給湯器が「ピー」と音を鳴らす原因・解決方法やエラーコードの意味

リモコンにエラーコードが表示されている時の対処方法

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給湯器がピーピー鳴っている原因は?エラーコード表示あり

【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作

エラーコードとは、給湯器に何らかの不具合が生じた場合に給湯器のリモコン側で原因や場所をお知らせするコード(数字または数字とアルファベットの組み合わせ)のことで、エラーコードにはそれぞれに意味があります。

また、エラーコードが点滅表示された場合、必ずしも給湯器の故障が原因とは限らず、下記にお伝えする2つのリセット操作で給湯器が簡単に復旧できることも少なくありません。

エラーコードが表示されたら、まず一度リセット操作を試してみましょう。

エラーリセットその1 給湯器リモコンのリセット

①給湯器の運転を全て停止する
②リモコンの電源を「切」にする
③リモコンの電源を「入」にする
④エラーコードが液晶画面から消えていることを確認する
⑤エラーが点滅表示された時と同じ操作を行う

エラーリセットその2 給湯器電源プラグのリセット

リセット操作前の注意事項!!
給湯器電源プラグでのリセット方法は、安全上、以下の状況下においては絶対に行わないで下さい。

■ガス臭いにおいがするとき(危険性:引火の恐れ)
■雨が降っているとき(危険性:感電の恐れ)

①給湯器電源プラグをコンセントから抜く
②10秒ほど経過した後に電源プラグをコンセントへ差し込む
③給湯器が停止した時と同じ操作を行う

上記2つのリセット操作で再びエラーコードが点滅表示、または給湯器が不作動となった場合は、根本的な不具合が解消されていません。

その際は、給湯器の取扱説明書に記載されているエラーコードと照合、または給湯器メーカーのホームページのQ&Aでエラーコードを入力して内容を確認し、個々の対処法に従い対応して下さい。

また、リモコンの種類によってエラーコードが点滅表示されると同時に警告音が鳴るタイプのものや鳴らないタイプのもの、また警告音もそれぞれに異なるため、音は必ずしも「ピーピー」という音ではありません。

エラーコード「11・111・112・113」が表示された場合

【11・111・112・113】のエラーコードは、何らかの原因で点火ができない場合に表示されます。
このエラーコードは、給湯器本体以外の原因による発生が多く、ご自身で解決できる可能性があります。

■原因その1 強風などによる悪天候で点火不良を起こしている

大雨を伴う強風時や多湿の時期に、給湯器の排気口から雨水が入り込む、また強風で点火しにくくなることで点火不良を起こすことがあります。

■対処法
天候の回復を待ち、給湯器のリセット操作を実施します。
リセット操作は、上述の章 「【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作」を参照して下さい。

■原因その2 ガス栓・ガスメーター・ガス切れでガスの供給が遮断されている

多くのケースで見受けられる原因として、ガスの遮断が挙げられます。

既にガスが遮断された状態でお湯を出そうとして蛇口を捻ると点火不良と判断されてエラーが発生します。原因は明らかにガスの遮断によるものですが、ガスの遮断に至るまでの要因は以下のケースが考えられます。

①ガス栓の閉栓(給湯器のガス配管側・ガスメーター周辺・ガスボンベ周辺(プロパンガス利用のみ))
長期間空き家の状態で一時的に閉栓したなど
②ガスメーターの遮断
  普段よりも長い時間ガスを使い続け自動的に遮断したなど
③ガス切れ(プロパンガス利用のみ)
 ガスボンベの交換周期より前に多くのガスを使用した

■対処法
①ガス栓の開栓
②ガスメーターの遮断解除
③プロパンガスの場合、上記①、②の対処法で復旧しない時は、最終的にガス切れを疑い、契約しているガス会社へ連絡します。

■原因その3 給湯器内部のシステムエラー

給湯器内部は電装基盤で制御されており、何らかの原因により一時的にシステムエラーを発生させるケースがあります。

■対処法
給湯器のリセット操作を実施します。
リセット操作は、上述の章 「【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作」を参照して下さい。

また、リセット操作を実施した後に再びエラーコードが発生する場合は、故障の可能性が疑われるため、業者に点検依頼をおこないます。

エラーコード「12・121・122・123」が表示された場合

【12・121・122・123】のエラーコードは、何らかの原因で着火した状態が維持できずに火が消える現象の場合に表示されます。
このエラーコードは、給湯器本体以外の原因による発生が多く、ご自身で解決できる可能性があります。

■原因その1 強風などによる悪天候で途中失火を起こしている
■原因その2 ガス栓・ガスメーター・ガス切れでガスの供給が遮断されている
■原因その3 給湯器内部のシステムエラー

上記3つの原因とその対処法は、上述の章「エラーコード「11・111・112・113」が表示された場合」を参照して下さい。

■原因その4 給湯器の給気や排気に異常をきたしている
給湯器の給排気口が強風などによって飛ばされたビニールで塞がれてしまったなど、一時的に十分な給排気ができず、途中失火した可能性が考えられます。

■対処法
給排気の妨げとなるビニールや異物、延びた草などを取り除きます。

エラーコード「14・140」が表示された場合

【14・140】のエラーコードは、給湯器内部の水をお湯に変える熱交換器の損傷や電装基盤、回路などの故障や異常で高温のお湯が出湯されることを防ぐことを目的として、温度ヒューズや過熱防止装置を作動させた場合に表示されます。

■対処法
業者に点検を依頼して下さい。
業者に点検依頼する前にリセット操作による復旧を試みたい方は、高温出湯による火傷のリスクを念頭に置き、自己責任の元で給湯器のリセット操作を実施してみて下さい。

リセット操作は、上述の章 「【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作」を参照して下さい。

エラーコード「290」が表示された場合

【290】のエラーコードは、エコジョーズタイプの給湯器特有のエラーで、中和器内部やドレン排水管に異物の詰まりが発生した、また中和器の電極に異常がある場合に表示されます。

■対処法
ドレン排水管の先端が水に浸かっている、または異物が確認できる場合は取り除きます。
冬季で外気温が0℃を下回るような気象状況の場合には、ドレン排水管の凍結が考えられるため、自然解凍を待ちます。

上記対応後、給湯器のリセット操作を実施します。
リセット操作は、上述の章 「【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作」を参照して下さい。

また、リセット操作を実施した後に再びエラーコードが発生する場合は、部品の修理や交換が必要となるため、業者へ点検を依頼して下さい。

エラーコード「76・760」が表示された場合

【76・760】のエラーコードは、主に部品の劣化に伴うリモコンや給湯器の電装基盤の異常、ケーブルの接触不良などが原因で、リモコンの通信に異常をきたしている場合に表示されます。

■対処法
給湯器のリセット操作を実施します。
リセット操作は、上述の章 「【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作」を参照して下さい。

リセット操作で復旧しない場合は、部品の修理や交換が必要となるため、業者へ点検を依頼して下さい。

エラーコード「92・920」が表示された場合

【92・920】のエラーコードは、エコジョーズタイプの給湯器特有のエラーで、中和剤の残量が少なくなった場合に表示されます。

このエラーコードが表示された場合でも、給湯器を継続して使用することは可能ですが、時間の経過と共に突然給湯器が停止するため早めの対処が必要です。

■対処法
中和器の交換が必要となるため、業者へ点検を依頼します。

給湯器がピーピー鳴っている原因は?エラーコード表示なし

給湯器以外のものが鳴っているケース

ガスコンロの電池が切れた時、またガスコンロを使用している途中に過熱防止装置などの安全装置が働き、火を途中で自動消化したときに「ピーピー」と警告音が鳴ることがあります。

■対処法
ガスコンロ本体の電池交換ランプが点滅している場合は、新しい電池へ交換します。

また、電池交換ランプの点滅がなく「ピー」という警告音が鳴っている場合は、安全装置が働いた可能性があるため、ガスコンロの点火ボタンまたは点火ツマミを「止め」の位置に戻してから再度点火操作をおこないます。

再度点火操作をおこなうことで、警告音が鳴りやみますが、万が一症状が改善しない場合は、ガスコンロ内部の部品故障の可能性が考えられるため、業者による点検を依頼して下さい。

お湯をだすとピーピーなるケース

お湯を出すと給湯器から「ピー」という笛のような音が聞こえる場合は、給湯器内部で一時的にバーナーが空気過剰となっているときに聞こえます。

しかし、お湯を出すたびに音が聞こえる場合は、主にファンモーターに不具合が生じている可能性があり、故障の前兆として現れる症状です。

■対処法
「ピー」という音が継続する場合は、業者による点検を依頼して下さい。

給湯器のリモコンが鳴っているケース

給湯器リモコンを操作していないにも関わらず、急に音が鳴る場合は、給湯器周辺の機器が鳴っている、または給湯器リモコンや給湯器本体に不具合が発生している場合があります。

■対処法
給湯器以外の機器などで音が鳴っている可能性があるため、一度給湯器のコンセントを抜きます。
給湯器のコンセントを抜いても音が鳴る場合は、給湯器周辺の機器で音が鳴っている可能性が高いため、周辺機器などの音を確認して下さい。

給湯器のコンセントを抜いて音が鳴りやんだ場合は、リモコンまたは給湯器本体に何らかの不具合が発生している可能性があるため、業者に点検を依頼して下さい。

給湯器の経年劣化

給湯器本体から音が聞こえる場合、給湯器の内部部品の経年劣化が原因で鳴っている可能性も考えられます。

一般的に約10年以上経過した給湯器は、部品の劣化や摩耗が進むため、故障が避けられません。故障した場合でも、部品を交換してしまえば当然復旧し、本来の給湯能力を発揮することができます。

しかし、給湯器の製造終了から約10年間はメーカー側で部品を保有していますが、それ以上の期間が経過すると部品の保有がなく修理ができない状況となるため、給湯器の交換を余儀なくされることがあります。

また参考までに、給湯器メーカー側では、給湯器が安全上支障なく使用することができる期間(=設計上の標準使用期間と表現しています。) として、10年を目安としています。

■対処法
上述の背景を踏まえ、給湯器の設置から約10年以上経過した機器は、安全のためにも交換をおすすめします。

給湯器の『修理/交換・費用』について

業者に依頼する前に一度試しておきたい解決方法

給湯器から「ピーピー」のような音が鳴っていても、必ずしも給湯器の故障とは限りません。
業者へ点検を依頼する前にセルフチェックで復旧できないか試してみましょう。

■業者へ依頼する前のセルフチェック

チェック1 リセット操作を試みる
リセット操作をおこなうことで復旧することも少なくないため、リセット操作を試してみましょう。
リセット操作は、上述の章 「【共通】エラーコードが表示された場合のリセット操作」を参照して下さい。

チェック2 給湯器の電源プラグを抜いて音を確かめる
給湯器の電源プラグを抜いても音が聞こえる場合は、給湯器以外で音が鳴っていることが分かり、その時点で直接の原因が給湯器ではないことが分かります。

その場合、冷蔵庫や食洗器、レンジなどから音を発している可能性を疑ってみましょう。

上記のセルフチェックを実施してもご自身で解決に至らない、または給湯器やリモコンからの音が鳴りやまない場合は、業者に点検を依頼しましょう。

但し、アパートやマンションなどの賃貸住宅にお住まいの方は、給湯器の持ち主は物件の管理人であるため、ご自身で手配せずに、必ず大家さんなどの物件管理者へ連絡しましょう。

警報音が鳴りやまない時の業者への依頼の仕方

ガス会社や給湯器専門業者に連絡をする際には、詳しい状況をお伝えできるように、以下の内容を予め確認しておくと原因究明が早くなります。

①給湯器の症状(可能な限り詳しく)
ポイントは、「音を発するタイミング」「音が聞こえる場所」「給湯器や周辺の状況」を詳しく伝えることです。

例1 給湯器周辺がガス臭い
例2 給湯器を運転開始してから停止まで音が鳴っている
例3 給湯器のリモコンから音が聞こえる
例4 部屋の中まで音が聞こえる

②現在のリモコンの製品名および表示されているエラーコード
③現在の給湯器の製品名
④給湯器の購入日
⑤点検希望日

修理すべき?それとも交換すべき?

給湯器の音の原因が判明した後、修理または交換の最終的な判断をしなければなりませんが、判断の目安として給湯器設置後の経過年数を一つの指標とすることが一般的です。

修理の目安

修理をおこなうと当然ながら正常な状態に戻りますが、給湯器の使用年数によっては他の部品の劣化で再度故障することが懸念されるため、「使用年数」と「保証期間」で判断します。

①購入から6年以内の給湯器

給湯器は1度設置したあと、一般的に10年以上は使用可能なガス機器です。
そのため、6年程度で1度故障した場合でも、その先長く使用できる可能性が高いため修理がおすすめです。

但し、修理代金が高額となる場合は、新しい給湯器を購入した方が安くなる場合があるため、金額を比較することも大切です。

②7年~10年を経過した無償修理保証期間内の給湯器

給湯器メーカーや設置業者の有償による無償保証契約をおこなっている場合で、無償保証期間内であれば修理をおすすめします。

保証期間外でも修理という選択肢はありますが、当該箇所の修理をおこなったとしても別の部品の経年劣化で再び故障するリスクが懸念されます。

また、設置から10年程度お使いの給湯器は、給湯器メーカー側での部品の保有期間が過ぎている場合があり、その場合は修理が不可となります。

総合的な観点から、設置から約10年を経過した給湯器は交換も検討しておくとよいでしょう。

交換の目安

「使用年数」と「費用」で交換を判断します。

①交換費用が安い

修理費用よりも交換費用が安い場合、または修理費用より高いがそれほどの金額差がない場合は、今後の故障リスクを踏まえて交換がおすすめです。

②7年~10年を経過した給湯器

上記修理で触れましたが、当該箇所の修理をおこなったとしても別の部品の経年劣化で再び故障するリスクが高く、修理の度に費用が積み重なります。また、経年劣化によるガス漏れや不完全燃焼などの危険性も高まります。

そのため、7年~10年を経過した給湯器は安全のためにも交換がおすすめです。

修理の平均費用は?

まず修理費用にかかる項目は、一般的に下記の項目で構成されています。

■修理を実施した場合
部品代+技術料+出張費

■故障診断のみで修理を実施しなかった場合
故障診断料+出張費

修理費用は、故障の場所や複数の修理、また修理業者などによって大きく異なります。
あくまでも参考程度となりますが、部品別に修理した場合の概ねの相場をお伝えしておきます。

下記の相場はあくまでも相場であり、故障の状況やお住まいの地域によっては相場が異なります。

<制御部品別 費用相場>※あくまでも目安です。

修理箇所

項目別

一般的な費用相場

電装系

部品代 2,000円~30,000円程度

技術料3,000円~12,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

7,000~45,000円程度

安全装置

部品代 2,000円~20,000円程度 

技術料3,000円~15,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

7,000~38,000円程度

水量制御系

部品代  200円~20,000円程度

技術料5,000円~15,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

9,500~38,000円程度

燃焼系

部品代 7,000円~25,000円程度

技術料5,000円~15,000円程度

出張費 2,000円~3,000円程度

14,000~43,000円程度

 

交換の平均費用は?

まず交換費用にかかる項目は、一般的に下記の項目で構成されています。
商品代+標準工事費+標準工事費以外の工事費

各項目の詳細は以下の通りです。

①商品代
  給湯器本体+リモコン本体にかかる金額です。

②標準工事費
給湯器の交換工事にかかる費用であり、以下の項目が標準工事の内容として挙げられます。

項目

内容

機器撤去処分費

現在お使いの給湯器の撤去作業と機器処分費用

機器設置工事費

交換機器を設置する費用

配管接続費

給湯器本体と接続するガス・給湯・給水配管の接続費用

保温復旧費

配管の凍結を防ぐ保温材の取り付け費用

試運転調整費

給湯器やリモコンの試運転にかかる費用


③標準工事費以外の工事費
上記標準工事にかかる項目以外の工事費用で、以下の項目が標準工事以外の内容として挙げられます。

項目

内容

搬入費・足場設置費

高層階での設置作業にかかる費用

壁貫通工事費

おいだき配管を浴槽へ通すための壁の貫通工事にかかる費用

配管・雑資材費

配管やガス栓などの資材交換にかかる費用

電源コンセント増設費

給湯器電源コンセントの位置変更や設置にかかる費用

オプション追加費

配管カバーや排気カバーなどの設置にかかる費用


あくまでも参考程度となりますが種類別に交換した場合の概ねの相場をお伝えしておきます。

給湯器の交換費用は、設置する給湯器の種類や設置環境、使用部材、お住まいの地域、また交換業者によって大きく異なります。

<交換費用相場>※あくまで目安です。

給湯器

商品代

(本体+リモコン)

標準工事費

標準工事費以外

の工事費※3

費用相場

16号

給湯※1

53,000~105,000円

38,000~80,000円

10,000~30,000円

 

別途足場が必要となる場合はプラス50,000円以上

91,000~185,000円

16号

ふろ※2

110,000~150,000円

158,000~240,000円

20号

給湯※1

68,000~110,000円

106,000~190,000円

20号

ふろ※2

130,000~160,000円

178,000~250,000円

24号

給湯※1

78,000~110,000円

116,000~190,000円

24号

ふろ※2

150,000~170,000円

198,000~260,000円


※1) お湯のみ出湯するタイプの給湯専用給湯器
※2)自動湯はりやおいだきのできるタイプのふろ給湯器(オート・フルオート)
※3) 設置に際して必要に応じて想定される工事費

給湯器交換の費用相場を知りたい方は以下をご覧ください。

給湯器の故障を放置しておくと危険

給湯器やリモコンから聞こえる「ピーピー」などの音は、正常音なのか異常を示す警告音なのか消費者が判断することは非常に難しく、そして判断すること自体が危険と言えます。

給湯器は不具合を起こしていても作動することがあります。
給湯器が継続して使用できるからとそのまま放置しておくと、最悪はガス事故に繋がる可能性もあります。

いつもと違う音が聞こえる場合は、まず迅速に対応してもらえるプロの業者へ相談しましょう。

給湯器の修理については以下で詳しくご説明しています。
給湯器の修理|どこに依頼するのが安い?故障のDIYは?【2021保存版】

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