目次
LINEで簡単30秒見積もり


かんたん概算料金チェック
給湯器から異音が出る?うなり音の判別方法と対処法について
給湯器は、内部の機能部品が作動すると基本的に何かしらの作動音が聞こえます。
各機能部品の作動する音は、通常は給湯器の性能を発揮している正常な音が聞こえますが、特に給湯器の設置から10年近くも月日が経過すると気になる音や明らかに危険を感じるような音が聞こえる場合があります。
また音一つ取っても、聞く人によって聞こえ方は人それぞれであり、個人差がつきものです。
大切なことはおかしいと思ったら躊躇なくプロの業者へ相談することです。
ここでは一般的に正常な音と注意を要する音はどのように聞こえるのか、また音の原因や症状について詳しく解説していきます。
正常な給湯器の音「ブーン」
給湯器内部から聞こえる「ブーン」という音は、ファンモーターが回転している音で、出湯開始から回転音が聞こえます。給湯器の運転停止後もファンモーターは一定時間の回転を続け、次第に停止する仕様となっています。
「ブーン」という音は、給湯器メーカーがQ&Aで公表している代表的な正常音の一つです。
正常な給湯器の音「ピヨピヨ」
給湯器内部から聞こえる「ピヨピヨ」という音は、給湯器の作動音で電源がONの状態で耳を澄ますと僅かに聞こえます。
日常では意識して聞くことのない「ピヨピヨ」音ですが、正常な状態で聞こえる音です。
正常な給湯器の音「グワン」「ウーン」
給湯器から聞こえる「グワン」や「ウーン」という音は、給湯器内部の循環ポンプが作動し、ポンプが回るときに聞こえます。
浴槽周辺から何かの振動音のよう聞こえるため、違和感のある音ですが、「グワン」や「ウーン」という音は、給湯器メーカーがQ&Aで公表している代表的な正常音の一つです。
特に冬の冷え込みの厳しい日は、給湯機器本体とおいだき配管の凍結を予防するために循環ポンプが作動して音が聞こえます。音が気になる場合は、循環アダプターより5cm以上水やお湯をためておくと音が軽減されます。
その他、給湯器内部の凍結を防止するため、凍結防止ヒーターが作動します。凍結防止ヒーターの作動も循環ポンプの回転音と同様に「グワン」や「ウーン」という音が聞こえますが正常音です。
正常な給湯器の音「クックックー」
給湯器から聞こえる「クックックー」という音は、給湯栓(蛇口)の開閉操作をおこなった時に聞こえます。
給湯器の再使用時の点火やお湯の温度を早く安定させるためにファンモーターが作動している正常音です。
正常な給湯器の音「ジュージュー」
給湯器から聞こえる「ジュージュー」という音は、給湯器作動後に燃焼させたガスに含まれる水蒸気が給湯器内部で結露して結露水が高温部分に触れた時に聞こえる正常音です。
要注意!給湯器の異音「ピーッ」
給湯器から聞こえる「ピーッ」という汽笛や笛のような音は、ファンモーターの不具合や燃焼状態に異常が発生している、また空気とガスのバランスが崩れているときに聞こえる音です。
原因として給湯器内部部品の経年劣化による異常音の発出の可能性が高く、異常音が続く場合は、業者による点検をおすすめします。
ただし、一時的にバーナーが空気過剰の状態となり、「ピーッ」という音が聞こえることがありますが、音が毎回のように継続せず一時的である場合は故障の可能性は低いと考えられます。
要注意!給湯器の異音「ボンッ」
給湯器から聞こえる「ボンッ」という爆発のような音は、着火時に内部部品の経年劣化などによって爆発的な着火を起こしているときに聞こえる音です。また、音のあとにガスの臭いがした場合や黒煙が排気口から確認できる場合は、不完全燃焼を起こしている可能性が極めて高いため、即給湯器の使用を中止し、業者へ点検を依頼します。
「ボンッ」という音は、生死に関わる大変危険な状態であると考えて下さい。
要注意!給湯器の異音「キーン」
蛇口を閉めたあとに配管から聞こえる「キーン」という金属音のような共鳴音は、急に蛇口を閉止した時に配管内で急激な圧力の変化が発生したときに聞こえる音です。
通称「ウォーターハンマー現象」や「水撃作用」と呼ばれ、後に給湯器のセンサー類に影響を与えるだけでなく、水道管破裂の恐れがあるため、早めに業者へ点検を依頼します。
ウォーターハンマー現象を軽減させる方法として、蛇口をゆっくり閉めることが効果的ですが、他に水道元栓を全開にせずに水圧を弱めることも一つ手段として挙げられます。
要注意!給湯器の異音「ゴーッ」
給湯器から「ゴーッ」という音が聞こえる場合は、強風などによって排気口からゴミなどの異物が混入して音を発している可能性があります。
異物の混入は、十分な給排気ができず給湯器の能力を低下させる原因となります。また給湯器内部で不完全燃焼を引き起こす可能性があるため、早めに業者へ点検を依頼します。
要注意!給湯器の異音「ポコンポコン」
風呂釜から「ポコンポコン」という釜鳴音は、循環パイプの折れ曲がりや熱交換器の異物の詰まりなどによって発生する音です。
釜鳴音は通常おいだき使用時に聞こえる音で、掃除不足や入浴剤の使用によって蓄積された異物が原因として挙げられます。
浴槽の循環アダプターのフィルターの詰まりを除去して音が鳴りやむ場合もありますが、音が継続する、またそのまま現象を放置しておくと、次第に詰まりが蓄積されて熱交換器などの交換が必要となるため早めに業者へ相談することが必要です。
異音がする時の確認すべき4つのポイント
給湯器から異音がする場合は、「ガス臭くないか」、「エラーコードは点滅していないか」、「排気口・排気筒・排気管に異常はないか」「どこでどんな音が聞こえるか」の4つのポイントを確認しておくことで、症状に対してより適切な対処が可能となります。
1.ガス臭いか?
特に着火時に爆発的な着火音が聞こえたあとは、給湯器のガス栓を閉栓して電源を切り、窓を開けて十分な換気(換気扇のON/OFFは絶対におこなわないこと)をおこないます。ガスの臭いがする場合は、給湯器内部のガスを供給する経路でガス漏れが発生し、同時に不完全燃焼を起こしている可能性があります。
最も気を付けておかなければならないことは、一酸化炭素中毒を引き起こす、また給湯器本体が爆発する可能性など大変危険な状態にあることを認識しておくことです。
2.エラーコードが出ているか?
異音が聞こえた場合は、給湯器のリモコンにエラーコードが点滅されていないか確認します。
エラーコードが点滅している場合は、給湯器に何らかの不具合が生じて、その原因や場所をリモコン上の数字でお知らせしている状態です。
給湯器の取扱説明書や給湯器メーカーのホームページ上で公開されているエラーコードの内容に従って対処します。
3.排気口・排気筒・排気管の確認を
給湯器やその周辺から「ゴーッ」という音が聞こえる場合は、給排気口が異物で塞がれている、また内部の熱交換器のフィンが詰まっているなど、排気通路の閉塞や詰まりの可能性があります。
埃やゴミの集積、排気口がビニールなどで塞がれていないか確認して異物を取り除きます。可能な限り異物を取り除いても症状が変わらない場合は給湯器内部での異物の詰まりが疑われるため業者による早めの対応が必要です。
また不完全燃焼を起こしている可能性も疑われるため、大変危険な状態であることを認識しておく必要があります。
4.音の種類が正常か異音なのか判別
給湯器から聞こえる音が正常な状態であるのか、または異常な状態であるのかを判断するのは非常に困難な作業となります。
異音がする場合、その音が「正常」なのか「異常」なのかを判断しようとするのではなく、音が聞こえる場所や状況をより正確に把握しておくことが早期解決をする上で最も大切なことです。
把握しておくべき事項は以下の通りです。
異音が聞こえる場所
①給湯器のどこで音が聞こえるか(給湯器の前や裏など)
②部屋の中でも音が聞こえるか
③お風呂の中でも音が聞こえるか
④給湯器に耳を当てなくても音が聞こえるか
異音が発生するタイミングはいつなのか
①給湯器の運転開始時
②給湯器の運転停止後
③給湯器の運転中
④給湯器本体が振動しているとき
⑤湯はり運転時
⑥おいだき運転時
⑦暖房運転時
⑧給湯と暖房運転の同時使用の時
異音の状況(変化など)
①音の強弱
②高い音や低い音などどのような音が聞こえるか(うなり音や爆発音など)
上記3点をなるべく正確に把握して業者の点検担当者へお伝えして下さい。
変な音だなと思ったら不具合の前兆かも。早めに業者に相談を
給湯器から聞こえる音は、正常な音なのか異常を示す音なのか判別することは非常に困難です。日頃から現場で音の確認をおこなっていると、通報された音が実は給湯器ではなく、室外機やマンション共用部からの共鳴音なども少なくありません。
個々によって音の感じ方は異なりますが、大切なことは異常と感じたら不具合の前兆であると思い、修理や交換を視野に入れ、躊躇なくプロの業者へ相談することです。
給湯器は不具合を起こしていても作動することが多く、異音の状態が続くと最悪はガス事故に繋がる可能性も秘めているため、迅速に対応してもらえる業者へ相談しましょう。
オペレーターより正式な見積を希望しますか?