マンション給湯器交換費用の相場は?誰が払うか、安く抑えるコツ

マンションの給湯器を交換する時の相場費用

マンションの給湯器交換にかかる費用は、機能や号数によって差がありますが、概ね10万〜20万円が相場です。

分譲マンションであれば基本的に居住者が負担しますが、状況によってはマンションの管理組合が負担するケースもあります。

一方、賃貸マンションの場合、居住者に過失のない通常の使用や経年劣化などが原因で給湯器が故障したとすると、管理会社や大家さんが負担することになるでしょう。

本記事では、マンションに設置されている給湯器の交換について、相場や費用負担者、安く交換するコツ、交換時期・寿命の判断、給湯器の選び方、依頼先の選び方まで徹底解説します。

リンナイガス給湯器の交換費用相場は?安く抑える方法、依頼先

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記事監修
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【記事監修者】株式会社ミズテック 渡辺正弘
給湯器交換の現場経験15年以上。住宅設備の施工からメンテナンスまで幅広く対応、数千件以上の給湯器・エコキュート交換を手掛けてきました。お客様が安心して交換を進められるよう、最新メーカー動向や補助金制度も分かりやすい情報提供を心がけています。
■保有資格:給水装置工事主任、ガス機器設置スペシャリスト、ガス消費機器設置工事監督者、ガス可とう管接続工事監督者講、電気工事士1級

目次

マンションの給湯器交換費用相場

マンションの給湯器交換費用相場

マンションの給湯器交換をする際の費用相場は、機能や号数によって差がありますが、概ね10万〜20万円です。

設置タイプ機能タイプ費用相場
壁掛け(マンション)給湯専用11万2,351円
壁掛け(マンション)オート17万7,747円
壁掛け(マンション)フルオート18万5,401円
PS設置(マンション)給湯専用6万9,800円
PS設置(マンション)オート15万7,426円
PS設置(マンション)フルオート17万5,956円

この費用は給湯器の「本体価格+施工代金」であり、給湯器専門業者であれば施工代金は5万円前後が相場です。

給湯器本体の価格は、同じ商品であれば「16号<20号<24号」の順で費用が上がり、機能面では「給湯専用(追い焚きができない)<ふろ給湯器(追い焚きができる)<給湯暖房熱源機(追い焚き+床暖房など)」の順で費用が上がります。

マンションの給湯器の交換費用は家族構成や必要な機能によって変わるので、詳しくは見積りをとって確認しましょう。

なお、中古マンションの場合も費用相場は基本的に変わりません。

築年数によっては給湯器が古く、交換が必要になる可能性があります。中古マンション購入時には、給湯器も一緒に交換すると安心です。

マンション給湯器交換の費用は誰が払う?

マンション給湯器交換の費用は誰が払う?

マンションにおいて給湯器を交換する場合、費用負担は分譲マンション、賃貸マンションで変わります

分譲マンションの場合

分譲マンションの場合、給湯器は「専有部分」(居住者が自由に使える部分)の設備とみなされるため、基本的には居住者が交換費用を負担します。

ただし、マンションの共用部分で発生した問題(配管の問題など)や管理組合の都合による修繕(大規模修繕の一環としての交換)に対しては、管理組合が責任をもちます。

なお、専有部分であっても、マンションでは設置できる機種や号数が限定されている場合があります。交換の際には、管理規約でどのように定められているか確認しておきましょう。

賃貸マンションの場合

賃貸マンションの給湯器は「共用設備」という扱いになるため、給湯器の持ち主は借主(居住者)ではなく貸主です。そのため、居住者に過失のない通常の使用や経年劣化などが原因で給湯器が故障した場合は、原則、管理会社や大家さんが負担します。

ただし、賃貸借契約書に「給湯器の交換費用などを借主が負担する」と特約がある場合には借主の負担となるため注意しましょう。

基本的に借主は勝手に給湯器の交換ができないため、給湯器の調子が悪ければ必ず貸主や管理会社に連絡しましょう。

中古マンションの場合

中古物件は「現状渡し」が原則です。そのため、基本的には買主(居住者)が負担しますが、売買契約書で「売主が給湯器交換費用を負担する」と定められている場合もあります。

また、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)が適用される場合(給湯器の重大な故障が隠されていたなど)も、売主が負担することがあります。

マンションの給湯器を安く交換するコツ

給湯器の交換は費用が高く、少しでも安く交換したいというのが本音でしょう。

マンションの給湯器を安く交換するコツは以下のとおりです。

それぞれのコツについて詳しく解説していきます。

使用年数が8年経っていなければ修理も検討する

マンションの給湯器を安く交換するためには、まず交換の必要性があるかを確認する必要があります。

給湯器の寿命は10年程度です。それ以上は故障が増えたり修理の部品が手に入らなかったりして、交換の必要性が出てきます。

しかし、8年以上使用していないのであれば、まだ故障が増える心配も少なくなります。無理に交換せず、修理で済ませるほうが安く済むでしょう。

また、以前設置した業者によっては8年や10年など長期間の保証がある場合もあるので、保証期間内であれば無償で修理できます。

まずは給湯器が保証期間内の範囲かどうかを調べ、保証期間外であれば修理と交換の両方の見積もりを取り、長い目で見てお得なほうを選ぶのが賢明です。

見積りを正しく理解して追加費用がかからないようにする

マンションの給湯器を安く交換するためには、見積りの内容を正しく理解して追加費用がかからないように気をつけましょう

複数の業者から見積りを取ったとき、最も安い見積りを出した業者が必ずしもよいとは限りません。

見積りを出してもらったら、業者に以下の5点を確認しましょう。

  • 給湯器の本体代金にリモコン代は含まれているか
  • 追加費用がかかる可能性はあるか
  • (見積りに出張費の項目がなければ)出張費は別途発生するか
  • 商品・工事の保証はあるか、ある場合は保証年数
  • 現地調査はあるか、ある場合はその費用

「見積りに給湯器のリモコン代金が含まれておらず当日に追加請求された」とならないためにも、リモコンの代金込みかどうかは念のため確認しておきましょう。

また、電話や写真の内容だけで見積りを取った場合、確認しきれない部分で追加費用がかかってしまう可能性はどうしてもあります。事前に説明を受けておくことで、当日に追加費用がかかったとしても納得したうえで依頼できます。

その他にも、出張費や現地調査の有無とその費用、商品・工事保証が何年付帯されているかも確認すべきです。

例えば、A社とB社でA社の見積りが5万円安かったとしても、A社の保証は3年間、B社の保証は10年間だった場合は、長い目で見ればB社のほうが安いと考えることもできます。

このように、見積りは表面的な金額だけで判断せず、中身までしっかり確認しましょう。

補助金制度を活用する

給湯器交換には、補助金制度が活用できます

例えば全国的に使える制度としては、経済産業省の「給湯省エネ2026事業」があります。条件を満たすと、最大10万円の補助金を受け取ることが可能です。

また、東京都では「分譲マンション省エネ型給湯器導入促進事業」を展開しており、エコジョーズやエコフィールの導入により最大7万円の補助金が受け取れます。

給湯器を交換する際には、使える補助金制度がないか確認しておくとよいでしょう。

給湯器 交換 業者 給湯省エネ2025事業をわかりやすく解説!補助金対象の機種や給付金額など気になる点を紹介

マンション給湯器の交換時期・寿命の判断

マンション給湯器の交換時期・寿命の判断

マンション給湯器の交換時期の目安は、設置から10年後です。トラブル症状があれば、寿命が近いといえるでしょう。

給湯器の寿命

マンション、一戸建てを問わず、設置から10年が給湯器の点検・交換時期の目安です。

特に調子が悪いということはなくても、目に見えない箇所では劣化が進んでいることも考えられます。10年が経過したら、念のため点検に出しましょう。

故障のサインと症状

マンションの給湯器に以下のような不具合が出ていれば、交換のサインです。

このような場合には配管や機器の故障が疑われますが、給湯器の型が古い場合は、部品が手に入らず修理ができない可能性があります。

また、長く使っている給湯器は不具合が増えてくるため、毎度修理をするよりも新しい給湯器に交換したほうが結果的に安くなることもあります。

よって、10年程度経過した給湯器で不具合のサインが出ている場合は、交換も検討しましょう。

10年経過時の交換メリット

設置から10年後を目安に交換すると、突発的な故障による緊急交換を避けられます。これにより、急な高額出費を防ぎ、計画的に交換を進められるでしょう。

また、最新機種への交換により、光熱費削減、安全性向上、快適性向上が期待できます。

特にマンションでは、水漏れによる階下への被害リスクも考慮すると、予防的な交換は住民トラブルの回避にもつながります。

マンションにおける給湯器の選び方

マンションにおける給湯器の選び方

マンションにおける給湯器の選び方を解説します。給湯器選びに迷う方はぜひ参考にしてください。

号数の選び方

給湯器を選ぶときは、まずサイズを見てみましょう。

給湯器は、だいたい「16号」「20号」「24号」の3つのサイズに分かれており、ご家庭の世帯人数から考えるのがおすすめです。

号数世帯人数の目安
16号1人暮らし
20号2~3人
24号4人以上

給湯器が小さければ小さいほど、一度に使える湯量も少なくなります。

そのため、数名が同時にお風呂に入ったりお湯で洗い物をしたりする場合、号数の小さい給湯器だと不便です。

機能タイプの選び方

給湯器は、ただお湯をつくれるだけの機器ではありません。もちろんお湯をつくるだけの「給湯専用」もありますが、「オート」や「フルオート」というタイプもあります。

タイプ特徴
給湯専用シャワーや蛇口へお湯を供給する
オート湯張りや追い焚き、保温まで自動で行う
フルオートオートの機能に加え、自動足し湯と配管洗浄を行う

フルオートの場合、足し湯や配管洗浄も自動で行えるので、忙しい方や家事を時短したい方におすすめです。

ただし、「給湯専用<オート<フルオート」の順で便利になる分、本体価格も高くなります

設置タイプの選び方

集合住宅であればパイプスペース(PS)への設置、戸建て住宅であればベランダ壁掛け設置であることが多く、設置方法によって給湯器の形が異なります

ほしい給湯器があっても設置方法によっては選べないことがあるため、ご家庭に設置が可能かを業者に確認してから購入しましょう。

給湯器交換をどこに頼むか|選び方のポイント

給湯器交換を依頼する際のポイント

「給湯器交換をどこに頼めばいいのかな」「何に注意して選べばいいの?」とお悩みの方は、以下のポイントで選びましょう。

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

給湯器修理・交換の専門業者

給湯器を交換するなら給湯器専門業者がおすすめ

給湯器交換は、給湯器修理・交換の専門業者を選ぶことが大切です。

給湯器の交換ができる業者は以下のようにさまざまですが、そのタイプの違いによって特徴が異なります。

依頼先特徴
給湯器メーカー高い知名度があり安心して依頼できるが、実際の作業を外注業者に発注しているケースがあり、価格が不透明なところもある
ガス会社高い知名度があり安心して依頼できるが、給湯器をメインとして扱っているわけではないため、品揃えや価格の面で不便さを感じやすい
給湯器専門業者メーカーを問わずあらゆる給湯器を取り扱っており、種類も数も豊富に抱えている。業者同士の競争が激しく、質の高いサービスを提供しつつ価格も安い

給湯器専門業者はさまざまなメーカーや種類に対応しつつ、手頃な価格で提供している傾向があります。とはいえ、給湯器専門業者は数が多く、サービスの質や価格も業者によって異なるので、以降で解説するポイントも参考にしながら選びましょう。

給湯器の修理・交換までにかかる時間の速さ

給湯器の故障は生活に直結する問題のため、給湯器の修理・交換までにかかる時間の速さで検討しましょう。土日祝日であっても対応してもらえる業者を選択するのがおすすめです。

給湯器専門業者であれば土日祝日に営業している業者が多く、受付のみであれば24時間、電話対応可能な業者もあります。

また、受付から施工開始まで最短30分程度、給湯器の交換終了まで2時間程度で終了するケースもあります。特に急いでいる場合は、少しでも早く対応してくれる業者を選びましょう。

修理・交換にかかる費用

給湯器交換業者は、料金で選ぶ

給湯器の交換にかかる費用は、工事費+給湯器の本体代金です。その費用は業者によっては大きく違うことがあり、同じ給湯器・施工方法でもかなりの差になる場合があります。

また、安いだけの見積書に騙されないよう注意してください。

なお、給湯器がエコキュートやエネファームであれば、補助金が申請できる場合があります。補助金を利用したい方は、補助金に詳しく明確な返答のある業者がおすすめです。

業者 給湯器交換を即日で対応してほしい方へ|対応条件・費用・業者選びのポイントを解説

保証期間やアフターサービスの充実さ

給湯器交換の業者選びにおいては、保証期間やアフターサービスの充実さも検討ポイントです。

多くの場合、給湯器のメーカー保証は1〜2年ですが、給湯器の耐用年数は10年程度であるため、業者独自の商品保証や工事保証が重要です。

業者独自の保証期間は3〜10年程度と業者によって大きく違いがあり、保証期間やアフターサービスについてはしっかりと確認しなければなりません。

給湯器は基本的に屋外に設置されるため、凍結や落雷など天候によるリスクにさらされており、故障の可能性を常にはらんでいます。それにも関わらず、保証期間が短かったりアフターサービスの内容が悪かったりすれば余計な費用がかかります。

給湯器は長く使用するものですので、料金の安さだけでなく、保証期間とアフターサービスの内容も重視しましょう。

施工実績

給湯器専門業者は、施工実績で選ぶ

業者の施工実績も、給湯器交換の業者選びにおいて注意したいポイントです。

多くの業者は公式Webサイトで実績を公表しており、簡単に知ることができます。施工実績を公表してない業者は実績が乏しく、技術力に不安が残るでしょう。

また、施工実績を載せていても、施工日時を載せてない場合には注意が必要です。日時の記載がなければいつ施工したものかわからず、数年間更新されてないことも考えられます。

業者を選ぶ際には施工実績およびその日時も確認し、定期的に施工を行っているか見極めることが大切です。

在庫量

給湯器交換の業者選びにおいては、給湯器の在庫量も重要な確認ポイントです。

在庫を保有していなければメーカーから取り寄せる時間がかかり、当日・翌日対応はできません。

設置までにかなりの時間がかかるだけでなく、状況によっては希望してないメーカーや型番の給湯器を選ばければならなくなります。

反対に、部品の供給不足などでメーカーの給湯器製造数が減っても、多くの在庫を保有している業者であれば即日対応が可能です。

給湯器工事はミズテックにお任せ!

ミズテックに依頼する3つのメリット

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ミズテックには、高度な技術と確かな経験を持った有資格の専門スタッフが多数在籍しています。

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技術力の必要な修理も積極的に受け付けており、安心して修理を依頼できます。まずはお気軽にお見積りをしてみてください。

マンションの給湯器交換費用に関してよくある質問

マンションの給湯器交換費用に関してよくある質問

マンションで給湯器を交換する際には、困ることが出てくるかと思います。

交換費用や寿命について知っておきましょう。

マンションの給湯器の交換費用はいくらですか?

機能や号数によって異なりますが、交換の場合にかかる費用は約10万〜20万円が相場です。詳しくは見積りをとって確認するのがおすすめです。

マンションの給湯器交換費用は誰が払いますか?

分譲マンションの場合、基本的には居住者が支払いますが、規約が存在する場合もあるため、管理会社への連絡が必要です。

一方、賃貸マンションの場合、居住者に過失のない通常の使用や経年劣化などが原因で給湯器が使えなくなった場合は管理会社・大家が負担します。

ただし、賃貸借契約書に給湯器の交換費用などを借主が負担すると特約がある場合には借主の負担となるでしょう。

マンションの給湯器の寿命は?

給湯器の寿命は、10年が目安とされています。

特に中古マンションの場合、給湯器が古い場合があります。もともと備わっている給湯器の寿命は、新品のものより短くなっていると思っておくとよいでしょう。

マンションの給湯器の寿命 マンションの給湯器の寿命は?20年以上使える?

マンションの給湯器交換にかかる時間はどれくらいですか?

マンションの場合、給湯器を交換する前に管理組合・管理会社に連絡しなければなりません。そのため、ご自身ですべて手配して対応するよりも初動が遅れることは否めません。

しかし、その後は対応の早い給湯器専門業者に依頼すれば、見積もりから工事まですぐに対応してもらえます

業者によっては当日~数日以内の対応が可能です。

給湯器の画像 給湯器交換にかかる時間は?費用相場や工事の流れを解説

マンションの給湯器交換にかかる費用を正しく理解して手続きしよう

マンションの給湯器交換にかかる費用を正しく理解して手続きしよう

給湯器の寿命は10年程度です。10年近く使用した給湯器は、故障が増えてきたら交換する必要があります。

マンションにおける給湯器の交換費用の相場は概ね10〜20万円です。号数や機能によって金額に差が出るため、急いでいても複数の業者から見積りを取りましょう

また、マンションには管理会社や管理組合が入っている場合がほとんどであり、勝手に給湯器を交換できない可能性があります。

給湯器交換の際には、お住まいのマンションのルールを確認しておきましょう。

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