンライサー・交換できるくん | ヤマダ電機・エディオン |
メリット |
ガス機器の知識と経験が豊富 修理が的確 部品の調達が速く確実 |
ガス機器の知識と経験が豊富 |
割引率が高い 給湯器の選択肢が多い 無償の独自保証制度がある 簡単に相談・依頼できる |
ポイント還元されることも リフォームと同時に工事可能 |
デメリット |
給湯器の選択肢が少ない 値引率が低い |
給湯器の選択肢が少ない 値引率が低い |
知識・経験や対応の質はピンキリ |
独自保証が基本有償 |
こんな人におすすめ | 安心感を求める方 | 安心感を求める方 | できるだけ安くしたい方 | リフォームも同時に検討中の方 |
ガス会社でのエコキュート交換
ガス会社は日頃から給湯器メーカーと情報交換を行い、ガス機器について幅広い知識を持っています。
ガス販売のユーザーから給湯器の交換や修理依頼を受けることが多く、豊富な工事経験に裏打ちされた安心感もあります。
ただしガス会社からは選べる給湯器が少ないことと、値引率が低いです。ガス会社としてのブランド力や親会社分も含めて利益を出すためにも、専門業者と比べ非常に価格が高く設定されています。
逆に言うと、安心感のある大手企業にお願いしたい場合はガス会社はおすすめです。
給湯器専門業者のエコキュート交換
給湯器専門業者とは、給湯器の交換工事を主業務にしている会社のことです。数が多く、施工や対応の質はピンキリです。信頼できる業者を見極める必要があります。
さらに給湯器の交換はできても、修理ができない業者もいます。
しかし、給湯器専門業者であればエコキュート本体が格安(50~80%OFF)で購入できます。
さらに独自保証が充実しており、業者によっては無償で本体・工事に対し10年保証がついています。さらに様々なメーカーの給湯器を取り扱っているので、選択肢も豊富です。
家電量販店やホームセンターのエコキュート交換
家電量販店やホームセンターも、給湯器の交換をおこなっています。家電量販店の交換費用はやや高く、ホームセンターはやや安い傾向にあります。
独自のポイント還元制度があるため、ポイントを貯めている方にはおすすめです。さらに改修工事も対応しており、給湯器交換と一緒にリフォームもしたい方には便利でしょう。
給湯器本体・工事に対しての独自調査もありますが、家電量販店・ホームセンターの場合ほとんど有償です。総額から考えて、保証をつけるかどうかを検討しましょう。
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島忠・カインズホーム・ビバホームで給湯器を交換するときの価格相場は
エコキュートの交換業者の選び方
この章では、「エコキュートの交換業者の選び方」について解説していきます。
エコキュートの交換業者を選ぶ際は、以下の7つのポイントを押さえることが重要です。
- スタッフの対応の感じが良いか
- 必要な資格を保有しているか
- 交換費用相場に相応か
- 施工実績は十分あるか
- 保証とアフターサービスが充実しているか
- お住まい地域が対応可能エリアか
- 対応スピードが速いか
順に見ていきましょう。
1. スタッフの対応の感じが良いか
まずは、スタッフの対応をチェックしましょう。
スタッフの対応が悪ければ、会社の雰囲気や風通しも悪い可能性が高く、サービスの質にも不安が残ります。
逆に、スタッフの方が丁寧に話を聞いてくれて、親身にアドバイスをくれるような会社であれば、安心してエコキュートの交換を任せられるでしょう。
2. 必要な資格を保有しているか
必要な資格を保有しているかどうかも確認しておきましょう。
エコキュートの交換では、「給水給湯」や「電気」など各種工事に関する資格が必須です。
過去には、無資格者が交換作業を実施していた事例も確認されているため、事前にホームページなどで保有資格の有無をチェックしておくと安心です。
工事内容 | 必要な資格 |
---|---|
LP(プロパン)ガス機器の設置工事等 |
|
都市ガス機器の接続工事 |
|
給水・給湯・電気工事 |
|
3.交換費用相場からかけ離れた見積額でないか
交換費用が安いかどうかよりも、相場に対して見積額がかけ離れていないことを重要視しましょう。
なるべく複数業者から見積りを取り、大体の価格感を知ることが大切です。
見積書の中には「給湯工事一式」しか記載がなく、いっさい内訳が書かれていない透明性に欠けるものもあります。「一式」の表記をみつけたら、トラブル回避のために詳細を確認しておきましょう。
以下のような書き方がされた見積書であれば、明瞭会計でしょう。
給湯器の見積書には難解な専門用語が登場します。用語の意味については、以下の記事の「交換の平均費用は?」をご参照ください。
4. 施工実績は十分あるか
施工実績は交換事業者のノウハウや経験を確認できるひとつの指標です。
多くの経験や知識を持ち、技量に優れた業者なら、どのような状況の現場でもうまく対応してくれるでしょう。
各社のHPなどで、施工実例の詳細やクチコミなどを確認しておきましょう。
5. 保証とアフターサービスが充実しているか
保証やアフターサービスも重要です。
「もしエコキュートが故障したらどうしよう」「急な出費は避けたい」と不安に思う人も多いでしょう。
本体保証や工事保証、定期点検などが充実している業者を選べば、安心してエコキュートを使い続けられます。
6. お住まい地域が対応可能エリアか
業者によって、対応可能エリアは異なります。全国対応の会社もあれば、特定の地域のみ対応している会社もあるでしょう。
せっかく苦労して見つけた業者が、実はお住まいの地域に対応していなかった、というケースは珍しいことではありません。
そうならないためにも、交換業者を探す際は、最初に対応可能エリアをチェックするようにしてみてください。
7. 対応スピードが速いか
即日交換対応してもらえる業者か、交換までに時間がかかるのであれば代替機器を取り付けてくれる業者を選びましょう。
給湯器の故障時はお湯も出ません。非常に生活が不便ですので、できるだけ早く対応できる業者がいいでしょう。
安く・速く対応できるエコキュート交換業者を選ぶならミズテックがおすすめです!
「エコキュートの交換費用をなるべく安く抑えたい」
「迅速に対応してもらえる業者を選びたい」
「やっぱり実績豊富な業者が良い」
上記のような方は、ぜひミズテックにご相談ください。
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また、エコキュートの修理や交換だけでなく、様々なお悩み事の相談も受け付けています。何か分からないことや相談したいことがございましたら、お気軽にご連絡ください。
エコキュートの交換に関するよくある質問
最後に、「エコキュートの交換に関するよくある質問」を紹介します。
エコキュートを交換する時に補助金は出る?
エコキュートを購入・交換するタイミングで、自治体によって補助金が支給されるケースがあります。
現在国からの補助金は出ていませんが、お住まいの地方自治体に相談してみましょう。
補助金を受けられる条件や金額は自治体ごとに異なるため、役所の窓口やホームページで確認してみてください。
エコキュートの交換はDIYでできる?
基本的に、DIYでエコキュートの交換はできません。
エコキュートの交換を行うためには、国が指定する資格を保有していなければならないからです。
もし自己判断で作業してしまった場合、命に係わる重大事故が発生する恐れもあります。
DIYではなく、交換業者に依頼するようにしましょう。
エコキュートの交換 まとめ
「エコキュートの交換における費用相場や業者の選び方」などを徹底解説しました。
- エコキュートの相場交換費用は40万円~50万円
エコキュートの交換費用を安く抑えるためには、何よりも業者選びが大切です。
ぜひ当記事を参考にしながら、最適な交換業者を探してみてください。
また、何か不明点等ございましたら、お気軽にミズテックまでご連絡ください。
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