給湯器の交換には、国や自治体が実施する補助金制度が活用できます。数万から数十万円の補助金が交付されるため、初期費用の大幅な削減につながってお得です。

補助金制度には対象機種や申請条件が設けられています。
条件を満たしていない場合、補助金は交付されません。初期費用は全額負担になるため、注意が必要です。
この記事では給湯器交換費用の補助金制度の対象者や補助額、活用するときの注意点を紹介します。給湯器交換の初期費用を抑えたい方や、お得な補助金制度を知りたい方にはとくにおすすめです。


【記事監修者】株式会社ミズテック 渡辺正弘
給湯器交換の現場経験15年以上。住宅設備の施工からメンテナンスまで幅広く対応、数千件以上の給湯器・エコキュート交換を手掛けてきました。お客様が安心して交換を進められるよう、最新メーカー動向や補助金制度も分かりやすい情報提供を心がけています。
■保有資格:給水装置工事主任、ガス機器設置スペシャリスト、ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者講、電気工事士1級
目次
【2025年】給湯器交換費用の補助金はいくら?
給湯器交換費用で補助金を活用すれば、30,000~200,000円が交付されます。補助額は補助金制度や工事の内容によって変動するため、事前に目を通しておくと安心です。
補助金事業 | 補助金額 |
---|---|
給湯省エネ事業 | 60,000~200,000円 |
子育てグリーン住宅支援事業 | 30,000円 |
自治体の補助金制度 | 各自治体で異なる |
給湯省エネ事業
1給湯省エネ2025事業は、高効率給湯器の導入を支援する事業です。新築または既存住宅に省エネ性能の高い給湯器を導入すると、60,000~200,000円が交付されます。

給湯省エネ2025事業には、撤去加算が設定されています。
給湯器の設置と合わせて電気蓄熱暖房機または電気温水器を撤去すると、40,000~80,000円が加算される仕組みです。
対象となる期間は、着工日が2024年11月22日から遅くとも2025年12月31日までです。予算は580億円(令和6年度補正予算)で、上限に達し次第締切を待たずに受付を終了します。
子育てグリーン住宅支援事業
2子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ性能の高い住宅を新築や購入、リフォームに対し支援を行う事業です。高効率給湯器を導入すると、エコ住宅設備の設置に該当するため定額が補助されます。
対象となる期間は、2024年11月22日以降に着工した工事です。申請開始から遅くとも2025年12月31日には、受付を終了します。
ただし、子育てグリーン住宅支援事業では申請額の合計が50,000円以下だと補助金は交付されません。国が実施する他の補助金事業との併用もできないので、お得感は少ないです。
自治体の補助金制度
例えば、東京では都内在住の方を対象にした3東京ゼロミエポイントを実施中です。対象の省エネ性能が高い機器に買い替えると、ポイントが付与されます。付与されたポイント分が直接値引きされるため、定価より安く購入可能です。
店舗での値引きは、事業に登録した家電販売事業者に限定されます。東京ゼロミエポイントで給湯器をお得に購入したい場合は、公式HPから対象の店舗をチェックしてください。
給湯器の補助金事業は横浜市や大阪府、埼玉県などさまざま自治体で実施されています。お住まいの各自治体情報を確認して、お得な情報を見逃さないようにするのが大切です。
給湯器の補助金申請ならミズテックへおまかせ!

給湯器交換で補助金の活用を検討中なら、ミズテックへご相談ください。給湯省エネ2025事業の登録事業者で、補助金申請の実績も豊富です。制度に精通した専門スタッフが申請から施工まで一貫対応で、初めての方も安心して利用できます。

ミズテックは、24時間365日受け付けを行っています。
最短即日には交換可能のスピード対応で、今すぐ給湯器を交換したい方も安心です。
補助金制度を活用する前に知っておきたい・給湯器の交換費用相場は?

給湯器の交換にかかる費用相場は、設置方法や機能によって変動します。100,000円以上の差額が発生する場合もあるため、初期費用を抑えたい方は相場を抑えつつ選択するのが大切です。
設置タイプ | 機能タイプ | 費用相場 |
---|---|---|
壁掛け(戸建て) | 給湯専用 | 80,000~120,000円 |
壁掛け(戸建て) | オート | 140,000~200,000円 |
壁掛け(戸建て) | フルオート | 160,000~210,000円 |
据置(戸建て) | 給湯専用 | 110,000~180,000円 |
据置(戸建て) | オート | 170,000~190,000円 |
据置(戸建て) | フルオート | 190,000~210,000円 |
壁掛け(マンション) | 給湯専用 | 80,000~120,000円 |
壁掛け(マンション) | オート | 140,000~200,000円 |
壁掛け(マンション) | フルオート | 160,000~210,000円 |
PS設置(マンション) | 給湯専用 | 90,000~120,000円 |
PS設置(マンション) | オート | 150,000~200,000円 |
PS設置(マンション) | フルオート | 170,000~220,000円 |
戸建てで最も手頃なのは、壁掛けタイプの給湯専用の給湯器です。お湯張りに特化したシンプルな給湯器で、本体価格・工事費を安く抑えられます。
マンションで最も高額なのは、PS設置タイプのフルオートです。玄関横にあるパイプシャフト(パイプスペース)に、給湯器を設置するタイプです。扉内スペースに収納するため雨や埃、風などの影響を受けづらく給湯器本体の劣化を防ぎます。
給湯器交換費用の内訳は?

給湯器の交換にかかる費用は本体価格と工事費、その他費用で構成されています。今回は、各項目の詳細と費用目安を紹介します。
本体価格
給湯器本体の価格はタイプや機能、号数によって大きく変動します。号数は、水温+25℃のお湯を1分間に出せる量を表したものです。号数が大きいほど多くのお湯を1度に供給できる一方、初期費用やランニングコストは高くつきます。
最も本体価格が安いのは、給湯専用です。オート・フルオートタイプは沢山の機能が搭載されており便利な一方、工事が複雑で高額な傾向にあります。高効率給湯器は初期費用は高くつくものの、維持費は安く済みます。
工事費
給湯器交換費用の工事費は既存機器の撤去や設置、配管の接続などを含みます。
工事費の内訳 | 費用相場 |
---|---|
機器撤去処分費 | 3,000~5,000円 |
機器設置工事費 | 5,000~15,000円 |
配管接続費 | 25,000~45,000円 |
保温復旧費 | 2,000~5,000円 |
試運転調整費 | 3,000~5,000円 |
諸経費 | 5,000~10,000円 |
ドレン排水工事費 | 5,000~10,000円 |
工事費は、業者によって異なります。複数の業者から相見積もりを取って、安く済むところを見つけるのが大切です。事前に相見積もりを取らないと、高額な請求をされて損するリスクがあります。
その他追加費用
その他追加費用は、設置環境や給湯器のタイプによって発生する費用です。
追加費用の内訳 | 費用相場 |
---|---|
搬入費 | 3,000~5,000円 |
壁貫通工事費 | 5,000~10,000円 |
配管・雑資材費 | 5,000~25,000円 |
電源コンセント増設費 | 3,000~10,000円 |
試運転調整費 | 3,000~5,000円 |
排気筒接続費 | 3,000~5,000円 |
オプション追加費 | 10,000~20,000円 |
例えば既存機器とは異なるタイプの給湯器を設置する場合、設置環境が異なる場合があります。足場の調整や整理など、基本工事とは異なる工程が求められるため追加費用がかかります。
給湯器交換に補助金制度を活用する際の注意点は?

給湯器の交換費用を抑えるために補助金制度を活用するときは、3つの点に注意が必要です。注意点を事前に把握しておかないと、補助金制度の恩恵を受けられないリスクがあります。
期間が決まっている
給湯器交換費用の補助金には、期限が設けられています。締切までに申請・手続きを済ませないと、補助金が交付されません。補助額を申請するときには、締切に余裕をもって手続きを行うのが大切です。
補助金の申請途中で不具合が見つかると、再申請が求められます。再申請中に期限を迎えてしまった場合も、補助金は受け取れません。再申請を求められても焦らず行動できるように、スケジュールには余裕をもって進めるのが必要です。
予算上限に達すると終了する
給湯器交換で活用できる補助金には、予算の上限が設定されています。予算上限に達した場合、期限を待つことなく受付を終了するため注意が必要です。多くの補助金制度は、締切前に受付を終了しています。
年度末や予算締切前などは、申請が集中するケースが多くあります。あっという間に予算上限に達して、補助金が受け取れないリスクもあるので早めに申請しておくと安心です。

予算の申請状況は、公式HPでチェックできます。
毎月更新で掲載されるので、気になる補助金制度があるときはこまめに確認するのがおすすめです。
併用できない補助金制度も
同一の給湯器に対して、複数の補助金制度を同時に併用はできません。給湯器の導入で補助金を活用する場合、過去に申請した記録がないか確認が必須です。仮に2つの補助金制度に申請していた場合は、どちらかの手続きをキャンセルする必要があるので注意が必要です。
補助金を申請するときには、それぞれの条件や金額を十分見比べます。最も補助金額が大きいものを探し出して、お得に給湯器を導入するのが大切です。
給湯器交換でよくある質問

給湯器交換で補助金を活用するときに、よくある3つの質問に回答します。補助金に関する不安や疑問を払しょくして、交付を確実に受け取るのが大切です。
給湯器の買い換えに補助金は出ますか?
給湯器の買い替えにも、補助金は活用できます。高い省エネ性能をもつ給湯器への買い替えなら、紹介した給湯省エネ2025事業や子育てグリーン住宅支援事業も対象です。
補助金の申請の条件や対象機種は、それぞれ異なります。買い替え機種を未だ迷っている方は、補助金の内容を確認してから決定するのもおすすめです。
給湯器交換費用はどれくらいですか?
給湯器の交換にかかる費用は、工事費込みで150,0000~400,000円です。費用は機種や機能、号数によって大きく変動します。
お湯を供給するだけの給湯専用より、便利な機能付きのオート・フルオートや省エネ性能が高い高効率給湯器のほうが高額な傾向にあります。1人暮らしで必要最低限の機能で十分な方や、初期費用を抑えたい方には給湯専用と相性が良いです。
給湯器の15万円の補助金とは何ですか?
去年省エネ性能が高い高効率給湯器を対象に実施された、給湯省エネ2024事業の補助額です。事業で交付される金額は毎年異なる場合が多くあるため、その都度公式HPをチェックしておくと安心です。
今年発表された給湯省エネ2025事業では最大で200,000円、撤去加算額を加えれば280,000円が交付されます。事業を上手に活用すれば初期費用の大幅な削減につながるので、チェック必至です。
補助金を活用して給湯器を交換するならミズテックへご相談を!

給湯器交換の費用を抑えるには、補助金の活用が必要不可欠です。給湯器には複数の補助金が適用されるため、自身の条件に合うものを業者と相談しながら選択するのが大切です。
給湯器交換にかかる初期費用を抑えたい方は、ミズテックまでお問い合わせください。ミズテックはメーカーからの一括仕入れで不要なコストを削減し、最大80%OFFを実現しています。補助金と合わせると、メーカーやガス会社で購入するより圧倒的に安く購入できます。

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