「給湯器のランニングコストって一体どのくらい?」
給湯器の買い替えに際して、給湯器の種類ごとのランニングコストが気になっている方も多いでしょう。
この記事では、給湯器の種類ごとのランニングコストを比較するとともに、ランニングコストの具体的な内訳も見ていきます。
給湯器のランニングコストを抑える方法もお伝えするため、できるだけ安く給湯器を使いたい方は必見です。
この記事が、給湯器のコストに関して悩んでいる方のお役に立てば幸いです。
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メーカー共通の対処手順や基礎知識は「ガス給湯器の失敗しない選び方とおすすめランキング7選」で解説しています。
給湯器ごとのランニングコストを比較
まず初めに、給湯器の種類ごとのランニングコストの違いについて解説していきます。
パナソニックの試算(東京電力エナジーパートナーエリアの例)では、給湯にかかる年間の光熱費はエコキュートが約36,000円で、従来型ガス給湯器(都市ガス)はエコキュートより約28,800円、石油給湯機は約56,400円、電気温水器は約121,200円高くなります。
試算条件は、東京地区、エコキュートはHE-JPU37NQS(「おまかせ節約」モード)、電気温水器はDH-37G6QU、従来型ガス給湯器は熱効率82.5%、給湯負荷は日本産業規格JIS C 9220の年間給湯保温モード熱量です。電気料金は東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」(燃料費調整額と基本料金を含まない)、ガス料金は東京ガスの従量料金単価136.07円/m³(税込・基本料金を含まない)で、いずれも2026年3月時点です。石油料金は159.7円/L(税込・2026年1月時点)です。機器代や工事費は含みません(出典:パナソニック「エコキュートの電気代は月々いくら?ガス給湯器や電気温水器とのランニングコスト比較と節約術6つ」)。この試算にエコジョーズとLPガスの給湯器は含まれていません。地域や料金プラン、お湯の使用量によって金額は変わります。
それぞれ種類ごとに詳しく解説していきます。
ガス給湯器のランニングコスト
ガス給湯器は、ガスを燃料として必要な時に必要な分のお湯を作る瞬間式の給湯器です。
パナソニックの試算(前述の条件)では、給湯にかかる年間の光熱費は次のとおりです。
- 従来型ガス給湯器(都市ガス・熱効率82.5%):エコキュートより約28,800円高い
ガス代は、同じお湯の量でも、契約しているガスの種類(都市ガス・LPガス)と料金単価によって変わります。LPガスの給湯器は、この試算に含まれていません。後述するエコジョーズは、メーカーの試算で従来型よりもランニングコストが低くなっています。
しかし、ランニングコストの安い高性能の給湯器は、初期費用が高いのがネックです。
このことを踏まえると、一般的なガス給湯器は、下記のような方におすすめです。
- 単身で住んでいる方
- ランニングコストよりも給湯器の初期費用を抑えたい方
エコジョーズのランニングコスト
エコジョーズは、潜熱も利用して従来のガス給湯器よりも少ないガス量で効率よくお湯を作る給湯器です。従来型のガス給湯器よりもランニングコストが安いです。
- リンナイの試算(ふろ給湯器・LPガス):従来タイプ 年間130,970円、エコジョーズ 年間114,010円(差は約17,000円)
リンナイは、熱効率が上がることで給湯に必要なガス消費量が約13%減るとしています。試算条件は、年間給湯負荷18.3GJ(給湯16.6GJ、おいだき1.7GJ)、LPガス料金5.9円/MJ(日本ガス石油機器工業会が定めるガス料金の目安。石油情報センターの令和4年度月次平均価格(50m³)の単純平均から算出)、同社の従来品RUF-A2400AWとの比較です(出典:リンナイ「光熱費と環境負荷を抑える」)。都市ガスの場合や、お湯の使用量によって金額は変わります。パナソニックとリンナイの試算は、燃料・料金単価・比べる機種が異なるため、金額同士を直接比べることはできません。
同じエコタイプの給湯器であるエコキュートに比べると「水圧が強い」「広い設置スペースを必要としない」などのメリットがあります。
エコジョーズは、下記のような家庭におすすめです。
- ガスを使い続けつつも、ランニングコストを抑えたい方
- 一人暮らしではなく家族で住んでいる方
- 設置場所を取られたくない方
同じ料金単価と、従来型とエコジョーズの効率の差を前提にすると、お湯の使用量が多い家庭ほど、エコジョーズへの切り替えで減るガス代の金額は大きくなると見込まれます(根拠:リンナイの試算では、同社の従来品RUF-A2400AWとの比較で、給湯に必要なガス消費量が約13%減る)。
電気給湯器のランニングコスト
電気給湯器は、電気を利用してお湯を作る貯湯式の給湯器です。
パナソニックの試算(前述の条件)では、給湯にかかる年間の光熱費は次のとおりです。
- 電気温水器(DH-37G6QU):エコキュートより約121,200円高い
同じ試算では、電気温水器は従来型ガス給湯器(都市ガス)よりもランニングコストが高くなります。
エコキュートに比べると初期費用は高くないため、「給湯器本体を長く使用したい」方や「オール電化にしたいけど初期費用を抑えたい」方におすすめと言えます。
エコキュートのランニングコスト
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)は、ヒートポンプ技術によって空気熱を利用してお湯を作る電気給湯器です。
パナソニックの試算では、エコキュートの給湯にかかる電気代は次のとおりです。
- 東京電力エナジーパートナーエリア(東京地区・HE-JPU37NQS):年間約36,000円(月平均約3,000円・税込)
- 北海道電力エリア(札幌地区・HE-FPU37LQMS):月平均約4,800円(税込)
北海道電力エリアの値は、「おまかせ節約」モード、北海道電力「エネとくスマートプラン」(燃料費調整額と基本料金を含まない、2026年3月時点)での試算です。地域や料金プラン、お湯の使用量によって金額は変わります。
初期費用が高い点がネックですが、長期的に使う上ではメリットの大きい給湯器です。エコキュートは、下記のような家庭におすすめです。
- 長期的に給湯器にかかるコスト全体を抑えたい方
- ガスからオール電化への切り替えを検討している方
- 急に大人数が集まることがない家庭(お湯切れの心配があるため)
給湯器のランニングコストの計算内訳

給湯器の種類ごとのランニングコストを把握できたところで、給湯器のランニングコストを計算内訳をチェックしましょう。
給湯器の電気代
給湯器には、電気代がかかります。電気を利用してお湯を作る電気給湯器の光熱費は、電気代のみです。
一方で、ガスを燃料とするガス給湯器も「ファンモーター」や「水量センサー」「温度センサー」などの部分で電気を使用するため、電気代がかかります。
また、給湯器の電源を入れている間は常に待機電力も発生します。
待機時の消費電力は機種によって異なり、カタログや仕様書に記載されています。例えばリンナイは、ふろ給湯器の待機時消費電力を、従来品RUF-V2400AWの5W(リモコンBC-60V2接続時)からRUF-E2406AW(A)の0.8Wへ、約80%低くしたとしています(出典:前述のリンナイのページ)。
エコジョーズは、メーカーの試算で従来型よりもランニングコストが低くなっています。
ただし初期費用は高いため、ご自身の目的や予算に合った給湯器を選びましょう。
給湯器のガス代
ガス給湯器の場合は、ガス代も発生します。給湯器にかかるガス代は、お湯の使用量、給湯器の熱効率、契約しているガスの料金単価で決まります。メーカーの試算で使われている単価は次のとおりです。
- パナソニックの試算:東京ガスの従量料金単価136.07円/m³(税込・基本料金を含まない、2026年3月時点)
- リンナイの試算:LPガス料金5.9円/MJ(日本ガス石油機器工業会が定める目安、令和4年度の平均価格から算出)
試算によって単価が異なるため、ご自宅の金額は、検針票などで契約中のガスの料金単価と使用量を確認して計算しましょう。
エコキュートなどの電気給湯器では、ガス代はかかりません。光熱費を一つにまとめたい方はオール電化への切り替えもおすすめです。
給湯器のメンテナンス費用
給湯器のランニングコストには、メンテナンス費用も含まれます。
給湯器の寿命は10年が目安ですが、できるだけ長く給湯器を使うためには適切なメンテナンスが必要です。修理や交換にかかる費用は、下記の通りです。
- 電装系の修理:1~1.5万円
- 燃焼系の修理:7,000円程度
- 水制御系の修理:1万円程度
上記はあくまで相場であり、修理箇所や業者によっても費用は異なります。
また、頻繁に故障を繰り返す寿命が近づいた状態でメンテナンスを始めると費用がかさむので注意が必要です。
メーカーの保証や業者のアフターサービスも利用し、できるだけ早い段階からお得にメンテナンスを行いましょう。
給湯器のランニングコストを抑える方法3選
ランニングコストを抑えるためには、使い方に注意する必要があります。続いて、給湯器のランニングコストを抑える方法3選を見ていきましょう。
電気代・ガス代を節約する

給湯器のランニングコストを抑えるためには、電気代・ガス代の節約が有効です。
ランニングコストの内訳には、給湯器のエネルギー代として電気代やガス代がかかります。この電気代やガス代の節約は、給湯器のランニングコストに直結します。
具体的な節約方法としては、下記のような方法が挙げられます。
- 使用する湯量を減らす
- 追い焚きの回数を減らす
- 電気料金の安い時間帯に給湯器を利用する
- 電源を都度消しする
上記のうち、電源をこまめに切って減るのは、お湯を使っていない時間の待機電力の分で、その量は機種によって異なります。
エコキュートの場合は、時間帯によって電気料金の単価が変わる料金プランで使うと、お湯を沸かす時間帯によって電気代が変わります。
エコキュートは主に深夜の電気料金を使用することで光熱費の削減ができますが、お湯切れによって日中に沸き上げをしてしまうと、電気代がかさむため注意が必要です。
このような給湯器の特性も理解した上で光熱費を節約し、給湯器のランニングコストを押さえましょう。
設置費用・初期費用を抑える
設置費用・初期費用を抑えることも、給湯器にトータルでかかるコストを抑えることにつながります。
給湯器の設置費用は給湯器の種類によっても異なりますが、業者によっても差があります。
できるだけ良心的な工事費用で給湯器の設置を行ってくれる業者を利用することで、設置費用を抑えることができます。
業者選びにもこだわり、給湯器のコストを削減してみてください。
定期点検を行って長く給湯器を使う
給湯器のランニングコストを抑えるためには、寿命を延ばすために定期点検を行うことも有効です。
給湯器の寿命の目安は10年程度ですが、使い方やによっては7~8年程度で故障してしまうケースも多いです。
このような故障を避けるためには、定期点検を行うことが重要です。石油給湯機・石油ふろがまには製造から9~11年のうちに受ける法定点検の制度があり、ガス給湯器は2021年8月に対象外となったため、大手メーカーの「あんしん点検」が受け皿になります。
このような制度を利用するのはもちろんですが、より早い段階で点検を受けるのもおすすめです。
給湯器のちょっとした不具合を感じたタイミングで点検を行うことで、給湯器を長く安全に使い続けやすくなります。
また、日頃から下記のようなポイントをご自身でチェックするのも重要です。
- 異音・異臭はないか
- エラーが頻発しないか
- 温度が上がりづらくないか
ランニングコストを抑えるための給湯器の選び方

ランニングコストを抑えるためには、給湯器の選び方も重要です。
ランニングコストを抑えるための給湯器の選び方のポイントを、2点ご紹介します。
ライフスタイル・家族構成に合った給湯器を選ぶ
給湯器のランニングコストを抑えるためにはまず、ライフスタイル・家族構成に合った給湯器を選ぶことが重要です。
ライフスタイルや家族構成に合わない給湯器を選ぶと、給湯器に無駄なお金をかけることにもなりかねません。
ガス給湯器には1分間に出る湯量によって号数が定められており、家族人数が多い場合にはより大きな号数の給湯器が必要です。号数と家族人数の目安は下記の通りです。
- 16号:単身者向け
- 20号:2人暮らし
- 24号:4人家族
エコキュートでは370Lまたは460Lの容量を選べることが多いですが、4人家族の場合は460Lの方がおすすめです。
また、家族の人数が多い場合には同時にお湯を使う場面が多いだけでなく、追い炊きなどの機能も必要になります。そのため、追い焚きなどの機能を備えた給湯器を選ぶことも重要です。
多機能タイプの給湯器やエコ給湯器は、給湯専門タイプの給湯器に比べて初期費用がかさみます。
しかし、実際に使う場面を考えるとコスパが良い可能性もあるため、ライフスタイルや家族構成に合った機能の給湯器を選びましょう。
安く給湯器を購入できる業者を選ぶ
コストを抑えられる給湯器を選ぶ上では、給湯器を安く購入できる業者を選ぶことも重要です。
既述の通り、給湯器の初期費用(本体価格および設置費用)を抑えられれば、光熱費や修理費用などに回せます。
給湯器の初期費用は業者によって大きく異なるため、良心的な料金設定の業者に工事を依頼しましょう。
複数の業者に工事費込みの料金で見積もりを出してもらい、料金を比較するのがおすすめです。
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よくあるご質問
給湯器ごとの年間ランニングコストはいくらですか。
パナソニックの試算(東京電力エナジーパートナーエリア。電気・ガスは2026年3月時点、石油は2026年1月時点の単価)では、給湯にかかる年間の光熱費はエコキュートが約36,000円で、従来型ガス給湯器(都市ガス)は約28,800円、石油給湯機は約56,400円、電気温水器は約121,200円、それぞれエコキュートより高くなります。エコジョーズは、リンナイの試算(LPガス)で従来型より年間約17,000円低くなっています。パナソニックとリンナイの試算は、燃料・料金単価・比べる機種が異なるため、金額同士を直接比べることはできません。金額は地域や料金プラン、お湯の使用量によって変わります。試算の条件は本文の「給湯器ごとのランニングコストを比較」の章に記載しています。
ランニングコストの内訳を知りたいです。
本記事の「給湯器のランニングコストの計算内訳」の章で解説しています。
ランニングコストを抑える方法はありますか。
本記事の「給湯器のランニングコストを抑える方法3選」の章で解説しています。
号数はどう選べばよいですか。
号数と家族人数の目安は、16号が単身者向け、20号が2人暮らし、24号が4人家族です。
エコキュートの容量はどれを選べばよいですか。
370Lまたは460Lの容量を選べることが多く、4人家族の場合は460Lをおすすめします。
修理費用はいくらかかりますか。
電装系の修理が1〜1.5万円、燃焼系の修理が7,000円程度、水制御系の修理が1万円程度です。
給湯器 ランニングコスト まとめ
この記事では、給湯器のランニングコストについて詳しく見てきました。
給湯器のランニングコストは、給湯器の種類によって「電気代のみ」「電気代+ガス代」が発生し、「メンテナンス費用」も加わります。
ガス給湯器の場合、ガス代は契約しているガスの種類(都市ガス・LPガス)と料金単価によって変わります。
また、パナソニックの試算(東京電力エナジーパートナーエリア。電気・ガスは2026年3月時点、石油は2026年1月時点の単価)で給湯にかかる年間の光熱費を比べると、低い順に次のようになります。エコジョーズは、リンナイの試算(LPガス)で従来型より年間約17,000円低くなっています。パナソニックとリンナイの試算は、燃料・料金単価・比べる機種が異なるため、金額同士を直接比べることはできません。
エコキュート < 従来型ガス給湯器(都市ガス) < 石油給湯機 < 電気温水器
給湯器のランニングコストを抑えるためには、日頃の節約やメンテナンスが重要ですが、業者選びも重要です。
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